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育休3年化「女性が就職・転職で不利になる」7割強のママが不安視

育児休業3年化に対する意見についてどのように思うか

メディケア生命保険株式会社は、未就学児の子どもを持つ20才~49才女性1000名を対象に、「育児休業3年化と待機児童問題に関する意識調査」を、モバイルリサーチにより実施した。

【53%が「自分はイクメンだと思う」 イクメンに関する調査】

同調査によると、現在職業に「就いている」が33.3%となり、未就学の子どもを持つママで仕事についている人(育児休業中を除く)は3人に1人という結果になった。しかし、就労状況は子どもの年齢によって差が見られ、子どもの年齢が「3歳(123名)」で、職業に「就いている」が4割を超え(42.3%)、「4歳(112名)」では5割(50.0%)、「6歳(84名)」では6割半(64.3%)となり、子どもの年齢が上がるにつれ就業している割合が上昇している。

次に、育児休業3年化についてどのように思うか聞いたところ、7割強(71.2%)が「賛成する」(「賛成する」と「どちらかといえば賛成する」の合計)となった。実際に取得したいと思う育児休業期間は、最多「1年以上~1年半未満」が22.7%、次いで「1年半以上~2年未満」が20.4%となっている。また、「2年未満」の選択肢を選んだ人は合計で6割(60.0%)となり、「2年以上」は合計で4割(40.0%)となった。「3年間抱っこし放題」というキャッチフレーズで経済界にも呼びかけられている育児休業3年化の政策は、未就学児のママから肯定的に受け止められているが、実際に取得したい育児休業期間を聞くと、育児休業期間に対するニーズは人によって異なるという状況も明らかになった。

さらに、育児休業3年化に対するさまざまな意見を提示し、そのように思うか聞いた。まず、就業関係のメリットでは、「出産・育児のための退職が減る」は、67.9%が「そう思う」(「とてもそう思う」と「ややそう思う」の合計、以下同様)となり、約7割の未就学児のママが、育児休業3年化によって、出産・育児による本人が意向しない退職は減ると考えているという結果になった。「働く女性の活躍が推進される」は、「そう思う」が約5割(49.4%)、「女性リーダーが増える」は2割半(25.4%)となり、育児休業3年化は職場での女性の活躍に、直接的には繋がらないと考えている人も多いことがうかがえる結果となっている。

家庭や家族に関するメリットでは、「親子の絆が深まる」については8割超(83.7%)が「そう思う」となり、育児休業3年化により、ママが子どもと共に過ごす時間が長くなることで親子の絆が深まるという意見が大半となった。また、一方で、「イクメンが増える」は22.2%にとどまり、パパの子育て参加率向上という効果に対しては、懐疑的なママが大半を占める結果となった。

育児休業3年化の問題点において、調査項目の中で「そう思う」が高くなったのは、職場や就職・転職関連のデメリットで、「育休後の職場での活躍を困難にする」では88.8%、「不当な解雇が増える」では81.2%、「女性が就職・転職で不利になる」では72.5%となり、「パワーハラスメントが増える」では65.7%となった。

育児休業3年化に対する意見についてどのように思うか

そのほか、社会で活躍する女性のイメージに合う、憧れのママタレントを聞いたところ、1位は「江角マキコ」となり、2位は「北斗晶」、3位は「松嶋菜々子」と続いた。年代別では、20代が選ぶ1位は「辻希美」、30代が選ぶ1位は「江角マキコ」となっている。

※この記事は2013年08月01日に公開されたものです

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