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猫が死に際にいなくなるというのは本当か?「回復のため隠れて休む」

「猫は死期を悟るとどこかへ行ってしまい、飼い主に死に顔を見せない」といった話があります。これは本当でしょうか?

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アニコム損害保険株式会社 予防推進部 課長の井上 舞さんにお話を伺いました。井上さんは獣医さんです。

具合が悪い動物は動かないので……

――猫が死に際にどこかにいなくなってしまうというのは本当でしょうか。

井上先生 自由に家の外に行き来していた昔は実際にそういう子が多かったのだと思います。動物は天敵から身を守るために体調が悪いことを表に出さないことが多いですが、猫は特にそうです。

――以前、取材した獣医さんでも「猫ちゃんはなかなか病院にやって来ない」というご意見でした。

井上先生 重症になってからでないと体調不良が分かりにくいですし、回復するために静かで落ち着く場所に隠れて休むこともよくあります。

――猫には気を使ってあげないといけないですね。

井上先生 死期が近づいてきたときも、そのような静かで人目に付かない場所を選ぶのは、体を休めるためということが多かったのだと思います。

――なるほど。それで死んでしまって帰れなくなってしまう、と。体の具合が悪いときはじっとして治癒を図りますものね。

井上先生 ただ、最近の室内外の猫たちは人間を母猫のように見て甘えていることが多いので、弱った場合でも飼い主には隠さないのでしょう。大事にしてあげてください。

――猫を飼っている人は、愛猫が具合が悪くなってないか常に注意深く見ていないといけませんね。

「象の墓場」もただの伝説

猫だけじゃなくて象にも同様の話があります。「象の墓場」というやつです。死期が近づいた象が、死ぬために赴く象の墓場があって、その場所は誰も知らないという話なのですが、これも伝説にすぎないといわれています。

野生の世界では、すぐにハイエナなどのスカベンジャー(死体を食物とする)がやって来て食べられてしまいます。そのため象の死体を見つけることが難しく、そこからできた伝説だそうです。

⇒アニコム損保さんの公式サイト
http://www.anicom-sompo.co.jp/

(高橋モータース@dcp)

※この記事は2013年09月05日に公開されたものです

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