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きのこが文字を変換!? 光とともに日本語を放出する“Simeji”が登場!

千葉の幕張メッセにて4月27日、28日、「ニコニコ超会議2」が開催されました。「ニコニコ動画のすべてを、地上に再現する」とのコンセプトのもと、昨年、2012年からスタートしたイベントです。

青や紫などの色を発する、巨大なきのこ

 

たくさんの人でにぎわう中、インターネット検索や文字入力システムで知られるバイドゥの「Simeji」ブースで、あやしく光るキノコを発見!

何が行われているのか覗いてみると、『しめじェクションマッピング』を体験できるとのこと。特設のスマートフォン向けウェブサイトからの入力した「ひらがな」が、プロジェクションマッピングの技術によって実物のしめじに投影され、文字変換するシステムだそうです。

ブースに入ると、天井には観客が操作するためのスマホがつるされていました。製品を実際に楽しんでもらうため、ディスプレイの周辺は暗くデザインされています。

入力した文字がしめじから浮かび上がる『しめじェクションマッピング』


実際にスマホからひらがなで「あか」と入力すると、しめじが文字をぐんぐん吸いこんでいく! そして「アカ」「赤」「垢」など、さまざまな変換候補の文字が“しめじ”から浮き上がってきます。次に「あし」と入れたら、しめじは「足」「脚」「芦」などの字を放出しました。

『しめじェクションマッピング』は単語だけでなく、文章入力にも対応。特にメールが好きな若い女性グループは、不思議な映像にクギヅケ。興味深そうに眺めていました。

このユニークな仕掛けはどのように誕生したのか、開発主任者のひとり、足立昌彦さんにうかがいました。

 

“Simeji”の生みの親・足立昌彦さん

「“Simeji”は、私が個人的に製作したのがきっかけなんですよ」と足立さん。アンドロイドに日本語変換システムがなかった時代に、自作したものを製品化したそうです。

Simeji”とは、Android OS向けの日本語入力アプリ(無料)のこと。これを本物のしめじに搭載した「Simeji NEXT」をエイプリルフールに発表したところ、予想以上の反響が寄せられたことをきっかけに、『しめじェクションマッピング』が現実したそうです。

「“Simeji”ははじめ、エンジニア系統の人たちだけが使っていました。そこにアスキーアートや顔文字を取り入れるようにした結果、女性やティーンエイジャーなど、一般の人たちへも広がっていきましたね」と足立さん。現在では、“Simeji”のダウンロード数は昨年が150万、今年は400万を超えるまでになったとか。

また、“Simeji”のカラー分けしたボタン機能では、ユーザーは多くの色を楽しめると同時に、ボタン操作も快適におこなえます。さらに、多くの顔文字や絵文字、アスキーアートの辞書が搭載されているので、ユーザーは文字だけでは表せない、微妙な感情もメールで表現可能です。

足立さんによると、バイドゥの方針は「“利便性”と“楽しさ”の同時追求」。つまり製品の機能は、最先端でありながら、使い勝手がよく、デザインもバリエーション豊富で楽しいことを目指しているそうです。『しめじェクションマッピング』は、まさにこの条件にぴったり。

このような製品を実現するのは、「開発者のハート」につきると足立さん。使ってくれる人に喜んでもらいたい、そのために、つねにユーザーの顔を思い浮かべ、開発に向かうそう。

ちなみに、プロジェクションマッピングに使われたしめじは、スタッフのみなさんが展示後においしくいただくとか。これを食べたら、漢字に強くなれるかも!?

※この記事は2013年04月30日に公開されたものです

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