お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

アップサイクルとは? 事例やアイディアも紹介

佐矢りん(sayareen)

アップサイクルとは、廃棄物に新しい付加価値を与え、別の物へ作り変えることです。この記事では、アップサイクルの意味について、リサイクルやリメイクとの違いを含めて解説。実際のアップサイクル事例と日常で実践できるアイディアも紹介します。

アップサイクルとは、廃棄物に新しい付加価値を与え、別の物へ作り変えること。

この定義を聞いて、「リサイクルやリメイクと違うの?」と疑問を持つ人はいるかもしれません。

そこでこの記事では、アップサイクルの意味について、リサイクルやリメイクとの違いを含めて解説。実際に企業が行っているアップサイクルの事例と、日常で実践できるアイディアも紹介します。

アップサイクルとは? リメイクやリサイクルとの違いも解説

まずは、アップサイクルの意味を確認しましょう。

アップサイクルとはどういう意味?

アップサイクルとは、捨てられるはずだった不用品に新しい価値を持たせて別の製品へとアップグレードすることをいいます。

近年、世界的に環境保護への関心が高まっており、「サステナブル」「SDGs」という言葉もよく聞かれるようになりました。

環境への負荷を減らすために資源を再度活用する方法として、さまざまな企業がアップサイクルを試みています。

リメイクやリサイクルとの違いは?

アップサイクルは、リメイクやリサイクルと何が違うのでしょうか。

リメイクとの違い

リメイクは、不要な物を別の物に作り変えるという点では、アップサイクルと同じです。

しかし、アップサイクルが元の物より価値を高めることに重点を置いているのに対し、リメイクは必ずしもアップグレードしているとは限りません。

リサイクルとの違い

リサイクルは、廃棄物を再び原料の状態に戻して、新しい製品を作ること。例えば、古紙で再生パルプを作り、それをトイレットペーパーに利用するのがリサイクルです。

一方、アップサイクルには不用品を原料へ戻す工程は存在しません。元の素材が持つ特徴を生かしたまま、新しい製品へと作り変えます。

アップサイクルの事例

ここからは、実際に企業が行っているアップサイクルの事例を紹介します。

(1)残った商品を新しい服にする『BEAMS COUTURE』

BEAMS COUTURE(ビームスクチュール)は、アパレルメーカーであるBEAMSが展開するブランドの1つです。

倉庫に残っている商品を、手仕事によってデザイン性の高い新たな服へとアップグレードし、販売しています。

さまざまなジャンルのクリエイターやブランドとのコラボレーションも行っており、単なるリメイクではなく、個性が光る1着として価値を持たせているのが特徴です。

(2)首都高の看板などを製品に使う『CIRCULATION SHUTOKO』

CIRCULATION SHUTOKO(サーキュレーション首都高)では、首都高で実際に使われていた横断幕や案内看板などを使って、バッグやスケートボードなどを作っています。

素材の質感や文字を残したまま製品へと作り変えているため、ユニークなデザインが楽しめます。

(3)タイヤチューブのバッグなどを販売するブランド『SEAL』

SEAL(シール)は、破棄されたタイヤチューブを活用したバッグや靴などを製造・販売するブランド。

道路を走っていたタイヤは一つ一つ擦れ具合などが異なるため、同じバッグでもそれぞれ違う表情を持っているところが魅力です。

熟練の職人が時間をかけて手作業で製作するなど、クオリティにもこだわっています。

(4)さまざまな廃材を雑貨に活用する『NEWSED』

NEWSED(ニューズド)は「古くなってしまったものを新たな視点で見ることで、別の新しいものとして蘇らせる」がコンセプトのブランドです。

車のエアバッグを使ったポーチや木琴の端材を使ったボトルオープナーなど、不用品の特性を生かしてさまざまな製品を作り、全国のミュージアムショップやセレクトショップで販売しています。

自分でできるアップサイクルのアイディア

続いて、自分でもできる簡単なアップサイクルのアイディアを紹介します。

(1)アボカドの皮を草木染めに使う

アボカドの皮は、草木染めに使えます。仕上がりはかわいらしいピンク色。Tシャツやハンカチなどを染めて、オリジナルアイテムを作ってみましょう。

大まかな手順は以下の通りです。

1.アボカドの皮を煮て染液を作り、染めたい物を漬ける

2.みょうばん液に漬ける

3.再び染液に漬ける

4.洗ってから乾かす

(2)使い捨てカップや缶をプランターにする

使い捨ての紙コップや空き缶は、底に小さな穴を開ければプランターとして利用できます。

ハサミやカッターがあれば簡単に加工できるので、飲み終わったら捨てずに加工してみましょう。

絵具などでペイントすれば、廃材とは思えないおしゃれな仕上がりにすることも可能です。

(3)Tシャツをハンカチやポーチにする

古いTシャツの素材感や柄を生かして、自分だけのファッションアイテムを作るのもおすすめ。

好きなプリントなどが入った部分を、ハンカチやポーチに作り変えてみましょう。そうすれば、着られなくなったお気に入りのTシャツをまだまだ楽しめますよ。

(4)デニムをエコバッグにする

着なくなったジーンズやデニムジャケットは、エコバッグに作り変えると便利です。

デニム生地は丈夫なので、重い物を入れても安心。刺しゅうを入れたり他の生地と組み合わせたりすれば、自分らしさを出せます。

(5)まな板をインテリアにする

不要になったまな板に色を塗ったり絵を描いたりすれば、自分だけのオリジナルインテリアになります。

思い出の写真を貼って、フォトフレームのように使うのもおすすめです。

アップサイクルを生活に取り入れてみよう

アップサイクルは、資源保護のために注目されている取り組みの1つ。最近はアップサイクルアイテムを製造・販売する企業も増えています。

あなたも購入する物をアップサイクル製品に置き換えたり、不用品を自分でアップサイクルしたりして、できることから環境保護に貢献してみてはどうでしょうか?

(佐矢りん)

※画像はイメージです

SHARE