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知っておくとネタに出来る?鏡餅の由来とは?―元は青銅製の鏡を模したお供え物

日本には、お正月に「鏡餅」を自宅や会社に飾る習慣が21世紀となった現代にも続いています。それでは、この「鏡餅」という風習は、いつごろからどういう目的で始まったのでしょうか? そこで、「鏡餅」に関する雑学ネタを披露しましょう。

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青銅製の鏡を模したお供え物

鏡餅は、通常自宅の「床の間」に飾られることから、日本の家屋に「床の間」が作られるようになった「室町時代」頃からに始まった風習と考えられています。丸い形の餅が、古代に青銅製で作られていた鏡に似ていることから、古代日本の「三種の神器」の一つである「八咫鏡(やたのかがみ)」を模した縁起物として、お正月の供え物として使われたといわれています。

「武家餅」から「鏡餅」へ

室町時代以降の武家社会では、お正月になると新年のお祝いとして床の間に甲冑(具足)を飾っていましたが、その前に神聖な神器を模した円形の餅を置き、これは「具足餅」または「武家餅」と呼ばれていました。餅には、縁起物として海老や昆布・橙などが添えられ、のちにこの風習が一般庶民にも広まって、「武家餅」は「鏡餅」と呼ばれるようになっていったようです。

床の間以外の飾る場所

鏡餅を飾る場所は、一般的に「床の間」とされていますが、現代では洋風の家屋で「床の間」がない家も多いことから、玄関先やリビングまたはダイニングに飾ることも多いようです。家の中で最も見栄えのよい大事なところに飾るのであれば、特に場所にこだわることはないでしょう。

もちろん、仏壇や神棚に飾っても問題はありません。

鏡餅を飾る期間

鏡餅を飾るのは、年末の最終週で末広がりの「八」がつく12月28日が最適とされています。翌日の29日は「苦」につながるということで避けられることが多いようです。そして、お正月の松の内が明けて1月11日が一般的な「鏡開きの日」とされており、この日までが鏡餅を飾る期間となっています。

なお、鏡開きの日は地域によって日にちが異なり、京都では1月4日とかなり早くなっています。

鏡開きの風習

お正月が終わり、七草粥に続く新年の行事が、最初の子供たちが喜ぶ「鏡開き」です。昔の武家社会では餅を刃物で切るのは切腹を連想させることから木槌などで鏡餅を叩き割っていました。食べやすい大きさにした餅は、すでに乾燥して固くなっているため、「お汁粉」や「お雑煮」にして家族全員で食べ、新年の無病息災を祈願するのが習わしです。

※この記事は2014年01月09日に公開されたものです

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