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上司のほめ方が不満な理由1位「口先だけでほめる」ーサーベイリサーチセンター調査

従業員育成の取り組み

株式会社サーベイリサーチセンターは、職場における「ほめる効果」について、インターネットリサーチモニターを対象としたアンケート調査を実施、結果を発表した。調査対象は、全国の民間企業正社員および公務員正規職員で20~59歳の男女665人。調査期間は2014年3月27日(木)~4月3日(木)。

【一緒に仕事したくない……そう思われてしまう人の特徴3つ「自分に都合が良い」】

従業員育成について、「積極的に」取り組んでいる職場は12.3%にとどまり、「ある程度」取り組んでいる職場が48.7%と、半数近くを占めた。「積極的に」と「ある程度」を合計すると、民間で56.1%、公務で66.2%と、公務が上回る結果に。

努力や成果に対して、表彰するなどの仕組みや制度のある職場は全体で41.7%、民間では45.1%、公務では38.1%。一方、従業員育成に「積極的に」取り組んでいる職場では、69.5%が“ほめる仕組み”を導入している。また、“ほめる仕組み”が従業員のやる気の向上に効果があると思うかという問いに対しては、「大いにある」「ある程度ある」という意見が全体の71.9%を占め、特に民間管理職では82.3%となった。

表彰制度等の「ほめる仕組み」の有無

表彰制度等の「ほめる仕組み」の従業員のやる気向上への効果

1ヶ月以内に「同僚・後輩をほめた」人は34.1%と、「上司からほめられた」人を僅かに上回った。また、1ヶ月以内に「上司からほめられた」人を対象に、同じ期間で同僚や後輩をほめた経験を聞くと、63.1%が「ほめた」と回答。

上司からほめられた経験/同僚・後輩をほめた経験(1ヶ月以内に上司からほめられた人)/同僚・後輩をほめた経験(全員)

上司の行動や言葉で「やる気が高まった」と感じたことがある人は56.8%で、実際にやる気が高まった行動や言葉を具体的に聞いたところ、上司から「ほめられた(認められた、評価された)」という内容が半数を超えた。次いで、上司から「感謝された」、「任された」、上司の「激励」、「率先して動く姿勢」、「適切なアドバイス」、「部下への思いやり」などの内容が挙がった。

上司の行動や言葉でやる気が高まった経験があるか

「上司からほめられるとやる気が高まる」と感じる人は、「高まる」「やや高まる」を合計して80.7%に。年代別にみると20代で高く、特に20代公務では92.6%と高い結果となった。一方、「上司から叱られるとやる気が高まる」人は22.0%にとどまった。

ほめられるとやる気が高まるか

叱られるとやる気が高まるか

上司のほめ方について、「満足」「やや満足」と感じている人は63.2%。4割弱が不満を持っている結果となり、理由は「口先だけでほめる」が40.9%で最多に。以下、「ほめない」、「公平にほめない」、「気まぐれにほめる」が続いた。

上司のほめ方への満足度/上司のほめ方に不満である理由

自分は上司にほめられている方だと思うかと質問し、「そう思う」「まあそう思う」と答えた47.5%を『ほめられている人』、「あまりそう思わない」「そう思わない」と答えた52.5%を『ほめられていない人』と分類し、その違いを比較した。自分に対する意識において、「自分のことが好き」、「生まれてきてよかった」など、全ての項目で『ほめられている人』が『ほめられていない人』を上回る結果に。

自分自身について

また、職場の様々なストレスについて「非常にある」の割合が高い結果となったのは、いずれも『ほめられていない人』だった。特に職場の人間関係に関するストレスが「非常にある」と答えた人は、『ほめられている人』で15.6%に対し、『ほめられていない人』では31.8%と、15ポイント以上の差が見られた。

職場で感じるストレスについて

管理職の人で、自分の行動や言葉で部下の「やる気が高まった」と感じたことがある人は68.7%。具体的な状況を聞いたところ、部下を「ほめた(認めた、評価した)」という内容が6割弱と最多だった。次いで、部下に「感謝の言葉をかけた」、「適切・親身にアドバイスした」、「自ら動き見本を見せた」、「任せた」、「激励した」、「目標を明確化・共有した」などの内容が挙げられた。

自分の行動や言葉で部下のやる気が高まった経験があるか

ほめた際に部下のやる気が「高まる」「やや高まる」と考える人は、合計で91.1%だった。一方、叱ることで部下のやる気が高まると考える人は、合計32.5%という結果となった。

ほめると部下のやる気が高まると思うか

叱ると部下のやる気が高まると思うか

※この記事は2014年05月20日に公開されたものです

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