笑いたい日にオススメのコメディー映画7本『マネー・ピット』『大災難 P.T.A』『間宮兄弟』
つらいことがあった日は、コメディー映画を見ませんか。笑いは心の鎮痛薬になります。笑いたい日に絶対おススメの映画をご紹介します!
■二人の新居が全然できない!
『マネー・ピット』
若手弁護士ウォルター(トム・ハンクス)が彼女(シェリー・ロング)と一緒に住むための家を探すことになります。そこに格安物件の話が。ウォルターは喜んで購入することにしますが……これがワナだったのです(笑)!
この家は実はカッコだけはいいもののボロボロの物件。呪いのようにあちこちが壊れていきます。修理を依頼するも大工は働きゃしないし、揚げ句に二人の仲までおかしくなる始末。さてウォルターの運命は……というお話です。
一言でいえば「家が壊れるだけの映画」なのですが、この壊れ方が絶妙なのです。ぜひ彼氏、彼女と二人で見てほしい逸品です。
家に着かない! オレは帰れるの!?
『大災難 P.T.A』
広告代理店に勤めるニール・ペイジ(スティーヴ・マーティン)は感謝祭を家族で過ごすために、ニューヨークからシカゴへ旅することになります。しかし! シャワーリングのセールスマン、デブのデル・グリフィス(ジョン・キャンディ)に会ったのが運の尽き。
空港に急ぐためのタクシーには乗り損なう、ビジネスクラスを取ったのに、なぜかエコノミーの席しかなく、隣はデブのセールスマン。シートは壊れていてリクライニングできない、トレーは出っ放し。こういうのが続きます(笑)。
この悪夢のような旅はいつ終わるのか、果たして家族が待つシカゴにたどり着くのか!? というお話。P.T.Aとは、Planes(飛行機)、Trains(列車)、Automobiles(自動車)の略で、察しのいい人はお気付きでしょうが、これらを乗り継いでいくのです。爆笑必至の映画で、家族で見ても大丈夫ですよ!
絶対に彼の結婚を阻止してやる!
『ベスト・フレンズ・ウェディング』
ジュリアン(ジュリア・ロバーツ)の元に、昔付き合っていたマイケル(ダーモット・マルロニー)から電話がかかってきます。「今週末に結婚する」というのです。相手は自分ではなく女子大生。しかも大金持ちの娘!
ジュリアンとマイケルは「別れても二人が独身のままだったら結婚しよう」と約束していたのです。「これはマズイ! 私はマイケルを愛していたんだ!」と気付いたジュリアンが、あの手この手で結婚を阻止しようと奮闘するというお話です。
阻止するのに、ゲイの男友達まで巻き込むというヒドさ(笑)。本作は女性に人気の高い作品で、ジュリア・ロバーツのかわいらしさが全編にさく裂しています。見終わったら『I say a little prayer』を歌いたくなるでしょう。なぜかは見てのお楽しみ。
ずうずうしいにもほどがある!
『フレッチ登場! 5つの顔を持つ男』
新聞の敏腕記者フレッチ(チェビー・チェイス)に遺産の相続話が舞い込みます。おばさんが死んで南部にある広大な土地があなたのものというのです。フレッチは、ここぞとばかりに仕事をや辞めると宣言。南部に出掛けるのですが、着いたその日に、担当の美人弁護士が不審死します。
フレッチは殺人の容疑を掛けられますが、そこには大きな謎があったのです。キリスト教原理主義者のメガチャーチやKKK団、閉鎖的な人々など、いかにも米南部らしい舞台立てが本作の特徴です。
見どころは、チェビー・チェイスのずうずうしさとスチャラカな軽やかさ(笑)。どんなところにもウソばっかり言って入り込みます。KKK(クー・クラックス・クランの略で白人至上主義団体)ともすぐに知り合いになる始末。ミステリーが好きな人にもお薦めです。
気持ちがほっこりするよ!
『間宮兄弟』
間宮明信(佐々木蔵之介)と間宮徹信(塚地武雅)はいい年をして兄弟で一緒に住んでいます。二人とも仕事を持ち、すっかり大人なのですが、一緒にナイターを見たりと楽しく暮らしています。
映画は二人の様子を淡々と、しかし温かい視線で映していきます。大きな事件は何も起こりませんが、クスッという笑いがあちこちにちりばめられていて、見終わると不思議に気持ちがすっきりしているという作品です。
主人公二人も素晴らしいのですが、本間直美役の「沢尻エリカ」と、二人の母親役の「中島みゆき」が絶品の魅力を発揮しています。ぜひ実際に見て、確認してください。
お父さんは自分がコッカー・スパニエルと思い込んでいます
『新サイコ』
物語は、高名な精神分析医リチャード・H・ソーンダイク博士(メル・ブルックス)が「とてもとても重症な人のための精神療養所」の院長に赴任するところから始まります。
一見平穏に見えるのですが、実はこの病院はサディストの婦長と日和見の副院長が支配する恐ろしい場所だったのです(笑)。ソーンダイク博士を亡き者にしようとするサド婦長の陰謀で、殺人事件の犯人にされてしまいます。
見どころは、バーで博士が女性のために歌う場面です。曲名は『High Anxiety』(ここでは高所恐怖症と訳されています)。高所恐怖症を高らかに歌い上げる様子はまさに圧巻(笑)。その女性の父親は、「とてもとても重症な人のための精神療養所」に監禁されている「自分がコッカー・スパニエルだと思い込んでいる人」なのですが(笑)。
全編にヒッチコック映画のパロディーがちりばめられていますが、元ネタが分からなくてもOK! 知らなくても十分楽しめます(知っているとより面白いですが)。
浮気心が引き起こす悲喜劇!
『ウーマン・イン・レッド』
サンフランシスコ市のPRを担当するさえない男テディ・ピアス(ジーン・ワイルダー)が、駐車場で赤い服の女性に一目ぼれします。純情で家庭を大事にしてきたテディですが、この恋は別物と彼女を追い掛けて猛アタックします。
彼女にかけたつもりの電話を職場のオールドミスが取って、「私!?」と、そのオールドミスがすっかりその気になって大騒動。うまく家を抜け出そうとして妻にひと芝居を打ったり(笑)、ニヤニヤするシーンのつるべ打ちです。
シチュエーションコメディーはこう作りましょうというお手本のような作品です。ちなみに、『ウーマン・イン・レッド』という、映画と同名のテーマ曲はスティービー・ワンダーの作詞・作曲です。
(高橋モータース@dcp)
※この記事は2013年06月18日に公開されたものです