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自分が思っている程、他人は気にしていない心理―自分のことは「悪く」考えがち

「他の人から、どう見られてる?」って、ついつい気にしてしまうもの。でも、実は意外と他人はそこまで気にしていなかったりして……。そこで今回、「自分が思っている以上に他人は気にしていない」という、うぬぼれの心理をご紹介します。

自分のことは「悪く」考えがち

自己意識(自意識)の高い人は、何かと物事の原因を「自分」の中に求め、どんどん悪い方向に考えてしまう傾向があります。例えば、街で知り合いとすれ違ったときに、挨拶をされなかったとしましょう。本当はその人が何か考え事をしていて、たまたま気づかれなかっただけかもしれません。けれど、自己意識が高いと「きっと自分と話したくなくて、気づかないフリをしたんだ」なんて思ってしまうのです。この自意識過剰な考え方を、心理学では「自己標的バイアス」と言います。

自己意識の高さはセルフチェックできる

心理学者のフェニングスタインが考えた、「フェニングスタインの自己認識スケール」というテストがあります。「自分のことについて反省することが多い」「人に良い印象を与えているかが気になる」などの全10項目の質問にマルをつけ、その個数で自己意識の高さを評価するというものです。また、質問項目は奇数・偶数で種類が異なり、それぞれの該当個数によって「私的自己意識」と「公的自己意識」のどちらが強いかも分かります。前者は自分の感情を意識している状態、後者は外側から見た自分を意識している状態です。自分がどんなタイプかを知るために、一度このテストでセルフチェックをしてみるといいかもしれません。

度が過ぎると「被害妄想」に……

「公的自己意識」の高い人、つまり「自己標的バイアス」の傾向が強い人は、不安や心配事が多く、自分自身のイメージがマイナスになりやすいという特徴があります。何かにつけて「変に見られてるかも?」「嫌われてるかも?」なんて周囲の目が気になる人は、要注意。度が過ぎると、「悪いうわさの対象は、すべて自分なんだ……」と思い込むような、被害妄想の域に入ってしまう可能性があります。

自分のことは、いったんマイナスに考え出すと止まらなくなったりするもの。しかし、実は他人はそこまであなたのことを気にしてはいません。いつだって、自分のことが一番気になるのは、自分なのです。ただ、逆にこの心理をうまく利用して常にプラスの自己イメージを持っていれば、人生はグンと楽しくなるでしょう。

※この記事は2013年12月04日に公開されたものです

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