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「ウィットに富む」の意味とは? 類語や英語表現、実際の会話例を紹介

Shion

「ウィットに富む」という表現を聞いたことはあっても、意味をしっかり説明できない人はいるかもしれません。この記事では、「ウィットに富む」の意味や類語、英語表現を解説。また、ウィットに富んだ会話の例を紹介します。

「ウィットに富む」という言葉を聞いたことがありますか?

「何となく意味を理解できているつもりでも、説明しようとすると難しい」という人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、まず「ウィットに富む」の意味や類語、英語表現を解説。併せて、実際にあったとされるウィットに富んだ会話の例も紹介します。

「ウィットに富む」の意味とは?

まずは、「ウィットに富む」の意味を確認しましょう。意味の理解を深めるために、「ウィットに富む」の類語や英語表現も紹介します。

意味は「気の利いたことを言える才能に恵まれている」

「ウィットに富む」の「ウィット」は、英語の「wit」をそのまま日本語として使ったものです。

「ウィット」という言葉を辞書で調べると、以下のように記載されています。

ウイット【wit】
気のきいた会話や文章などを生み出す才知。機知。とんち。「―に富んだ会話」

(『デジタル大辞泉』小学館)

また、「富む」には以下のような意味があります。

と・む【富む】
[動マ五(四)]

1 財産が多くある。金持ちである。「―・んだ家」

2 豊富にある。多くそなえている。「才知に―・む」「起伏に―・んだ土地」

(『デジタル大辞泉』小学館)

これらの意味を踏まえると、「ウィットに富む」とは、「気の利いた会話ができる才能に恵まれていること」だといえます。

「ウィットに富む」の使い方(例文つき)

「ウィットに富む」という言葉は、「その場に応じて気の利いた返しをするのがうまいこと」を表す場合に使えます。

また、「ひねりの利いた面白い話ができる才能」を表す際にも「ウィットに富む」ということができるでしょう。

以下に例文を示します。

例文

・「彼は頭の回転が早く、いつもウィットに富んだ会話でみんなを楽しませてくれる」

・「彼女はウィットに富んだ独特の表現に定評がある作家だ」

「ウィットに富む」の類語は「機知に富む」など

「ウィットに富む」の類語には以下のようなものがあります。

・機知に富む

・機転の利いた

・エスプリの利いた

・ユーモアがある

「ウィットに富む」の英語表現(例文つき)

「ウィットに富む」は、英語の「wit」を使って以下のように表すことができます。

Her  speech was full of wit.(彼女のスピーチはウィットに富んでいた)

He is a man of wit.(彼はウィットに富んだ人だ)

ウィットに富む会話の例

ここまでは、「ウィットに富む」という言葉の意味を解説してきました。しかし、ウィットに富む会話とはどういうものなのか、イメージが湧かない人もいるでしょう。

そこでここからは、実際にあったとされるウィットに富む会話の例を紹介します。

(1)「バカね、私と結婚していたら、彼が大統領になっていたわ」

これは、ヒラリー・クリントンさんの発言です。

ヒラリーさんは、アメリカの元大統領ビル・クリントンさんの妻であり、自身も政治家として大統領候補にまでなりました。

ある日クリントン夫妻がガソリンスタンドに寄ると、そこで働いていたのはなんとヒラリーさんの元彼。

それを見たクリントン元大統領は、ヒラリーさんに「彼と結婚していたら、今頃あなたは田舎にあるガソリンスタンドの奥さんだよ」と言いました。

この言葉には、「大統領の奥さんになれて良かったね」という意味が込められているとも取れます。

それに対し、ヒラリーさんは以下のように返しました。

「バカね、私と結婚していたら、彼が大統領になっていたわ」

「自分が大統領の奥さんになれたのではなく、自分がパートナーだから、あなたが大統領になれたのだ」という斜め上を行く返答に、クリントン元大統領は「一本取られた」と感じたかもしれません。

(2)「女王に会ったことはありません」

これは、イギリスのエリザベス女王の発言です。

ある日、エリザベス女王は護衛官のリチャード・グリフィン氏と一緒に、バルモラル城の付近を散歩していました。

その時、彼女がエリザベス女王であることに気づいていない観光客に、「この辺りに住んでいる人ですか?」と話し掛けられました。

女王が「近くに住んでいます」と返すと、観光客はさらに「女王に会ったことはありますか?」と質問。

そこで女王は自分の身分を明かさず、こんなことを言って護衛をしていたグリフィン氏を指したそうです。

「私は女王に会ったことがないけど、この人は会ったことがあるわ」

観光客は、結局最後までエリザベス女王本人を目の前にしていることに気づかず去っていきました。

状況を理解しているグリフィン氏にとっては、ヒヤッとしつつも笑ってしまいそうな出来事だったのではないでしょうか。

「ウィットに富む会話」に挑戦してみよう

「ウィットに富む」という言葉は、気の利いた話ができる才能に恵まれていることを意味します。

機転の利いた発言は、周りを楽しませるだけでなく、どこか知的な印象を与えることもあるでしょう。

もしあなたも「面白い話をして一目置かれたい」と考えているなら、ウィットに富んだ会話ができるよう、ネタを収集してみても良いかもしれません。

(Shion)

※画像はイメージです

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