【働く女子のお悩み相談】がんばりガールが、毎日を穏やかに過ごすメソッドとは？
東京・千石駅にあるスピリチュアルサロン「Orange Room」のセラピスト、橋津和枝さんが、毎回読者のお悩みにお応えします。今回は、日々の生活に悩みを持つというKさんの悩みを聞いていただきました。
◆今回のお悩み
「がんばることがやめられない私」
念願だった職種に転職はできたのですが、出世のためさらにがんばり続けなくてはならない状況に、このままの私でいいのか……という不安や疲れを感じます。
（28歳／Yさん／公務員）
キャメルのロングコートに身を包み、重そうなバッグを手にしてあらわれたYさんは、バイタリティあふれる働く女子といった印象。Yさんは、30歳を前にし、以前から目指していた職種へ転職をするため、仕事をしながら勉強の日々を送っていました。そして、今年の4月に念願の転職。しかし、今度は業務の幅を広げるため、資格試験の勉強をしなければならないそうです。周囲の友人は結婚したり、子どもができたりしているのを見ると、勉強してがんばり続ける私でいいのだろうか……と、不安や疲れを感じてしまっているそう。
お話を伺っていると、Yさんにはいつも「勉強」がついてまわっています。転職のための勉強を終えたばかりなのに、息つく暇もなく、今度は資格取得の勉強をしなければならないという状況。さすがのYさんも限界を感じ、まったくモチベーションが上がらないようです。
◆ほめられたい、認めてほしい私
Yさんは自分を振り返り、「私は昔から誰かに認めてほしいという気持ちがありました。でも、母は私をまったくほめてくれる人ではなかったのです」と言います。なので、Yさんは小さなころから、一生懸命に勉強すればお母さんはほめてくれるんじゃないかと思ってきたそうです。そして、今なお同じようにがんばり続けてしまうYさん。そんなYさんは、いつの間にか勉強だけではなく、何をするにも“人に認められる”ことを基準に行動するようになっていきました。
周囲の人は私のことを、「ストイック」、「行動的ながんばり屋さん」と好意的に評してくれるけれど、本当の私はそんなじゃないのに……と、Yさんは涙が止まりません。そうです。本当のYさんはがんばりたくなんてないのです。がんばりたいんじゃなくて、お母さんにただ認めてほしかった、ほめてほしかったからがんばり屋になってしまっただけなのです。
◆本当はほめられていたし、認められていた
お母様についてお話を伺ってみると、「母は口下手で思っていることがうまく伝えられないため、人から誤解をされることもある人です」とYさん。でも、自分に愛情を注いでくれていることは感じているとも言います。
このことをしっかりと振り返ることで、お母様はYさんのことをほめていたし、認めていたという事実に気づいたYさん。実は、Yさんを認めていなかったのは“Yさん自身”ということが明らかとなりました。人から認められるためにがんばっていたのではなく、自分自身を肯定し続けるためにがんばっていたんですね。
そこで、Yさんはもう十分に認められているのだから、自分が心からやりたいと思うことだけをする。それががんばらないことだと認識してもらいました。特に今、Yさんが気がかりとなっている資格試験の勉強ですが、幅広い仕事をするためには資格が必要という考えの裏では、“周囲に認められなければならない”という思考グセが働き、自らプレッシャーをかけていたのです。
Yさんは、人に認められるために資格取得の勉強をするのではなく、自分自身のために勉強したいと思えるようになることが必要だということにも気づきました。それには、まず今の業務と真摯に向き合い、“自分の意思でがんばりたいこと”を発見することが大事だとわかり、肩の荷が下りたようです。もう、苦しいがんばりからは卒業のYさんでした。
◆今回のまとめ
Yさんのように「人に認められたいからする行動」を続けていても、自分自身の満足感を
得ることはできません。それは、本当に自分がやりたいという気持ちから起きる行動ではないからです。だから、いつまでも自分のことを認められず、ゴールなきゴールに向かいがんばり続けてしまいます。本当は苦しくて仕方ないのに……。
がんばることは決して悪いことではありません。ただ、自分が心からやりたいことかどうか、それを確認してみることが大切なのです。がんばり方さえ間ちがえなければ、毎日をきっと穏やかに、豊かに過ごせるはずです。
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https://mypo.mynavi.jp/question/cuebit/mw-000000130927yoko/mw-000000130927yoko.cgi
（Orange Room 橋津和枝）
※この記事は2013年11月29日に公開されたものです
