ヘアケアオイルの特徴とは? 美容師のおすすめ5選
乾燥した髪に効果的なヘアケアオイル。今回はヘアケアオイルの特徴や選ぶ時のポイント、美容師さんが選ぶおすすめアイテムなどについて解説します。
紫外線ダメージで髪が傷んだり、ハリのなさや乾燥が目立ってしまったりと、さまざまな髪の悩みを抱えていませんか?
髪は日々のケアでまとまりやすくなるだけでなく、老け見えも防いでくれるので、しっかり保湿して整える習慣をつけましょう。
今回はそんなヘアケアに最適なオイルについて、美容室A.F.Yの美容師・小澤秀樹さんに教えてもらったポイントをもとに解説します。
ヘアケアオイルってどんな効果があるの?
ヘアオイルの主成分はオイルのため、髪質に関係なく比較的誰にでも扱いやすいことが特徴です。
保湿するだけではなく、スタイリングに使うなど、実は多様な使い方ができます。
まずは、そんな魅力的なヘアケアをできるオイルの効果について見ていきましょう。
髪につやと潤いを出す
ヘアケアをする商品はたくさんありますが、ヘアケアオイルはその中でも特に高い保湿力を持つことが特徴といえます。
ヘアケアオイルをつけると水分と油分を与えられるので、潤いとツヤのある髪に近づきますよ。
意外と気がつきにくいですが、髪は暖房や冷房などの空調によってもダメージを受けます。いつもよりも乾燥していると感じたら、オイルを使ってその場でささっと潤いを与えるのも良いでしょう。
ダメージを受けにくくする
ヘアケア効果のあるオイルは髪の表面を包んでくれるので、髪の傷みを軽減する効果が期待できます。
夏場は紫外線、冬場は静電気、ほかにも紫外線や摩擦など、髪は1年中ダメージにさらされているため、ヘアケアオイルなどのアイテムを上手に使って守ってあげましょう。
ヘアセット時にも大活躍
ヘアケアオイルは髪のボリュームを調節したり、はやりの濡れ髪を作ったりする際のスタイリング剤として活用することもできます。
最近はウェット感のあるスタイリングや束感を強調したヘアスタイルが注目されているので、ヘアケア効果のあるオイルを活用しながらこのような髪型を楽しみましょう。
好きな香りでリラックス効果
ヘアケアオイルは香りがついているものもたくさんあります。
自分の好みの香りを見つけられると、髪からふんわりとその香りが漂ってくるのでリラックスできます。
時間の経過と共に香りが少しずつ変わっていくオイルもあるので、楽しみ方は人それぞれ。もちろん無香料のものもあるので、香りが苦手な人でも使うことができますよ。
ヘアケアオイルの種類は?
お店に行ってヘアケアができるオイルを買おうと思っても種類が多すぎて、よく分からなくなってしまいますよね。
実際にヘアケアのためのオイルの種類にはどのようなものがあるのでしょうか。大きく分けると2種類に分類できます。
個別の悩みに特化した「天然オイル」
まずは100%天然のオイルです。ココナッツやオリーブだけでなく、椿や米などさまざまな植物から抽出した天然由来のオイルがあります。
天然由来のオイルは、何か1つの悩みの解決に特化しているものが多いといえます。自分の悩みに合わせたものを選んでみてください。
オールマイティーな「人工オイル」
もう一種類は人工的に作られたヘアケアオイルです。これらは、作る過程で仕上がりやテクスチャーなどが調節されています。
効果はオールマイティーなので、自分の抱える髪の悩みは何なのか分からない、何を選んだら良いか自分では決められないという、初心者さん向けといえるでしょう。
【悩みタイプ別】おすすめのオイル
髪のお悩みは人によってそれぞれです。一概にどれが良いとは言えません。
そのため、自分の髪の悩みにぴったりのヘアケア効果があるオイルとは一体どのようなものか、一緒に見ていきましょう。
ボリュームを出したい人は「バオバブオイル」
なんだか髪が貧相に見える、もっとボリューム感のあるヘアスタイルを実現したいと考える人におすすめなのがバオバブオイル。
ボリューム感が足りないと考える人が重めのテクスチャーのヘアケアオイルをつけると、さらにボリュームをなくしてしまいます。
しかし、バオバブオイルは比較的さらっとした質感なので、髪が細い人でも使いやすいですよ。
毛量が多い人は「椿オイル」
髪の広がりを全体的に抑えたい、ボリューム感を抑えたいと考える人に最適なのが椿オイル。
バオバブオイルとは対照的に、比較的とろっとしたテクスチャーなので、硬い髪でもまとまりやすく仕上げることができます。
クセ毛の人は「アルガンオイル」
うねりのない、サラサラなストレートの髪に近づけたいと考える人には、アルガンオイルがおすすめです。
クセ毛やうねりの主な原因は乾燥なので、髪の水分量を調節できるヘアケアオイルを選ぶと良いですよ。
アルガンオイルは髪の毛を柔らかくする効果があり、また浸透性が高いので、髪のまとまりをより良くしてくれます。
ダメージ修正したい人は「シリコン多めのオイル」
せっかくならカラーやパーマをしておしゃれを楽しみたいですよね。
しかしカラーやパーマを繰り返していると髪のダメージにもなります。
少しのダメージであれば、植物性の成分でできているオイルでも修復できます。しかし、かなりのダメージを受けている場合は鉱物性のシリコンが多めのヘアケアオイルが良いでしょう。
パサつきが気になる人は「ホホバオイル」
パサついてしまう原因は乾燥であることがほとんどです。
ホホバオイルは乾燥地帯で採れる植物で、水分を保つための力が非常に強いといわれています。
そのため、パサつきが気になる人に最適なオイルです。
美容師が教える! おすすめ商品5選
実際にどれを選んだら良いのかわからないという人も多いでしょう。
今回は美容室A.F.Yの美容師・小澤秀樹さんが、厳選したおすすめのヘアケアオイルを5つ紹介します。
おさまり感が出る『ミルボン エルジューダ MO』
ミルボンの『エルジューダ MO』は、硬さがあり、動かしづらい髪の方に最適な商品です。
髪のやわらかくなる力を高め、よりおさまりのある状態に整えてくれるヘアケアオイルです。
カラーの退色を防ぐ『ケラスターゼ フルイド クロマティック』
『ケラスターゼ フルイド クロマティック』は、カラーの退色を防いでくれるヘアケアオイルです。
できるだけ長く色をキレイに保ちたい方は、毎日のケアにこのオイルをプラスしてみてください。
香りが変わる『ケラスターゼ フルイド オレオ リラックス』
ケラスターゼの『フルイド オレオ リラックス』はフローラル・ムスク・フルーティの順に、香りがどんどん変わっていくのが特徴です。
時間が経つごとに、さまざまな香りが楽しめますよ。日々のヘアケアが楽しくなる商品です。
頭皮に効果的な『ナチュラルオーケストラ オーガニックホホバオイル』
ナチュラルオーケストラの『オーガニックホホバオイル』は、100%オーガニック認定を受けたホホバオイル。ホホバオイルが持つビタミンの効果が頭皮に働きます。
トロッとしており、うるおいキープ力が強いので、ひどく乾燥した髪でも長時間しっとり髪をキープできます。また、顔や体の保湿などマルチに使える便利なオイルです。
「熱」を味方にする『Alto オイル』
『Alto オイル』は「メドウフォーム」という花の種子から抽出した植物由来成分でできているヘアオイルです。
ドライヤーやヘアアイロンの熱を利用することで髪に吸着し、ツヤを与えてなめらかな指通りに。
本来なら髪の負担となってしまうはずの「熱」を味方にする優れたヘアオイルです。
美しい髪を手に入れて自信をつけよう!
髪や頭皮は体の中でも傷みやすい部分の1つですが、日々のケアの積み重ね次第でハリやツヤ、コシのある髪の毛を作ることができます。
また、ヘアケアオイルは香りが良いものを使えば、リラックスしながらケアをできる魅力的なアイテムです。
人それぞれ髪の悩みは違うため、自分に合ったものを探しましょう。これからは乾燥が気になる季節。ヘアケアオイルを生活に取り入れて、髪も心も満たしてみては?
(監修:小澤秀樹、執筆:にわのとまと)
※画像はイメージです