梅雨には胃腸が弱い! 薬膳でいたわる食材、NG食材は?
働く女子が、ランチタイムに眺め読みするだけでも楽しい、作っている自分をイメージして、キレイになるコツがわかったような気になる。そんな、美味しくて、楽しそうな料理レシピをお伝えする連載です。4人の人気料理ブロガーが週替わりで料理レシピをお伝えします。
カリカリ小梅のピクルス
こんにちは! 国際中医薬膳師の清水えり(fanifani)です。
今回は小梅を使って、梅干より簡単ですぐ食べられるピクルスをご紹介。塩をした小梅をスパイスの効いたピクルスビネガーに漬けて、1週間で食べごろになります。
今回のピクルスのポイントは、砂糖を使わずみりんで甘味をつけること。砂糖の甘さは薬膳では消化機能全般を含む「脾(ひ)」を弱らせるので、特に「脾」が疲れやすい梅雨時には控えたほうがいいのです。
この時期は砂糖の代わりにみりんやはちみつ、フルーツなどの自然な甘みを活用しましょう。
★薬膳では、胃腸の調子が悪くなる梅雨に「脾」をいたわる
梅雨入りして、湿気が多い時期になってきましたね。梅雨は中国にもあって、この時期には胃腸の調子が悪くなりがちなので、薬膳では消化機能全般を含む「脾」をケアする食養生をします。
そこで、食欲不振や消化不良にオススメの食材が梅です。日本でも昔からお腹を壊したときや食中毒予防にも梅干が用いられましたが、中国でも烏梅という梅干を燻製にしたような食材が腹痛のときに食べられています。
梅には胃腸の働きを整える働きのほか、夏場の発汗が多いときにこれを抑える働きや、口の渇きを癒す働きがあります。また発汗しすぎると、体の中の水分が不足することにより熱がこもってしまう場合があるのですが(熱中症)、このようなときの熱を冷ます効果もあります。
◆材料(作りやすい量)調理時間10分
小梅(青いもの) 300g
塩(海塩) 30g
Aりんご酢 150cc
A本みりん 50cc
A白ワイン 50cc
Aドライ生姜(なければ生) 3枚
Aクローブ 3本
A鷹の爪 1本
Aローリエ 1枚
A八角 1個
◆作り方
1 小梅を洗って水気をよく拭き、なり口を取る。塩をまぶして1~2分しっかりとボールにこすりつけるように揉む。
2 そのまま1時間おいてからざるにあげ、水気を切ってから消毒した瓶に入れる。
3 Aの材料を鍋に入れてひと煮立ちさせてから冷ます。2の瓶にガーゼかペーパーをおいてから注ぎ、蓋をする。
4 梅がピクルス液から出ないように気をつけて、このまま室温に3日おく。ときどき瓶をゆする。
5 3日たったら食べられます。あとは冷蔵庫で保存します。時間がたつとカリカリ感がなくなり、シワもよってくるのでお早めに。
*中医薬膳師 清水えり(fanifani)*
普段から野菜中心で季節に合わせたヘルシーなごはんを心がけています。薬膳の勉強中で、一人ひとりに合わせた、おいしくてきれいになるメニューを提案するお仕事をするのが夢。中医薬膳師、家庭薬膳アドバイザーでもあり、普通に買える食材で、おうち薬膳レシピも提案していきます。
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※この記事は2013年06月14日に公開されたものです