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相手の判断力を奪う心理テク―「デートに行く?」ではなく「デートに行くなら映画?それともドライブ?」

恋愛において初めのデートの誘い方は、非常に大切です。相手の決断を自分に有利な形で誘導するにはどんな方法があるのでしょうか?

【決断力を持つ秘訣「まずは知性を持って選択。その後意志を持って決断」】

「誤前提暗示」というテクニック

相手の判断をこちら側に有利な方向で誘導するテクニックは、社会心理学で「誤前提暗示」と呼ばれている方法です。これは、相手にそれとは気付かれないように「誤った前提条件」を提示した上で、相手に判断を委ねるという方法です。

前提条件がこちら側に有利に設定されているのですから、必然的にこちら側の意のままの結果が得られるというわけです。

判断力を奪い、誤誘導する

「誤前提暗示」の実例を挙げると、例えば「6匹の犬の絵」を見せた後、「犬は5匹でしたか? 7匹でしたか?」と尋ねると、5匹か7匹という答えしか返ってこない、というものです。つまり、誤った選択肢を与えることで、相手から正常な判断力を奪ってしまうのがポイントで、しかも相手は自分の意思で正しい答えを出した、と思い込ませる点に最大の特徴があります。

デートの誘い方に応用

例えば、恋人をデートに誘う際、「デートに行きませんか?」と言うと「行く・行かない」の二つの選択肢から選ぶので結果は5割の確率です。ところが、「デートに行くとしたら、映画がいい? それともドライブ?」という尋ね方をすると、どちらを選んでもデートに行くことになるわけです。

「自分の意思で決めた」と思わせる

前提条件を有利にしてデートを誘う例では、こちら側の目的の第一は「デートの実現」にあり、行き先はどちらでもいいのですが、相手に「選ばせる」という方法を用いることで、相手には無理に押し付けられたのではなく、「自分の意思で決めた」と思わせることができるというわけです。

この心理テクは、他にも商談やセールス・子供のしつけなどの分野で大いに活用できることでしょう。

※この記事は2014年01月17日に公開されたものです

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