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今年こそグリーンカーテンにチャレンジ!

もうすぐ室温がぐんと上がり、ついエアコンのスイッチを入れっぱなしにしてしまう季節。東日本大震災以来、エアコンによる消費電力を抑える効果があるといわれているのがグリーンカーテンです。今年こそ涼しくおしゃれなグリーンカーテンにチャレンジしてみませんか?グリーンカーテンの作り方とコツを植物写真家の小須田進さんに聞いてみました。

■グリーンカーテンとは?
ベランダや窓際につる性植物を植えて育て、植物の葉で木陰を作ること。つまり、植物の葉にカーテンの役割をさせ、室内の温度を下げます。また、木陰はビルなどの建物の日陰とくらべると、より涼しく感じます。それは、植物の葉からは水分が発散しており、通り抜ける風がその水分を受け止めて吹くからです。グリーンカーテンを作れば、木陰と同じように室内へ涼しい風を入れこむことができます。これにより節電、消エネ効果が発揮されます。

■グリーンカーテンに適した花、野菜
真夏の暑さ、乾燥に強く、病害虫に強い植物を選ぶのがベストです。タネから育てるより、ホームセンターやフラワーショップである程度大きく育ったラベル付きポット苗(ラベルの裏には簡単な育て方が書いてあります)が出回っていますので、これらの苗を購入することをおすすめします。つる性植物には、咲いた花を楽しむもの、花が実になり、その実を食べるもの(野菜)の2つに分けられます。花を楽しむつる性植物は、日本アサガオ、西洋アサガオ、クレマチス、ユウガオ、フウセンカズラ、ヘチマ、ヒョウタン、トケイソウなどがあります。野菜は、ゴ―ヤ、キュウリ、つるありインゲン、シカクマメ、ミニメロン、ミニカボチャ、パッションフルーツなどがあります。また、「つるバラ」は女性に人気があるつる性植物ですが、病害虫に弱いので避けたほうがよいでしょう。

■基本的な育て方
標準的なプランター(60cm)か直径が30㎝以上で深さが50cmある大きめの鉢が理想です。植物も人間と同じように夏は水を欲しがりますので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。苗が大きくなってきたら、ベランダのフェンスやベランダの天井からつる植物専用ネットを張り、つるを誘引します。同時に2週間に一度水と一緒に液体化学肥料を施します。油かすなどの有機肥料を施すと臭いが発生しますので注意してください。つる性植物は、つるが伸び、花は長期間咲き続けます。ゴ―ヤなどの野菜も長期間収獲できますが、つるが伸びすぎてしまうと隣の家に迷惑をかけるので、ベランダより長く伸びたら先端をハサミで切って成長を止めましょう。観賞期、収穫期も終わって植物が枯れはじめたら、早めに枯れた葉などが外へ飛ばないように取り除いて掃除をしてください。

■ポイント
夏から秋にかけて育てた花、野菜の成長をデジカメ、スマホで撮影し、記録しましょう。この記録は、翌年の栽培の参考になります。また、マンションやアパートには、ベランダ使用のルールがあるので、予め使用方法を確認してください。

写真・文/植物写真家 小須田進
構成/ひょっとこプロダクション

※この記事は2014年05月27日に公開されたものです

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