「アールグレイ」は茶葉の名前? 特徴やおすすめの飲み方
「アールグレイ」は、日本でのなじみのある紅茶の品種で、専門店でも自宅でも幅広い場所で飲まれていますよね。しかし、改めて「アールグレイ」のことを考えると、どのような紅茶なのか知らない人も多いはず。そこで今回は、「アールグレイ」の特徴やおすすめの飲み方方などを紹介します。
身近な紅茶である「アールグレイ」ですが、お店や商品によって味が違っているので、不思議に思った経験のある人も多いのではないでしょうか?
本記事では、アールグレイの特徴や味が変わる要因、アレンジ方法まで詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「アールグレイ」とは?
日本でよく飲まれている紅茶であるアールグレイとはどのような紅茶なのか、改めて基本的なポイントからおさらいしていきましょう。
アールグレイは「フレーバーティー」の1種
紅茶の銘柄というと茶葉そのものを指しているイメージがありますが、アールグレイが指しているのは茶葉のことではありません。
アールグレイとは、茶葉に香りを付けた紅茶である「フレーバーティー」の1種で、茶葉にベルガモットの香りを加えたもののことを指しています。
アールグレイの由来
アールグレイの名前の由来には諸説あり、説の1つとして広く知られているのがイギリスの「グレイ伯爵」の名前が由来となっている説です。
ベルガモットの香りがする紅茶を大変気に入ったため、「伯爵」という意味を持つ「earl(アール)」と自分の名前である「グレイ」を合わせて「アールグレイ」という名前をつけたそうです。
他にもいくつか説があり、グレイ伯爵が作り出した説、中国の官吏を助け出したお礼としてレシピをもらった説などがあります。
また、そもそもグレイ伯爵が民衆からの人気が高かったことから名づけられたなどの説もあり、由来が1つにまとまらないことも、ミステリアスで人気を集めているのかもしれません。
好みが分かれる要因は「茶葉」
アールグレイをよく飲んでいる人の中でも、いつもと違うお店や商品を選ぶと、好みの味ではないこともあるのではないでしょうか。
実は、アールグレイには伝統的なレシピはあるものの、基本的に使用する茶葉には制限がありません。
つまり、ベルガモットの香りは同じでも、使っている茶葉によって味わいや風味が変化するのです。
自分がおいしいと感じる組み合わせと、好みではない組み合わせがあることを知っておくと、失敗なくアールグレイの味わいを楽しめますよ。
好みのアールグレイの探し方
アールグレイは、お店や商品によって味わいや風味が変わるため、自分の好みに合うものの探し方を身につけておきましょう。
ベースとなる茶葉をチェックする
アールグレイのおいしさに直結する部分となるのが、ベースとなる茶葉です。
茶葉の違いがアールグレイの味わいや風味を決めるポイントだからこそ、購入する前にどんな茶葉が使われているのかをチェックしておきましょう。
特に、苦手な茶葉のアールグレイはおいしく飲める可能性が低いので、好きな茶葉が使われているものを選ぶと失敗しにくくなりますよ。
ただし、もそもと好きな茶葉であっても、ベルガモットの香りを加えることで苦手な風味になってしまうことがあるので、アールグレイとしての好みを把握しておくことも大切です。
効能やカフェインの有無から選ぶ
茶葉による違いが現れるポイントには、紅茶に含まれる効能も挙げられます。
タンニンやカテキンによる作用など、基本的な効能は変わりませんが、茶葉によって含有量などが異なるため、メインにしたい効能から茶葉を選ぶのもおすすめですよ。
また、紅茶にはコーヒーのようにカフェインが含まれている点にも注意が必要です。
夜に飲む場合など、カフェインが含まれていることがマイナスになってしまうこともあるので、飲みたいタイミングなどに合わせてカフェインの有無もしっかりチェックしておきましょう。
おすすめの飲み方
紅茶にはさまざまな飲み方があるため、アールグレイはどんな飲み方がおいしいのか気になってしまうもの。
そこで、ここではアールグレイのおすすめの飲み方を3種類紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
基本は「ストレート」で香りを楽しむ
アールグレイは、ベルガモットの香りをしっかり感じながら楽しむのが基本。
そのため、まずはストレートで香りと茶葉の組み合わせを堪能するのがおすすめです。
また、味わいや風味、香りをダイレクトに感じられるストレートだからこそ、好き嫌いが分かりやすく、自分好みのアールグレイを探したい時にもぴったりです。
ひと手間かけた「アイスティー」
ベルガモットはミカンの仲間に分類される植物で、柑橘の爽やかな香りが魅力的。
そこで、暑い季節などは「アイスティー」で飲むと、柑橘の香りがさっぱり感を際立たせ、スッキリとした後味を楽しむことができますよ。
また、フレーバーティーはアイスティーでも香りが立ちやすいですが、淹れ方にもこだわると、よりおいしさがアップします。
入れたての紅茶を氷の入ったグラスに注いだり、時間をかけてゆっくり水出ししたりするなど、ひと手間加えたアイスティーも楽しんでみてくださいね。
柑橘系の香りだからこそ「ミルクティー」
柑橘系の香りと意外に相性が良いのが「ミルクティー」です。
イギリスで愛されているアールグレイの飲み方でもあり、ミルクの甘みと柑橘系の香りが絶妙にマッチした、この飲み方でしか味わえないおいしさを楽しめますよ。
また、もともとミルクティーはコクのある茶葉と相性の良い飲み方でもあるので、「アールグレイ」に使われている茶葉もしっかりチェックしてみるとより良いかもしれません。
アールグレイを使ったアレンジ方法
紅茶として飲むだけでなく、アールグレイの香りや味わいを活用したアレンジ方法も人気を集めています。
そこで、最後にアールグレイを用いたアレンジ方法を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
クッキーやパウンドケーキ
アールグレイを用いたアレンジ方法の中で、定番といえるのが「クッキー」や「パウンドケーキ」です。
普段のレシピの中に茶葉を加えるだけという簡単な手順でありながら、紅茶の香りやコクがプラスされ、いつもよりもおいししく仕上がると多くの人に楽しまれています。
さらに、生クリームを加えるなど、作ったクッキーやパウンドケーキをベースに新しいアレンジを加えられるのもポイントの1つ。
普段からよくお菓子作りをしている人は、ぜひ試してみてくださいね。
ジェラート
ミルクティーのおいしさそのままに、暑い季節にぴったりな冷たさを楽しめると人気なのが「ジェラート」です。
茶葉を使う方法とティーバッグを使う方法がありますが、ティーバッグを使えば茶葉が残ってしまうことがなく、より手軽に作れますよ。
ミルクティーが好きな人はもちろん、甘いだけのジェラートでは満足できない人にもおすすめです。
桃のマリネ
SNSで話題を集めたアレンジ方法である「桃のマリネ」。
くし切りにした桃に砂糖と茶葉を加えて和えるだけで完成する手軽さながら、本格的なおいしさを味わえると一躍人気になりました。
また、桃のマリネはお酒や生クリーム、チーズとの相性も良く、おつまみとして楽しむことも。
いろんなシーンで楽しめる大人の味わいのマリネなので、ホームパーティーなどの際にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
自分流の方法で「アールグレイ」を堪能しよう!
アールグレイは、ベルガモットの香りをプラスした豊かな香りが魅力のフレーバーティー。
ベースになる茶葉により味わいや風味が変わることから、いろんなブレンドを飲んでみることで、同じアールグレイでもいろんな魅力を楽しめます。
また、ストレートやミルクティーなどの飲み方や、クッキーやマリネなどのアレンジ方法などが幅広く、さまざまな楽しみ方ができるのも魅力の1つ。
ぜひ好みの味を見つけて、自分なりの方法でアールグレイを心ゆくまで楽しんでくださいね。
(kirara)
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