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【第5話】超えてはいけない一線を超えたキスと特大キュン! 脳ではなく子宮で考える新人類達!

#子宮恋愛考察

やまとなでし子

恋愛・婚活コラムニストのやまとなでし子さんが、『子宮恋愛』(読売テレビ)を毎週考察&展開予想するコラムです。本作は、結婚して6年が経つ夫に本音が言えない日々に悩んでいた主人公・苫田まきが、ある日会社の同僚に“子宮で恋をしてしまう”衝撃のラブストーリー。ホルモンバランスも理想の夫婦像も崩れてしまったまきの婚外恋愛の行方は――?

※このコラムは『子宮恋愛』5話までのネタバレを含んでいます。

©読売テレビ

恭一のパンの食い方汚すぎだろ。ちゃんとしろ

妻であるまきの誕生日をブッチして、浮気相手の寄島(吉本美憂)のもとに行ったトップオブクズ・恭一(沢村玲)。まきの夫・恭一と浮気をしていながら、「まきちゃんを大事にしろ」と恭一に説教するという、寄島の謎のダブルスタンダードムーブにより、恭一は少しだけ反省したのか、誕生日をやり直そうとまきに提案します。何度考えても時空が歪みそうなほど倫理観がいかれすぎている。

「じゃあお願い!」と恭一にやらせればいいものの、まきは遠慮するのですが、たまたま見つけてしまった恭一のバーのレシートのことが気にかかり、そちらにもモヤモヤしている様子。そのせいで、「今週遅くなるから夕飯作らなくていいよ」と言う恭一の言葉も、全てが怪しく見えてしまっているよう。でも、言及したくても結局何も言えないのがまき。

そして見ました? 席を立った恭一の残した朝食のまぁ汚いこと! 動物が食べた後かと見まごうような自由な食べっぷり。

食パンはパンの白い部分だけ食べ、耳は全残し。残りのおかずは手をつけず放置。であれば、サンドイッチ用に売ってる、あの白い耳無し食パンを数枚そのまま置いておくだけで、朝ご飯は毎日まかなえそうです。恭一そこしか食わないから。もう作るのやめちまえよ、まき。

気持ちの量が圧倒的に違う山手のサプライズ

真紀が会社に持っていったサンドイッチのお弁当。その中身も本当はツナマヨが好きなのに、マヨネーズが嫌いな恭一のためにハムチーズにしているのです。こうやって日々いろんな我慢を無意識に積み重ねながら、生きているのでしょう。そのことにも、最近の環境の変化でまきは徐々に気づいてきそうですが……。

職場の飲み会では、独身の先輩が「結婚もしてないし、子どももいないと、(誕生日に)おめでとうって言ってもらえる機会ないんだよね」と言っていましたが、結婚しているはずのまきも、恭一にちゃんとお祝いしてもらえていない現実に、この先輩の発言で改めて気づかされたのではないでしょうか。

そんな中、山手(大貫勇介)は、真紀のトイレを待ち伏せて「この後なんか予定ある? 付き合ってよ」と、呼び出します。

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そして、山手は外にも関わらずどこで準備したのか、誕生日ケーキにろうそくまで刺して、ハッピーバースデーの歌を歌いながら登場します。

「何で知ってるんですか?」とまきも驚いていましたが、さすが千里眼の能力保持者・山手。テーブルの対角線ほど離れていたあの状況でまきの誕生日情報を得るとは……。まきと先輩の会話を読唇術で読んでいたのか? 相変わらず恐ろしい男です。

「俺はラッキーだな。苫田さんの誕生日お祝いできて」という、思わせぶりな発言付き。

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一応プレゼントを用意してくれていた恭一よりも、お金はかかっていませんが、気持ちの量が圧倒的に違う山手のサプライズ。どうしても比較してしまって、さらに気持ちが動いてしまいそうです。

稲川淳二も走って逃げ出すレベルの恐怖の掛け合い

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まきは、恭一のバーのレシートについて、寄島に相談します。その相談相手・寄島が、まさにバーに行っていた浮気相手なんですから、もはや現代の怪談です。

しかし、寄島はそんなことはおくびにも出さず、「学校の同僚じゃない?」とシラを切り通す相変わらずのずぶとさ。

さらには「そんなことより、子宮恋愛の人とはどうなったの? 大丈夫。私はいつだってまきちゃんの味方じゃん」と、一番の敵が平然と、この言葉を吐いてくるの何のホラーですか? 稲川淳二も逃げ出すレベルの恐怖です。

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あと、子宮恋愛という言葉を、広辞苑に普通に掲載されている常識的な言葉のようにナチュラルに使うのやめていただきたい。

加えて、寄島の「味方」の定義がバグってるので、まず寄島には味方の意味を広辞苑で引いて音読していただきたいです。

脳ではなく、子宮で考える新人類・寄島

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「その人といると、感情が振り回されるんですよね」と言うまきに、「じゃあとりあえず寝てみれば? 相性が悪かったら始まるものも始まらない。悩んでも答えなんて出ないんだから子宮に教えてもらえばいいじゃん」と、本能で生きている人間のアドバイスを繰り出します。脳ではなく、子宮で考えるという新人類・寄島。

「まきちゃんて自分の気持ちを押し殺して、誰も傷つけずに生きていこうと思ってる? 私はそんなの絶対無理だと思うな」と、傷つけている側がこのアドバイスをしてるのが恐ろしすぎて、稲川淳二が再度震え出してしまいます。

自分の欲望を叶えるためには犠牲を払わなくてはならない、という場面は確かにあると思うのですが、他人を傷つけてまで叶えたいと思うかどうか、そこは人間の倫理観と価値観によるものですよね。

自分の欲望を優先するか、倫理観を優先するか、寄島は前者のようです。

爆ヤバ結婚観を教え子に説くサイコ教師・恭一

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自分の教え子から、「結婚に興味がない。先生はどうして結婚したんですか?」と問われた時の恭一の回答がまたもサイコパスでした。

「あなたはスマホ持ってますよね? それと同じ感覚です。ないと生きていけないわけじゃないけどなかったら相当不便。詮索されたり、勝手に変な想像されたり。 結婚してると回避できる厄介事がたくさんあるんです」

これを教え子に対して説くなど、マジキチ教師すぎます。異端の価値観を未来ある若者に植え付けるな!

しかし、この考えが真実なら、愛情ではなく、結婚の肩書という実理のために利用されているまきがとても不憫……。結婚ではない形で関係を続けている恭一と寄島にも、ここを原因とした何か深い理由があるのでしょうか。

モラ&サイコパスで脳内が混乱していた中、やっときた特大キュン

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「子宮に教えてもらえ!」という、寄島の言葉を思い出して、山手に、ついLINEを送ってしまったまき。

すると、「ぼっちで休日出勤」という即レスがあり、まきはすぐさま山手に差し入れをするため、会社に向かいます。

休日の社内に二人っきりでいろんな話をする中、話題はまきの身の上話に。母に嫌われたくないという思いから、母の期待に添えるよう自分を歪めて生きてきたまき。本音を隠しがちな彼女ですが、気づくとありのままを山手に吐き出していました。

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すると山手が「苫田さんの本音がたくさん聞けて嬉しい。自分でもよく分からないんだけど俺、苫田さんの笑顔を見るの結構好きなんだよね。だから、笑って。前に苫田さんとは恋愛する気ないって言ったの撤回してもいい?」と言いながら距離を詰め、まきの顔に手を添えるのです。

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そして、「嫌ならしない。はっきりして……。嫌?」そのまままきが承諾してのキス。いかれた倫理観とモラハラ、サイコパスにまみれて脳内が混乱していた中で、やっと特大キュン要素が来ました! ごちそうさまです! ありがとうございます!

「いいぞ!もっとやれ」と言いたい中で、突然入る恭一からの着信とお義父さんの訃報。ここで2度目のキスが止められていなかったら、果たして2人はどうなっていたのか、このタイミングでの中断が非常に悔やまれますが、職場で毎日を顔合わせる2人です。また何か新たな進展がすぐに生まれることを期待しましょう! また次回!

(やまとなでし子)

※『子宮恋愛』はTver、FODにて配信中

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