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一夜漬けのうまい方法「覚えにくいことを覚える最初と最後に持ってくる」

試験前の一夜漬け、皆さんは経験がありますか? 直前に焦って勉強する人もいれば、十分に勉強しているにも関わらず、不安な心をおさめるために直前に追い込みをする人もいるでしょう。しかしその効果はちょっと微妙……と思っている人もいるはず。

【定期的な運動がクリエイティブな頭をつくる!ただし一夜漬けは効果なし―蘭大学研究】

今回はそんな一夜漬けのメカニズムに迫ってみます。

長時間の詰め込み学習は非効率的

ドイツの心理学者・ヨストによると、例えば同じ作業を10回繰り返さなくてはならないとき、一気に10回分繰り返すよりも、1日1回×10日のように、間に休息時間を設けた方が、最終的に作業にかかった時間が短く済むそうです。

これは「ヨストの法則」と呼ばれるものですが、勉強でもどうやら同じことが言える模様。一夜漬けのように、一気に学習するよりも、数日かけて適度に分散させたほうが、最終的には効率的に学習が進められるのです。

また、間に適宜休憩が入ることで記憶の定着を促し、さらに復習をすることで、学習した内容がより一層身につくという嬉しい効果もあります。時間をかけて少しずつ学習することで、効率アップと記憶力アップが見込めるのです。

でも、そうも言っていられないことだってありますよね。少ない時間を最大限に有効活用するためには、どういった方法が効果的でしょうか?

新しい情報は最初と最後が印象的!?

例えば「今日の目標! 英単語を20語暗記!」としましょう。20語をノートに書きだし、何度も反復して音読したり、書いたり……それなのに、どうしても真ん中あたりが覚えられない。そんな経験はありませんか?

新しい情報を覚えようとすると、一般的にその最初と最後が記憶に残り、中間は覚えにくいということがよく起こります。九九やアルファベットを暗記するときに、そんな経験をしたことのある人もいるのではないでしょうか?

一夜漬けの場合、とにかく時間に追われているので、なかなか覚えにくいことでも、反復して何度も何度も……というわけにはいきませんよね。それならば、この性質を逆手にとって、覚えにくいと思われることを最初と最後に学習するという方法をとってみるのもひとつの方法です。

記憶を定着させる時間をとる

時間がないない!と焦る気持ちは分かりますが、焦っている気持ちがさらに記憶力をダウンさせることがあります。ここはドーンと構えて、たとえ短い時間でも、出来るだけのことを計画的に学習するのが効果的でしょう。

そんな時間がない状況でも、学習したことをしっかりと記憶させるために重要なことがあります。それは「睡眠」。脳は眠る直前に入手した情報を、寝ている間に脳に定着させると言われています。ということは、寝る直前まで学習して、そのまま寝てしまえば、その内容をしっかりと頭に焼き付けることができるのです。

しかも、朝は脳のゴールデンタイム。目覚めて朝食を摂ったら、寝る前に学習したことを簡単でもいいので振り返ってみましょう。きっと記憶が確かなものになるはずです。

とはいえ、一夜漬けの日の睡眠はどうしてもリスクが伴うもの。疲れてうっかり寝過ごした、なんてことのないように、目覚まし時計や人の手を借りて、起きる時間はしっかりコントロールしましょう。

試験などに向けての学習で、大切なのはしっかり時間をかけ、復習をしながら勉強を進めるという方法。しかしやむを得ず一夜漬けをする場合には、そのまま学習するのは非効率的。ここでご紹介した方法をとりいれて、短くとも効果的な学習を目指してみてはいかがでしょうか?

※この記事は2014年01月03日に公開されたものです

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