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犬と猫の飼育は何年前が最初なの?「犬:1万2,000年前」「猫:9500年前」

ペットの代表格といえば、やはり犬と猫でしょう。今では家族のように人間と一緒に暮らしているワンコとニャンコですが、いつから人間に寄り添うようになったのかを知っていますか?

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犬は人間と一緒に1万2,000年!

犬は狩猟に役立つ、また番犬として役立つなどを理由に、最も早い時期に家畜化して、人間と暮らすようになった動物と考えられています。もともとは狼で、その亜種が「犬」になったと考えられています。

人間と犬が一緒に暮らしていたという最古の例は、イスラエルで発見された、約1万2,000年前の埋葬された遺体です。その遺体の手には子犬が持たされていたそうで、一緒に葬るほど密な生活を送っていた証拠と考えられています。

犬は交配を繰り返しながら、その種類を増やし、今も人間と一緒に暮らしています。犬にこれほど多様な種類があるのは、人間に愛されてきた証しではないでしょうか。

猫は人間と一緒に9,500年!

人間は、ネズミを捕る家畜として猫を飼うようになったのではないかというのが定説です。ネズミから穀物を守り、ネズミを捕ることで疫病のもとを断つ、有益な動物というわけです。

そのため「人間が穀物をためられるようになってから家畜化した」と考えられています。狩猟時代から農耕時代になって、初めて家畜化したため、犬よりも後代になって人間と暮らすようになったというのです。

約9,500年前のキプロス島の遺跡から、人間と一緒に埋葬された(と考えられる)猫の骨が発見されました。猫を飼育したと思われる、これが最古の例です。ちなみにキプロス島は先史文明があった島と考えられており、考古学上も大事な場所です。

猫を初めて家畜化したといわれるのは古代エジプトです。紀元前4000年のころです。有名なのは古代エジプトの「バステト」で、これは「猫の女神」です。もともとは雌ライオンの頭だったそうですが、後代になって猫の頭に人間の体という女神として認知されるようになりました。

神様にするほどですから、古代エジプト人が猫を大事にしていたのは確かなようです。お墓から猫の骨が発掘されていたりします。またエジプトの壁画や遺物にも猫はモチーフとしてよく登場します。

今では、番犬、ネズミ捕り猫として飼育する人よりも、愛玩用としてワンコ、ニャンコを飼う人の方が多くなっています。しかし、1万年にわたる人間と犬、猫の「仲の良さ」はこれからも続いていくのでしょうね。

バステト像(C)Kotofeij K. Bajun

(高橋モータース@dcp)

※この記事は2013年10月12日に公開されたものです

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