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優柔不断の意味とは? 優柔不断な人の特徴と心理、改善法を紹介

ほし ななこ

優柔不断とは、物事の判断がなかなかできず迷ってばかりいる状態のこと。周囲の人やあなた自身、心当たりがある人もいるのでは? この記事では、「優柔不断」という言葉の意味から、性格の特徴、克服方法までを紹介します。

優柔不断とは、迷ってばかりいて物事の判断ができないこと。

あなたの身近な人の中にも、優柔不断な人がいるかもしれませんね。

この記事では「優柔不断」について、言葉の意味や性格の特徴、心理を解説します。

また、優柔不断な性格を改善したいと考えている人に向けて、克服する方法についても紹介します。

優柔不断の意味と類語

まずは、「優柔不断」という言葉の意味を確認しましょう。

「優柔不断」は四字熟語であり、辞書では以下のように説明されています。

ゆうじゅう‐ふだん〔イウジウ‐〕【優柔不断】

[名・形動]気が弱く決断力に乏しいこと。また、そのさま。「優柔不断な(の)態度」
(『デジタル大辞泉』小学館)

つまり、優柔不断な人とは決断力が乏しい人のことを意味します。

なお、「優柔不断」の類義語としては、次のような言葉があります。

・煮え切らない

・ためらい

・不決断

いずれも、はっきりと決断しない様子を表す言葉であるといえるでしょう。

優柔不断な人の心理

続いては、優柔不断な人の心理を探ってみましょう。

(1)失敗したくない

優柔不断な人は、失敗することを人一倍恐れている傾向があります。

自分が下す決断が間違っているのでは……と不安に思うあまり、はっきり決められなくなってしまうのです。

また、過去に自分の決断によって失敗した経験があり、それがネガティブな記憶として強く残ってしまっている場合も考えられます。

(2)自分の判断に自信が持てない

自分の判断に自信が持てない場合にも、優柔不断になりがちです。

仮に失敗したくないという思いがあったとしても、自信があれば強く決意できることもあるはず。

しかし、判断材料が足りなかったり、自分の苦手分野のことだったりする場合は自信が持てず、なかなか決断できなくなるのでしょう。

(3)責任を負いたくない

優柔不断な人の心理として、結果の責任を負いたくないということも挙げられます。

自分が決めたことが仮に間違っていた場合、「あなたの判断のせいだ」などと責められたり、その責任を負わされたりすることを回避したいのです。

そのため、自分では決断を下さず、誰かに決めてほしいと思うのかもしれません。

優柔不断な人の特徴

続いては、優柔不断な人の特徴を見ていきましょう。周りの人やあなた自身に当てはまることがないか、チェックしてみてください。

(1)決断するのに時間がかかる

優柔不断な人の特徴として、何事にも決断に時間がかかることが挙げられます。

例えば、レストランで注文するメニューを決めるのに、他の人よりいつも時間がかかってしまうなんてことはありませんか?

心の中で一度決めても、他のものを目にすると「やっぱりこっちもいいかも……」と心が揺らぎ、決断にかなりの時間を要してしまうのです。

(2)他人の意見が気になる

優柔不断な人は自分の決断に自信が持てないため、他人の意見をとても気にする傾向があります。

「あなたはどうした?」「どれがいいと思う?」など、判断を他人に委ねようとすることも。

そして、他人の意見を聞くことで自分の意見が余計に揺らいでしまうことも多く、周囲から優柔不断と思われてしまうのです。

(3)決定を後回しにする

自分がなかなか決断できないことを自覚している場合、決定を後回しにすることも少なくありません。

あれこれと考えているうちに、悩むことが嫌になってしまうのです。

そして、「また今後決めよう……」と先送りにすることで、その場の悩みから解放されたいのでしょう。

(4)一度決めたことを前言撤回する

優柔不断な人は、一度決めたことを後になって「やっぱり……」と変えることも特徴です。

決断したものの、それに対する自信が持てないので、ずっと「でも、あっちの方が良かったかもしれない」と不安になってしまうのです。

この場合、どんな結果を選んだとしても「あっちを選んでいたら」と後悔の念が押し寄せてしまうようです。

優柔不断な人の長所と短所

優柔不断であることは、一見悪い面ばかりが目立って捉えられがち。例えば、以下のようなことが短所として挙げられるでしょう。

優柔不断な人の短所

・チャンスを逃しやすい

・人から頼りにされにくい

・リーダーシップがない

しかし、必ずしもデメリットばかりというわけではありません。優柔不断な性格には、以下のような長所もあるといえます。

優柔不断な人の長所

・慎重に考えるためリスクを回避できる

・他者の意見を尊重できる

・中立の立場で話を聞くことができる

優柔不断な人の長所と短所を理解して、相手の性格を尊重できると良いですね。

優柔不断な性格を改善するには? 4つの克服法

優柔不断な人には長所も短所もありますが、きっぱりと決断すべきシーンではマイナスに働いてしまう場合も。

もしも、優柔不断な性格によってチャンスを逃してしまった経験がある人は、この機会に行動を変える意識をしてみてはいかがでしょうか?

ここでは、優柔不断な性格を克服するためのポイントについて紹介します。

(1)完璧を求めない

何かを決める時、完璧を求めすぎないよう意識してみましょう。

優柔不断な人は、失敗しないことを恐れるあまり、絶対的な安心感が得られないと結論が出せないことも多いよう。

しかし、誰しも失敗したり間違えたりすることはあります。

「失敗して当たり前」という気持ちで完璧な結果へのこだわりを手放すと、楽に意思決定ができるかもしれませんよ。

(2)自分に自信をつける

自信がないために優柔不断になってしまう場合は、自分に自信をつけることから始めてみましょう。

例えば、自信がない分野に関して勉強をしてみるなど、今の自分に足りていないものを補うのも1つの手。

自分に力がつけば、おのずと自信も湧いてくるはずです。そして自信がつけば、決断することへの不安も軽減されるでしょう。

(3)失敗を引きずらない

仮に自分の決断で失敗したとしても、それをいつまでも引きずるのはやめましょう。

失敗したことばかりにフォーカスして後悔し続けると、「また間違うのでは」「失敗するかもしれない」と余計に不安な気持ちが強くなってしまいます。

失敗は誰にでもあること。気持ちを切り替えて、次は同じ失敗を繰り返さないよう心掛ければ良いのです。

(4)早く決断する訓練をする

日常生活のちょっとした決断をする場面などで、なるべく早く決める練習をしてみるのもおすすめ。

例えば、毎日のランチメニューを決める時などから意識してみてはいかがでしょうか?

もし身近に決断力のある人がいるならば、その人をお手本にしてみるのも良いでしょう。

最初のうちは慣れないかもしれませんが、繰り返し訓練をすることで徐々に決断力がついてくるかもしれません。

優柔不断な人と上手に付き合うコツ

最後は、身近にいる優柔不断な人と上手に付き合うコツについて紹介します。

(1)選択肢を提示する

優柔不断な人がなかなか決められずにいる場合は、あなたからいくつか選択肢を提示してあげると良いでしょう。

この場合、漠然とした問いかけは余計に迷わせてしまう可能性があります。

「AかBだとどっちがいい?」「何と何で迷っている?」など、できるだけ具体的に示すことがポイントです。

(2)ほめて自信をつけてあげる

前述の通り、優柔不断な人は自分に自信がない場合も少なくありません。

そのため、相手をほめて、自信が持てるように後押しするのもおすすめです。

例えば、「大丈夫。あなたはとてもよく勉強しているんだから、自信を持って」という具合です。

ただしこの場合、「結果の責任は決めたあなたにある」というニュアンスにならないよう注意しましょう。

(3)期限を決める

優柔不断な人の決定をただ待つだけでは、お互いにとってストレスになる可能性があります。

そんな時には、決断の期限を決めて、ひとまずそっとしておくのも得策だといえます。

「来週までに考えておいてね」などと一旦その場を離れることで、相手もじっくりと考える時間ができ、互いにやきもきすることがなくなるでしょう。

優柔不断な性格と上手に付き合おう

優柔不断であることは、ネガティブに受け取られがちですが、悪い面ばかりではなく長所となる一面もあります。

慎重であるという良い面は伸ばしつつ、もし克服したいと思う場合は少しずつ意識を変えていきましょう。

今回紹介した内容を参考に、ぜひ日常生活で少しずつ決断する練習をしてみてくださいね。

(ほし ななこ)

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※画像はイメージです

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