仕事に飽きたら、やるべきことは休息ではなく「創意工夫」
他人から「あなたは飽きっぽい人だ」と指摘されたことはありませんか? あるいは何をやってもすぐに飽きがきてやめてしまうタイプではありませんか? それではどうしたら飽きっぽい性格を変えることができるのでしょうか?その対策について考えてみましょう。
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「疲労」と「飽き」の違い
どんな人でも、長く仕事を続けていると心身ともに疲労するので当然休憩が必要です。しかし、「疲労」と「飽き」は全く異なる現象なのです。疲労の場合は休息によって回復しますが、飽きの場合は休憩しても再開する意欲は戻りません。
仕事に飽きがこないためには、それなりの工夫が必要なのです。
「飽き」は「心理的飽和現象」
人間の「飽きる」という感情がなぜ起きるのかを心理学者のレヴィンとカルステンは実験によって研究しました。被験者に単純な線や円の模写を続けさせたり、詩の朗読を続けさせて、その反応を観察し、その結果を「心理的飽和現象」と名付けました。
被験者は、最初のうちは真面目にやっているのですが、そのうち手順を変えたりするようになり、ついには作業自体を放棄してしまうのです。つまり、人間が行う作業には一定の緊張感が必要で、単純な作業ではその緊張感が持続できず、やり方を変える努力をするものの、それも長続きせずついに作業をやめてしまうという結果が「心理的飽和現象」です。
「創意工夫」によって退屈感をなくす
物事に対する「飽き」の現象は「退屈」とも表現されます。人間は、好奇心があるものや好きなことであれば退屈という感情を起こすことなく長時間没頭することができますが、関心がない事象であればすぐに退屈してしまいます。
趣味や娯楽の世界ならそれ問題はないのですが、仕事となるとそうはいきません。
転職を繰り返す人には、「飽きっぽい」性格が災いしている場合が少なくありません。仕事においては、「飽きのこない工夫」をすることが重要です。特に単純な作業の繰り返しが多い業務では、やり方を変えてもっと合理的な方法に変える努力が必要でしょう。
「創意工夫」は業務改善の重要なキーワードであり、退屈感を排除するための唯一の方法論でもあるのです。
※この記事は2014年01月04日に公開されたものです