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ストッキングに関するトリビア「肌よりワントーン濃いもの」「正しいはき方3ステップ」「男性フェチの理由」

女性の脚を美しく見せ、また保温にも役立つ「ストッキング」。今回はストッキングに関するトリビアを調べてるべく、ストッキングメーカー大手のアツギ株式会社さんに取材しました。男性のストッキングフェチについても聞いてみましたよ(笑)!


■ストッキングは元は男性用!?

現在、「ストッキング」というと薄手のナイロン製のものを想像します。しかし、ストッキングはもともとは「長くつ下」の意味。児童文学の傑作『長くつ下のピッピ』も『Pippi Longstocking』(ピッピ ロングストッキング)ですしね。

※……ただし原作はスウェーデン語で『ピッピ ロングストルンプ』。同じく「長くつ下のピッピ」です。

このストッキングの起源は「中世ヨーロッパの貴族の男性がはいていたもの」などといわれます。元は男性のものだったストッキングが、現在では女性用ウェアになっているというのは面白い現象です。

ストッキングに関してアツギ株式会社 営業本部マーケティング部にお話を伺いました。

ナイロンストッキングは73年前に登場!

――ストッキングはいつからあるのでしょうか?

広報担当者 現在のストッキングの原型、ナイロンストッキングは、1940年にアメリカのデュポン社が開発したと聞いています。このころのストッキングには脚の後ろ側にシームと呼ばれる縫い目がありました。

シームレスのストッキングはアツギが日本初!

――アツギさんがストッキングを作り始めたのはいつですか?

広報担当者 弊社がナイロンストッキングの本格生産、販売を始めたのは1955年です。このストッキングはシームをなくした「シームレス」と呼ばれるものです。

女性がシームの曲がりを気にせず活動的に歩けるストッキングとして画期的なものでした。シームレスストッキングは、日本で初めてアツギが製造販売しました。

パンティストッキングも日本初はアツギ製!

広報担当者 その後、ツイッギー来日に象徴されるような、ミニスカートの流行があり、日本で初めてパンティストッキングをアツギが発売しました。

――それまでのストッキングは「つるすタイプ」だったんですね。

広報担当者 はい。それまでのストッキングはガーターベルトでつるすタイプのもので、ミニスカートの下に着用するには不都合がありました。この点でウエストまではけるパンティストッキングは画期的なものでした。

その後も現在のような大きな伸縮性を持ったサポートストッキング「フルサポーティ」を世界で初めて発売するなど、日本のストッキング業界のパイオニアという気概で日々営業しております。

ストッキングのカラー選びで注意する点とは!?

――女性に伝えておきたい「ストッキングに関する知識」がありましたら、ぜひ教えてください。

広報担当者 ストッキングのカラー選びについてお伝えしたいと思います。就職活動中の学生さんを中心に、ストッキングのカラーが肌に合っていない方をしばしばお見かけします。

ストッキングは脚がきれいに見えてこそなので、合うカラーがお分かりにならない方は、ぜひ店頭で生地サンプルを使ってカラーをチェックしてください。

――カラーの選び方にコツはあるのでしょうか?

広報担当者 ストッキングのカラーの選び方は、店頭の生地サンプルにご自分の腕を通していただき、脚ではいている状態を再現できるように生地を伸ばして肌に合わせてみてください。

何色か試していただき、一番合っているカラーを選んで購入してください。迷うときは、自分の肌よりワントーン濃いものを選んでいただくと、不自然な白浮きを防げます。

また女性の肌の色は、年間を通じて見ると、明るい時期と日焼けしている時期があります。衣替えの時期を目安に、ストッキングのカラーも見直されると良いかもしれません。

ストッキングの伝線を防ぐには!?

――伝線に悩まされる女性が多いと思うのですが、伝線を防ぐ方法はあるのでしょうか?

広報担当者 はくときに伝線させてしまう方も多いようですので、まずは正しいはき方のマスターをお勧めします。

デニムパンツをはくような要領で、生地をたらしたまま片足ずつ脚をストンストンと入れるのはお勧めできません。

「パンティ部からつま先まで生地をたくし持って」「両足先を入れ」「交互に少しずつ引き上げる」のがストッキングの正しいはき方です。

これだけでも伝線リスクをかなり減らせます。パンティ部を引き上げるときは両手を差し入れて膨らませるようにして引き上げると、つめで破ってしまう心配もありません。

また、穴が開いてしまっても広がりにくい、つまり伝線しにくい素材を使った製品もありますので、伝線で失敗できない日には「伝線しにくい」とうたった製品をお使いください。

男性のストッキングフェチの理由は!?

――ストッキングフェチ(というか脚フェチでしょうか)の男性は結構な人数いるような気がするのですが、その理由はなぜだと思われますか? ストッキングが男性を引き付ける理由は何でしょうか?

広報担当者 女性の脚は女性らしさを感じさせる身体のパーツの一つです。K-POPアイドルの人気をみても、女性の美しい脚が男女ともにあこがれの対象であることは明らかだと思います。

ストッキングは、女性の脚のきめや色むらを自然に補正して、脚を美しく見せる効果があります。人に見られるパーツである脚をストッキングできれいに見せることは、女のたしなみの一つといえます。

ストッキングをはいていっそう美しくなった女性の脚、さらにいえば「脚への美意識を持った女性」に、男性は本能的に引き付けられるのではないでしょうか。

ストッキングは年間1,000種類も出ている!

――ストッキングの種類といいますか、(アツギさんの)商品の種類はどのくらいの数があるでしょうか?

広報担当者 年間約1,000種類です。

――一番売れ筋の商品はどのようなものですか。

広報担当者 『プレーンストッキングの逆襲。』と銘打って2011年に発売し、現在のストッキングブームの火付け役となった「アスティーグ」です。

アスティーグは、脚を美しく見せる11種類の商品から成るブランドで、美意識やその日のスタイリングに合わせて選んでいただくことができます。漢字1文字で商品特長を表したパッケージの認知度も上がってまいりました。

――その中でも人気のある商品は何でしょうか

広報担当者 11種類の商品のうち、特に人気なのがアスティーグ【肌】と【圧】です(ともに525円[税込])。

――どんな製品なのでしょうか?

広報担当者 アスティーグ【肌】は、まるではいていないかのような自然な素肌感を実現したストッキングです。肌のきめや色むらを補正して美脚を演出します。

アスティーグ【圧】は、引き締め効果のある着圧ストッキングです。足首から太ももにかけて段階的に着用圧を切り替えていることと、なめらかな肌触りで、はきやすい着圧ストッキングとして人気です。

――ストッキングの商品企画にはどのような点に留意されますか?

広報担当者 プレーン(無地)ストッキングも、柄物も、「女性の脚を美しく見せること」「快適であること」を最優先に商品企画をしています。

女性の脚を美しく見せるストッキングは、機能的にも進化し続けているようです。伝線しないように気を付けてはいてくださいね!


(高橋モータース@dcp)

※この記事は2013年06月03日に公開されたものです

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