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「社交辞令」の意味とは? 恋愛・ビジネスでの使い方と見分け方も解説

にほんご倶楽部

プライベートでも仕事でも、「これって社交辞令? それとも本気?」と迷う場面はあるでしょう。社交辞令を真に受けるのは恥ずかしい……と感じる人もいるのでは? この記事では、社交辞令の意味を解説。恋愛・ビジネスにおける使い方や見分け方も紹介します。

「今度遊ぼう」「前向きに検討します」など、生活のあらゆるシーンで社交辞令と思われる言葉を耳にする機会があります。

だからこそ、相手から誘われた時などに「これって本音なのかな? それとも社交辞令?」と悩んでしまう人も少なくないでしょう。

そこでこの記事では、まず「社交辞令」の意味を紹介します。その上で、恋愛・ビジネスにおける使い方や見分け方を説明するので、参考にしてみてください。

「社交辞令」の意味とは?

「社交辞令」という言葉を辞書で調べると、以下のように記載されています。

しゃこう‐じれい〔シヤカウ‐〕【社交辞令】
つきあいをうまく進めるための儀礼的なほめ言葉やあいさつ。外交辞令。「単なる―に過ぎない」
(『デジタル大辞泉』小学館)

社交辞令というと、「うわべだけの言葉」というネガティブなイメージを持つ人がいるかもしれません。

しかし、社交辞令には「直接言いにくいことを間接的に表現して角が立たないようにする」というメリットがあるのも事実です。

そのため、うまくコミュニケーションに取り入れることで、相手との関係が円滑になる場合もあります。

社交辞令の例文と使い方【恋愛編】

「社交辞令」の意味を確認したところで、まずは恋愛における社交辞令の例文と使い方を見ていきましょう。

(1)「今度ごはん(飲み)に行こう」

「今度ごはんでも行こう」「飲みに行こうよ」は、恋愛における社交辞令の定番フレーズといえます。

相手と出会ったばかりのタイミングや少し仲良くなった段階で使われる場合が多いようです。

「一緒に食事に行きたいと思うくらいの好意は抱いている」「あなたのことをもっと知りたい」という意思を伝えたい時にも使えます。

相手の温度感が分からない状態で具体的な日付まで提案すると負担になる可能性もあるため、「まずは相手の出方をうかがいたい」という時に便利な社交辞令といえます。

(2)「モテそうだね」

恋愛でよく使われる社交辞令として「モテそうだね」というフレーズもあります。

褒められて嫌な気持ちになる人は少ないもの。そのため、あまり会話が弾まない時などに「とりあえず褒めよう」という気持ちで、相手に「モテそうだね」と言う人がいるのです。

「モテそう」という言葉は、相手に好意がある場合もそうではない場合も使えるので、覚えておくと便利な社交辞令といえます。

(3)「予定が合えばまた会おう」

「予定が合えばまた会おう」も、恋愛の場面でよく使われる社交辞令です。

初デートの後、「この人とはちょっと合わないから2回目のデートはないかな」と感じたことがある人はいるかもしれません。

そのような状況で相手からデートに誘われた時、単刀直入に「もうデートしたくありません」と言うと傷つけてしまう恐れがあります。

そのため、「予定が合えばまた会おう」と返答して会うのを先延ばしにし、相手に「2回目はない」ということを察してもらおうとするのです。

社交辞令の例文と使い方【ビジネス編】

次に、ビジネスシーンにおける社交辞令の例文と使い方を見てみましょう。

(1)「前向きに検討します」

ビジネスシーンでよく聞く社交辞令に、「前向きに検討します」という言葉があります。

「取引先からサービスの提案を受けたものの、導入を即断するのは難しい」「上司に確認しないと分からない」という時に使われることが多いようです。

「あくまで前向きに検討している」と伝えることで、角を立てずにいったん商談をおしまいにできるため、便利な社交辞令といえます。

(2)「機会があればお願いします」

ビジネスシーンでよく使われる社交辞令には、「機会があればお願いします」というものもあります。

電話や訪問で売り込みを受けた場合などに、「今は必要ない」ということをやんわり伝えられる言葉です。

また、取引先から食事やゴルフなどに誘われたものの気乗りしない……という時に、その場をやり過ごすために使うこともできます。

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真に受ける前にチェック! 社交辞令の見分け方

場合によっては、相手の言葉に対して「これって社交辞令? それとも本心?」と悩むことがありますよね。

そこでここからは、社交辞令か本心かを見分ける方法を紹介します。

(1)頻度や具体性はどうか

「かわいいね」「センスあるね」といった褒め言葉を社交辞令かどうか見分けたい時は、「いつも言ってくれるかどうか」「具体的かどうか」がポイントになります。

一度だけでなく会うたびに褒めてくれるなら、相手はその褒め言葉を本気であなたに伝えたいのかもしれません。

また、「その色が○○さんに合ってるよね」「○○なところが頼れる」など具体的に褒めてくれる場合も、本心で言っている可能性が高いといえます。

なぜなら、その場の雰囲気を良くするために褒めるだけなら、そこまで細かく相手を観察することは少ないと考えられるからです。

褒められた時に、「この人は私のことをよく見てくれているんだな」と思ったら、素直に喜んで良いでしょう。

(2)具体的な日付の提案があるか

「良かったら今度食事に行きましょう」といった言葉の場合、具体的な日付の提案があるかどうかに着目しましょう。

あなたが「良いですね、ぜひ」と答えたにもかかわらず、相手からそれ以上の提案がなければ、社交辞令かもしれません。

(3)相手の予定を教えてくれるか

あなたが食事や遊びに誘った時に、「機会があれば」「予定が合えば」などと言われた場合は、「いつ頃なら大丈夫かな?」と聞いてみましょう。

「まだちょっと仕事の予定が立たなくて」「最近忙しくてどうなるか分からないんだよね」などと言われ、その後も予定の連絡がないようなら、社交辞令かもしれません。

社交辞令の使い方次第で人間関係が円滑になる

社交辞令にネガティブなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、人間関係を円滑に進める上で役に立つのも事実です。

人と話していて「社交辞令かもしれない」と感じることがあっても、それは相手の思いやり故と思って受け取っておきましょう。

もちろん、見え透いた社交辞令を使いすぎると周囲から「八方美人」と思われる可能性もあります。使いどころに気をつけて上手に取り入れることで、人間関係に役立てていってください。

(#にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

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