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「しかし」と反論の多い人の心理とは?「外罰型性格:人が悪い」

あなたの周囲には、何を言われても「しかし……」と反論するタイプの方はいませんか? こっちの主張を聞き入れず、自分の主張ばかりを言う! そんな態度には、思わずムッとしてしまうのかもしれませんね。この「しかし」という言葉を、無意識に連発してしまう人には、ある深層心理が隠れているようです。

「しかし」に続く言葉とは

「しかし」という言葉に続くのは、多くの場合、相手が言っていることを否定するための言葉です。「これ、やっておいてって頼んだよね?」なんて注意されたときにも、「申し訳ありません。しかし、それは私の仕事ではなくて……」なんて答えてしまうことはありませんか? 一応「申し訳ありません」と謝罪の言葉を口にしているものの、「本当は自分が悪いのではない」と思っていることが、ありありと見て取れます。

外罰型性格

この言葉をよく使う人は、何か不都合なことが起こったときに、まずは言い訳をしようとするタイプ。謝罪をするフリはしても、決して問題が自分にあることを認めようとしません。この「いつでも悪いのは、自分ではない他の誰か」と、責任を他に押し付ける性格のことを「外罰型性格」と言います。

人の性格は、責任の所在をどこに置きがちかということで、おおよそ二つの種類に分類することができます。それが「内罰型性格」と「外罰型性格」です。内罰型性格の方は、何か問題が起きたときに、何でも「自分のせいだ」と考えがちです。それに対して、外罰型性格の方は何でも「人が悪い」と考えがち。どちらに属しているのかで、性格や行動、そして口癖にも大きな違いが表れることは、簡単に想像できますね。

「しかし」をよく口にすることは、その人が外罰的性格であることを示しています。

このタイプの人の、本当の姿は……?

外罰的性格の人が、責任を他者に押し付けるのは、実は自分の弱さを隠したいと思っているからです。そこに付け込まれないための言い訳を、必死で相手に届けようとしているのですね。上手く付き合っていくためには、相手の言い訳がいくら理不尽なものであっても、感情的に叱りつけないのがコツ。叩き潰そうとすると、相手は、さらにかたくなに自分を守ろうとします。驚くほどの攻撃性を発揮することも珍しくないのです。

相手を受容しながらも、ダメなことは毅然(きぜん)と伝えましょう。もし、相手が部下ならば、「あなたのためを思っていっている」という態度を示すことで、伝わり方も大きく変わってくるでしょう。

「しかし」「でも」と言い訳されると、思わずムッとしてしまう方は多いのではないでしょうか。「いつも言い訳ばかりして!」と思ってしまうのも当然のことですね。上手な付き合い方を実践してみるとともに、自分が無意識に使っている口癖についても、一度見直す必要がありそうです。「しかし」を封印するだけで、もっと気持ちの良い人間関係が構築できるのかもしれませんよ。

※この記事は2013年11月29日に公開されたものです

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