工夫次第で自分でもできる！　“おうちカフェ”の作り方

彼氏や友だちが一人暮らしの部屋に遊びに来たとき、毎回「何だかなぁ」と思いつつ、テイストのバラバラなマグやペットボトルを出している人も多いのでは？　生活感の抜けないテーブルを、カフェのような素敵空間に変えるには、一体何から手をつければいいのでしょう。フードスタイリストの宮嵜 夕霞(みやざき ゆか)さんに、カフェレベルに見せるおもてなしのコツを伺いました

■カップ・グラスは、シンプルなものを二つずつ揃える！
まずは、一番気になるカップ・グラスの選び方から伺いました。女子は、ついつい「可愛い！」と柄物やキャラクター物を選んでしまいがちですが、これが洗練から遠ざかる一因に。また、可愛すぎる柄物は、女子ウケはいいかもしれませんが、男子には理解してもらえないことも。
誰にでも好印象を与え、カフェっぽくスタイリッシュに見せるなら、「カップは白い無地、グラスは透明ガラス」がベストだそう。シンプルなカップ・グラスを揃えておけば、コースターやランチョンマットはどんなテイストでもマッチするので、工夫次第で何通りものバリエーションが楽しめます。「夏はナチュラルな木やストロー素材のコースター、冬はフェルトのコースターを組み合わせて、季節感を出すのも素敵ですよ」(宮嵜さん)
さらに、「同じものを二つずつ揃える」のもポイントとのこと。二つずつセットになっていれば、少しデザインが違うものが混じっても、ごちゃごちゃした印象にはならないそうです。

■食器を購入するなら、最初はプチプラ雑貨ショップで
では、シンプルなカップ・グラスを買うなら、どんなショップがいいのでしょう？
宮嵜さんのオススメは、Kitchen Kitchen(キッチンキッチン)、Francfranc(フランフラン)、無印良品など、比較的リーズナブルな雑貨ショップ。「特にKitchen Kitchenは、シンプルだけど可愛いガラスや陶器の器が豊富。値段も100～300円代が多く、予算のない女子にもオススメです」(同上)
一人暮らし歴が浅い女子の場合、お料理やおもてなしの経験も少なく、どんな食器が自分に合うかまだよく分かっていないもの。最初から高級ブランドのカップ・グラスを揃えると、後で使いにくくて後悔することも。「まずは気楽に買えるもので試してみて、サイズやデザインの好みが分かってきてから、少しずつ買い替えていくといいのでは？」(同上)

■テーブルに一輪挿しを置くだけで、カフェっぽさUP
テーブルコーディネートにこだわり出すと、「アレも買わなきゃ、コレも買わなきゃ……」と気持ちが焦ってしまいますが、「疲れるし、続かないから、無理は禁物！」と宮嵜さん。カップ・グラスなどの食器類以外に、テーブルに何かプラスするなら、「一輪挿しひとつで十分」。
好きな花を一輪だけ買ってきて、小さな花瓶に挿してぽんと飾るだけでも、意外とさまになるものだそう。そう言えば、おしゃれなカフェには、テーブルに一輪挿しを飾っているところが多いですよね。

■夏のおもてなしには、レモン水やシロップのソーダ割りを
最後に、飲み物のアドバイスもいただきました。
宮嵜さんが夏によく作って出すのは、ジンジャーやフルーツなどのシロップを炭酸水で割ったもの。「おいしいし、見た目が可愛いので喜ばれますよ」(同上)さらに手軽でオススメなのが、カフェやレストランでよく出されるレモン水やライム水。「切ったレモンやライムを、水に浮かべて冷やしておくだけ。余ったレモンやライムをグラスに飾って出せば、清涼感たっぷりでさりげなくおしゃれな印象に」(同上)
シロップのソーダやレモン水なら、アイスコーヒーやアイスティーを一から作るよりずっと簡単。しかも買ってきた飲み物をただ注ぐのとは違う手作り感があるので、来客は「おもてなししてもらった」という気分になれるはずです。

カフェっぽいおもてなしをするには、人並み外れたセンスや労力が必要なイメージがあったのですが、今回宮嵜さんが教えてくれたアイデアは、普通の女子でもできそうなことばかり。あなたもさっそく友達や彼氏を部屋に招いて、“おうちカフェ”を始めてみませんか？

文・本居佳菜子(エフスタイル)

取材協力/宮嵜 夕霞さん
1985年生。フードスタイリストとして、主に書籍、雑誌、広告媒体で活躍。その他、テーブルコーディネートやラッピングなども行う。得意なテイストは「モダン、スタイリッシュ、可愛い」。フードスタイリングを担当した書籍に、『はじめての園児おべんとう』(新星出版社)などがある。ホームページ：http://www.seaxia.jp/、ブログ「ゆかの愛しいTable」：http://ameblo.jp/brilleetoile-1124/

※この記事は2013年06月04日に公開されたものです