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周りと比べて焦った時に。窪田正孝が教える「焦燥感を吹き飛ばす生き方」

【特集】自分だけの"推し"の見つけかた

マイナビウーマン編集部

なんとなく過ぎていく毎日に「退屈だなぁ」と思っている読者のみなさま、“推し活”を始めてみませんか。アラサー女子におすすめしたい多彩な“推し活”の世界をご紹介する本特集。今回は愛にまつわるさまざまな物語を描いたAmazon Originalドラマ『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』に出演する窪田正孝さんにインタビューしました!

撮影:大嶋千尋
取材・文:杉田穂南/マイナビウーマン編集部
ヘアメイク:菅井征起(GÁRA inc.)
スタイリスト:菊池陽之介

ついこの間まで学生だったと思ったら、いつの間にか大人になっていた自分。周りを見ると、起業をして成功している人や、SNSで発信を続けている人、結婚をして幸せそうに暮らしている人など、それぞれの道で活躍をしている人を目にすることが多くなった。そんな中で、ただ仕事をこなしているだけの日々に自分だけ立ち止まっているのではないかと焦ることもある。

歳月を重ねるなかで感じるそんな心境をリアルに表現しながらも、学生時代の甘酸っぱい思い出をきっかけに主人公が成長する物語がAmazon Originalドラマ『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』の第7話で描かれている。

主人公・桜井珠美(声:黒木華)の同級生・梶谷凛の声優を務めた窪田正孝さんに、そんな大人ならではの悩みとの向き合い方を聞いてみた。

日本版ならではのアニメーション作品に携われた「うれしさ」

――本作は、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたコラムを基に、愛にまつわる様々な物語を描いた人気ドラマ「モダンラブ」の東京版ですが、今回窪田さんが挑戦されたのは、日本版ならではのアニメーション作品。本作の出演が決まった時の心境はいかがでしたか。

「モダンラブ」として初のアニメーション作品を一緒にやらせてもらえるのは純粋にうれしかったです。アメリカ版ではアメリカならでのラブストーリーの描き方になっていましたが、日本版では日本の良さをどう引き出していくのかなっていうのはすごく興味がありました。

――アニメーション作品ということで何か意識したことはありますか。

過度になりすぎない表現を意識しました。声だけの芝居となると、普段の表現方法を奪われるのでつい言葉のイントネーションで残そうとしがちですが、そうではなくて、吐息と混ざってむしろイントネーションがブレてしまうなど、“声にならない声”で演じることを心掛けました。

例えば、自転車のペダルを踏み外すかわいらしいシーンがあるのですが、そういうちょっとした部分にこそ僕が演じた梶谷凛という少年の“不器用さ”とか“リアルさ”がある気がするんです。そういう小さなポイントに見る人は惹き込まれていくので、そこを大事にしたいなと思いながら演じました。

「一方通行」から生まれたリアルな表現

――主人公の珠美役を演じた黒木華さんとは別々にアフレコを行ったのだとか。

そうですね。華ちゃんとは一緒にアフレコができなくて、彼女が先に入れてくれた声にキャッチボールできているかできていないか分からない微妙な具合のまま声を入れていきました。

でも、完成したものを見た時に結果的にあの形で良かったのかもしれないと思ったんですよね。

――というのも?

珠美と凛にはお互いに“恥ずかしさ”や“初心さ”があるんです。

それは実際に華ちゃんと声で掛け合ってできるものではなくて、むしろお互いが一方通行でやったからこそ生まれたいい“ズレ”みたいなもので表現できたのではないかと思います。

――窪田さんが演じた梶谷凛は、窪田さんから見てどんな印象の少年ですか?

彼は学校が好きじゃないし、文化祭準備で盛り上がるあの中に入りたいとあまり思っていないんです。

学校というひとつの社会の中で友達を作らなきゃいけないとか、いろんな人の目が気になるし、子どもだから恥ずかしさもあるだろうけれど、彼は恥ずかしさとかではなく自分の好きなもの・嫌いなもの・苦手なものがすごく明確にあるんですよね。そういった意味では大人びている印象なのかもしれないです。

――窪田さん自身は学生時代、学校行事に積極的に参加するタイプでしたか?

学校行事は(仕事もあったので)あまり参加できなかった気がするな~。いや、でも文化祭はサボった記憶があります(笑)。むしろ他校の文化祭に興味がありました。今思うと、僕は共学に憧れていたのかもしれないですね。

“何者か”になろうとしなくていい

――本作には学生時代の思い出のシーンだけではなく、主人公が大人になっていく中で感じる焦りや迷いがリアルに描かれていますよね。なかでも、働き出してから“自分は何者でもない”ということに気がついて悩むたまみには共感する方は多いと思います。

“何者か”になろうとしなくてもいいと思いますよ。

その人が生まれてきただけで個性は成立していて、僕たちが空気を吸うのと同じように、いるだけで個性はあると思います。

だから、そこにプラスアルファ付け足す必要があるのかな? むしろ能力がないことが能力なんじゃないかなって。武器を持ったことで背負うものがあるし、それは人それぞれだと思うんですけどね。

ただ、「誰かになりたい」とか「あの人を目指したい」というのはすごく大事。そういう意味でライバルがいることは絶対いいことだと思います。でも、一番は自分が“本当にどうしたいのか”というのを見失わないことが大事ですね。

――もし、珠美のように悩んでいる女性が近くにいたら窪田さんならどんな言葉をかけますか?

サウナ行って整ってみたら? って言うかも(笑)。

――すごくサッパリした言葉ですね(笑)。

そんな重く考えてもしょうがないと思うんです。悩みは人それぞれつきないとは思うけど、焦らなくてもなんだかんだなんとかなるんじゃないかな。

結果、人生で振り返ってみると、早送りしたら場面にも映らないくらい一瞬なことなんですよ。宇宙から見たらチリ以下なんですよね。と、思ったら狭く考える必要はないのかな。

――なるほど。迷ったり悩んだりした時は、焦らず“なんとかなる精神”を持つのが大事ということですね。

先日、仕事でベネチアに行って共演者の荷物がなくなるという珍事件があったのですが、結果、周りの方のサポートもあってなんとかなったんですよ。だから、何かが起きても大丈夫(笑)。あくまで僕なりの考えですけど、何事も「なんとかなる」って思うことをおすすめします!

Amazon Originalドラマ『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』

ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたコラムを基に、愛にまつわるさまざまな物語を描いたAmazon Originalドラマ『モダンラブ』。

2019年にアメリカで制作され世界中で大きな話題を呼んだ同作が、舞台を東京に移して描かれる『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』に、日本を代表するキャストと映画監督陣が集結!

本作で描かれる7つの物語では人の営みを紡いできた“東京”の街を舞台に、マッチングアプリでの出会いやセックスレス、シニアラブや国境を越えた恋など、現代ならではの多様な愛と人々の絆を映画界の第一線で活躍する監督たちが描きます。

配信日:2022年10月21日
話数:全7話(実写6話、アニメーション1話)
キャスト:水川あさみ、前田敦子、榮倉奈々、柄本佑、伊藤蘭、石橋凌、成田凌、夏帆、永作博美、ユースケ・サンタマリア、ナオミ・スコット、池松壮亮、黒木華、窪田正孝 他
ショーランナー:平柳敦子
監督:平柳敦子/廣木隆一/山下敦弘/荻上直子/黒沢清/山田尚子
脚本:平柳敦子/黒沢久子/龍居由佳里/荻上直子/黒沢清
※平柳監督の柳は木辺に夕卩、の柳が正式表記

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作品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0B6T3R3TL

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