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初詣に行くときに忘れがちな参拝の順序―「鳥居に向かってまずは一礼」

一年の始まりに、「今年も無事に過ごせますように」という願いを込めて行われる初詣。毎年すごい数の人出でにぎわいますが、正しい参拝方法や初詣の由来・歴史を知っておくと初詣が二倍楽しくなります。

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初詣の歴史と由来

昔は恵方参りというものがあり、大晦日の夜遅くまたは元旦の早朝に神社に参っていました。節分に恵方巻きというものを食べますが、これと同じように、その年によって方角が変わり、その都度ちがう神社に出掛けていたということです。

現在のような初詣のスタイルになったのは、意外と歴史が浅く、明治時代から。当時、ようやく普及しはじめた鉄道によって短時間で移動できるようになったことから、鉄道に乗って初詣に出掛けてみようという人が増え、初詣が流行し始めたのです。

恵方参りが流行する以前の日本のお正月は家族全員で家にこもり、歳神様をお迎えするというのがならわしでしたが、今では大晦日の夜から元旦にかけて神社へ出掛けてお参りをするという習慣がすっかり定着しました。

正しい参拝方法

まずは、挨拶から始めます。

神社の境内に足を踏み入れる前に、鳥居に向かって一礼をしましょう。次に水を使って身を清めます。神社にはひしゃくの置いてある手水舎という場所があるので、そこへ行き、まず右手でひしゃくを持って左手を洗い、次に左手にひしゃくを持ち替えて右手を洗います。

手が清められたら次は口です。

ひしゃくを再び右手に持ち替えて、左手に水を入れ、その水を口に含んですすぎます。最後にひしゃくを立て、持ち手の部分を洗い流し、ひしゃくを元の場所に戻して終わりです。ひしゃくは必ず水を入れる側が下になるようにしましょう。

そしていよいよ参拝です。

さい銭箱におさい銭を入れ、鈴を鳴らし、二拝二拍手一拝します。90度の角度で二回お辞儀をし、胸の前で二拍手。最後にまた90度の角度で一回お辞儀をしましょう。神社を出るときは、鳥居をくぐる前にくるっとまわれ右をし、来たときと同じように一礼をしてから境内を出ます。

※この記事は2013年12月26日に公開されたものです

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