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高齢の男性「不安を話さなくても、子どもは気づいてくれる」と思いがち

画像はイメージ

ALSOKは、敬老の日を前に、子どもと別居している70歳以上の男女と、別居している70歳以上の親を持つ男女各250人を対象に、「高齢者とその子どもに関するアンケート調査」を実施した。

子どもと別居している70歳以上の人(以下、【親】)、および、別居している70歳以上の親を持つ人(以下、【子】)に、【親】の生活について不安があるか聞いたところ、ともに7割以上(【親】72.0%、【子】76.4%)が「不安がある」と回答。男女別に見ると、【親】世代・【子】世代ともに、女性の方が【親】の生活に不安を感じていることがわかった。

現在、【親】が感じている不安について、【親】に「子どもは気づいていると思うか」、また、「不安について子どもに話したか」聞いたところ、男性は「不安について子どもに話さなくても、子どもは気づいている」と思っている人が多く、女性は半数以上が「不安について子どもに話していないし、気づいてもいない」と思っていることが明らかになった。

一方、【子】に、親がどのようなことに不安を抱えているかをわかっているか聞いたところ、「ほとんどわかっている」と回答した人は14.6%にとどまり、【親】の不安をきちんと把握できていない人が85.4%を占めた。

高齢になったことで感じている不安について、【親】に聞いたところ、「健康」「経済」「介護」の順となった。一方、高齢になった親のことで感じている不安を【子】に聞いたところ、「健康」「介護」「経済」の順となった。「健康」「介護」に関しては、【親】自身より【子】の方が強く不安を感じていることがわかった。「経済」に関しては、【親】の88.3%が不安を感じているものの、【子】は55.0%にとどまるという結果になった。
【親】に、不安に対してどのような対策をしているか聞いたところ、「健康」に関する不安への対策が各項目の中で最も多く実施されており、91.6%が何らかの対策をしていることがわかった。中でも「規則正しい生活をする」(60.1%)が最も多く、「健康診断に行く」(56.2%)、「適度な運動をする」(55.1%)が続いた。「経済」に関する不安には、83.3%の人が何らかの対策をしているものの、具体的な対策としては、ほとんどの人(75.4%)が「節約」と回答した。

【親】に、不安や心配事があって誰かに相談したいとき、誰に相談するかを聞いたところ、ほとんどの項目で「子ども」に連絡すると回答したが、「経済」では、「連絡する人がいない」(29.1%)と回答した人が最も多いという結果になった。また、どのようなときに助けが欲しいか聞いたところ、「体調を崩したとき」(56.0%)が多かったものの、「特に助けは欲しいと思わない」と回答した人も30.4%いた。

【子】に、高齢の親の不安対策として行っていることについて聞いたところ、「健康」以外のことでは、半数が何も対策していないことがわかった。最も対策を行っている「健康」に関して具体的に聞いたところ、「まめに連絡をする」(64.4%)、「健康状態をヒアリングする」(26.6%)で、高齢者向けサービスに加入するという意見はわずかだった。一方、今後利用したいサービスでは、約2割が「病院と家をつなぐ送迎サービス」(20.9%)、「高齢者向け配食サービス」(19.8%)、「家政婦・御用聞きサービス」(18.6%)と、有料サービスへの関心があることが見て取れる。

※この記事は2013年09月13日に公開されたものです

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