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【#1~3】“好きなのに”意地を張ってしまう二人、“好きだから”遠慮してしまう二人

#さよならプロポーズ via ギリシャ考察

瑞姫

ABEMAオリジナル結婚決断リアリティ番組『さよならプロポーズvia ギリシャ』が放送中! お付き合いをしながらもなかなか結婚に踏み切れない2組のカップルが7日間の海外旅行を経て、最終日に“結婚”か“別れ”かのどちらかを必ず決断しなければならないという過酷な旅を、恋愛リアリティ大好きなライター・瑞姫さんがレビューします。

現在配信中のABEMAオリジナル結婚決断リアリティ番組『さよならプロポーズvia ギリシャ』。本作はお付き合いをしながらも、なかなか結婚に踏み切れない2組のカップルが7日間の海外旅行を経て、最終日に“結婚”か“別れ”かのどちらかを必ず決断しなければならない結婚決断リアリティ番組です。

(C)AbemaTV, Inc.

1組目のカップルは、交際約3年でプロポーズしたものの、入籍に踏み切れないラグビー選手のアオイ(27)と、同棲をきっかけに愛情表現の減少に悩むモデルのモナ(30)。2組目のカップルは「“好き”だけで結婚して良いのか」と悩む会社員のシュウヘイ(30)と、不安が募るものの嫌われたくないという気持ちから切り出せないエステティシャンのカホ(30)。

好きだからこそ分かってほしくて自分の気持ちをぶつけてしまう二人と、好きだからこそ、嫌われたくなくて本音を隠す二人という、正反対のように見える2組のカップルの恋の結末を見届けます。

結婚を前にすると考えずにはいられない、リアルな悩みや不安に共感せずにはいられない本作。今回は1話〜3話までの見どころと恋愛の学びを紹介します。

真逆とも言える2組のカップル

1話では2組のカップルがどちらとも男性側からプロポーズを受けて婚約しているものの、入籍していないことが明かされます。“婚約=結婚”がデフォルトだと思っていた私もMC陣も驚き。というのも、それぞれのカップルはプロポーズしたものの、入籍を決めるまでに悩むことがあった模様です。

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アオイ&モナのカップルは、プロポーズから1年以上経つのに結婚には進まず、モナ曰くアオイからの愛情も薄まってきている、このままでは先に進めないとのこと。

実際に同棲中の様子が公開されますが、同じ空間にいても別々の時間を過ごし、会話もギクシャクして重〜い雰囲気。アオイが「食べよう」と食事に誘っても「いらない」と返したり、「お風呂溜めといてよ」と頼むも「自分でやってや」と面倒くさそうに断ったり。さらには来客用の部屋に逃げ込んでしまうモナ。

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そんな日常があってか、ギリシャでもアオイが「一緒に寝ようよ、ベッドで」と誘うものの、モナは「いいよソファで寝る」と断ってしまいます。

これではモナの方が愛情が薄まってきているように見えるし、アオイがこの状態のモナに愛情表現をしなくなってしまうのも当然では? と思ってしまいますが、裏を返せば、モナがアオイに“分かってほしくて”わざと冷たくして距離を取っているようにも見えます。

モナがこうなってしまったのにも理由があるだろうし、怒って冷たくしても、それを超えて臆せずに「怒らないで」「ごめんね」と相手から“抱きしめたいと思って抱きしめてほしい”という気持ちや、“ちゃんと私に向き合ってほしい”という気持ちの裏返しだったりと、女子のわがままな本音なのかなとも思います。

同棲を始めて関係がギクシャクした二人。お互いに意地を張っている状態ですが、理解し合うことがキーとなりそうです。

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一方、シュウヘイ&カホのカップルは、今年6月に入籍予定で同棲していたものの「結婚は子どもができたタイミングで」というシュウヘイの言葉で、入籍は延期になり、一先の予定は未定のまま。

“入籍延期”と聞いて「え?」とは思ったものの、その提案に意義を唱えることなく受け入れたカホですが、このままだと「本当は彼、結婚する気が無いのでは?」と不安に思っている様子。

結婚延期なんて不安になるのも当然だし、なぜ受け入れたの!? と思ってしまいますが、シュウヘイにしろ、カホにしろ、自分の本音をなかなか言えないカップルのよう。

二人の場合は、お互いに本音を隠したり、言いたいことを言えない状態なので、きちんと胸の内を打ち明けあってこれらのことを考えることが大事そうです。

愛に対する価値観の違い

(C)AbemaTV, Inc.

ギリシャに着いて最初のディナーから話し合うアオイ&モナのカップル。モナは早速「アオイさんの愛情表現。『好き』って言葉とか、どんどん減ってきていて、たまに不安になる。まだ好きなんかなとか」と切り出し、「スキンシップが無いと不安になる。これから先に一緒にいる上でお家に帰ってきたり、節目節目でハグをするっていう感覚がアオイが無理してやってるんやったら、そもそも合わなくない?」と、いきなり核心に迫る言葉を言い放ちます。

しかし、アオイは「帰ってきた時に『それがハグするタイミングでしょ』って定義づけられれば俺は(する)。それがベースに無いから分からない」と発言。

おそらく、アオイにとっては“一緒に生活をすること”が愛情表現であり、モナにとっては“好き=スキンシップ”が愛情表現と考えているからこそのこの発言なのですが、アオイ、そうやって定義づけてやらせるハグには何の意味もないんだよ……! と言いたくなります。スキンシップなんて愛情表現の一つの結果でしかないですからね……

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案の定、お互いに愛情はあるものの“表現”の違いで「なんでモナは一歩も歩み寄ってくれないの?」「歩み寄ってる! 歩み寄りすぎて疲れた、この半年で」と口論に。地獄の雰囲気でディナーが始まってしまいます。

“好きだったら(モナが考えるスキンシップなどの)愛情表現をするはず”と考えているのでしょうが、アオイはアオイなりにモナのことを大切にしているものの、“モナが考える愛情表現”ではないから見えていないんだろうな……という、価値観の相違がより浮き彫りになる形に。

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さらに2日目には婚約指輪をアオイに返し、旅の最後に結婚を決めたらもう一度渡してほしいと告げるモナ。

再び話し合いをするものの、別々のことをしていても、“一緒にいる時間=モナとの時間”と思っており、ご飯を一緒に食べるなど生活を共にすることが愛情表現だと思っているアオイと、何かをやりながらではなく、ハグやスキンシップなど、“自分だけに向き合ってくれる時間=モナとの時間”と思っているゆえに不満が募って疲れてしまったモナはやはり分かり合えることができず。

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モナはアオイに自発的に“自分だけに向き合ってる時間”をつくってほしいのですが、アオイにとっての愛情表現はモナと違うので、難しいんですよね……。モナ! 「モナだけ我慢して」って言ってるけど、アオイはアオイなりの愛情表現をしてるんだよ!

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結果的に、怒り出して話を途中で投げ出してしまったモナでしたが、冷静になって戻ってくると「さっきは立ち上がってごめんね」と謝罪。お互いに向こうが直してくれたら私もしたのにという状況だと認め、お互いが“相手のしてほしいこと”について理解する努力をすると誓います。

このカップルはお互いに好きな気持ちがあるので、そのための擦り合わせができれば風向きが変わるはず。頑張ってほしい……!!

本音を言えずに積み重なった不安

結婚は価値観がなるべく合う人とするのがいいとはいうものの、ピッタリ合う上に好きになれることなんてそうそうありません。それに、人間の価値観のなんてものは、生きている中でいろんなことをインプットするうちにアップデートされて変わっていくのだから、他人と他人が一緒にいるためには永遠に価値観のすり合わせをし、譲歩したり妥協点を見つけたりするものではないでしょうか。

しかし、結婚前からまだ見ぬ結婚生活の想像で不安になっているのがシュウヘイです。その気持ちも分かるんですけどね!

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2日目の夜。シュウヘイはカホに言えていないその不安を誤魔化すために「子どもができたら」など理由をつけたことを明かし、「子どもができたら結婚するかって言われると、子どもができてもしない。今の自分だったら」と衝撃的な発言をします。

それを聞いたカホは涙を滲ませながら「理由が無いと結婚できないのかな?」と言い、自分が結婚したい理由についても「シュウヘイくんのことが好きだから」と伝えるものの、シュウヘイはいまいちピンときていない様子。

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さらに、そもそもシュウヘイからカホにプロポーズしたのは、仕事が変わるタイミングや30歳を迎えるカホに「安心感を与えてあげたいって言うのが大きい理由」だったと告白します。

自分の中で結婚したいかどうかを消化しきれないまま相手のためにプロポーズをしたため、不安や迷いで入籍に踏み切れず、先延ばしにしたシュウヘイ。

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さらに3日目にはその不安や迷いが、カホが過去に浮気された経験から“男の人は浮気する”という固定観念を持っていることも理由だと明かされます。

浮気されると、もう二度と傷つきたくないという思いから“男の人は浮気する”と予防線を張り、どこか期待せずにいることで、自分の気持ちを保つのもわかります。

けれど、シュウヘイからすれば「“男の人はこうだから、シュウヘイくんはこう”じゃなくて、俺と向き合ってほしい」と思うのは当然のこと。正直こちらのカップルも、どちらの気持ちもわかってしまう……!

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ただ、シュウヘイにとってカホのその考えは結婚を足踏みした重要な理由の1つになっていたようで「例えば子どもとか仕事とか、ぶつかり合うこともある。その時に(カホは)今回のように自分の思い込みとかで全部物事を伝えてしまう(のではないか)。僕の意見は受け入れてくれない、通じ合わないというのが不安」と本音を打ち明け、カホの固定観念が引っかかり、「俺を見てくれてないって俺は思ってて、それだったらお互いを尊重してないなって俺は思ってる。それだったら俺は結婚っていうのは難しいかなって思ってて。正直なところ」とキッパリ。

シュウヘイはカホが自分と結婚がしたいのか、“結婚”がしたいのかが分からないから不安になっているんだろうなとも思います。

結婚は永遠に価値観の擦り合わせ

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2組のカップルに共通しているのは、結局のところ元を辿れば価値観の違いであるように思えます。結婚して家族になっても、結局は他人同士ではあるので価値観は違って当然。その価値観を、一緒にいる限り擦り合わせていくのが交際や結婚だと思うので、それをどこまでお互いができるかなのかなと思いますね。

4話の予告ではアオイが「これを受け止められないなら話になりません」とモナに言い放つ姿もあり、不安が募ります。モナはもう少しアオイの“できていない部分”ではなく、“できている部分”に注目してほしいし、シュウヘイとカホはぶつかることなくお互いに遠慮した結果、気持ちが一方通行になっている気がするので、もっとちゃんと深いところまで話し合ってほしい……!

結婚を考える全ての人にぶっ刺さりすぎる本番組。次回の放送も楽しみにしたいです!

ABEMA『さよならプロポーズvia ギリシャ』

毎週木曜21時から無料放送中
次回第4話は10月10日(木)21時から:https://abema.tv/channels/abema-special/slots/CGiQTsEiytzX59

(瑞姫)

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