アフタヌーンティーとは? 楽しみ方やマナーを紹介
ホテルのレストランなどで楽しむことの多い「アフタヌーンティー」。憧れや興味はあるものの、ハードルが高いように感じて二の足を踏んでいる方もいるのではないでしょうか。今回は、アフタヌーンティーの習慣やマナー、楽しみ方などについて解説します。
イギリス発祥の喫茶習慣であるアフタヌーンティー。
日本でもホテルのレストランやティーサロンなどを中心に楽しむことができますが、「食べ方や作法を知らなくて不安」と思う方もいるかもしれません。
この記事では、アフタヌーンティー初心者の方のために習慣やマナー、楽しみ方などを紹介します。
アフタヌーンティーとは?
まずは、アフタヌーンティーとはどんなものなのかについて紹介します。
アフタヌーンティーとは「イギリス発祥の喫茶習慣」
アフタヌーンティーとは、1800年代にイギリスで始まったとされる喫茶習慣の1つ。
オペラ鑑賞などで遅くなりがちな夕食を考慮して、その前に紅茶と軽食、お菓子を食べるようになったことがきっかけといわれています。
そして、アフタヌーンティーは上流階級の間で社交の場としても使われていました。
そのため、単に飲食を楽しむだけでなく、マナーや礼儀作法などが求められたようです。
しかし、現在は上流階級だけでなく幅広い層で親しまれており、カジュアルな雰囲気でも楽しめる習慣となっています。
料理の内容
アフタヌーンティーの料理は、3段のティースタンドに並べられて提供されます。
下段にサンドイッチ、中段にスコーンなどの温料理、そして最上段にはケーキなどデザートが並ぶのが基本スタイル。
ホテルやレストランによって内容は若干異なり、基本スタイルに加えてサラダやスープなどが提供されることもあります。
【料理編】アフタヌーンティーのマナー
3段重ねのティースタンドに並べられた料理の数々を前にすると、どれから手をつけて良いものか迷ってしまいますよね。
ここでは、アフタヌーンティーの料理の食べ方について、基本マナーを押さえておきましょう。
(1)下段から順に食べていく
アフタヌーンティーの料理は、一番下の段から順番に食べていきましょう。
もし、ティースタンドの他にサラダやスープがあれば、そちらを先に食べます。
その後、ティースタンド下段のサンドイッチ、中段の温料理、上段のデザートという順に食べていくのが良いでしょう。
(2)迷ったら味が淡泊なものから食べる
お皿の中に複数の料理がある場合、食べる順番に決まりはありません。
しかし、一般的には味が淡泊なものから順に食べるのが良いとされています。
これはマナーというよりも、料理をおいしく頂くためのコツ。
味の濃いものを先に食べて、淡泊な味つけのものを十分に味わえなくなるのを防ぐためです。
(3)取り分ける時はナイフとフォークを使う
ティースタンドに並べられた料理は、自分の前に置かれたお皿に取り分けてから頂くのがマナーです。
その際、手で取るよりも、ナイフとフォークを使って取り分ける方がスマートでしょう。
(4)つまめるものは手で、食べにくい時はナイフとフォークを使う
一口サイズのサンドイッチや焼き菓子などは、取り皿に取った後、手でつまんで食べてOK。
もしサイズが大きければ、ナイフとフォークで切って食べましょう。
ただし、パンやスコーンは手で割って食べるのがマナーとされているので注意です。
【飲み物編】アフタヌーンティーのマナー
続いては、アフタヌーンティーで飲みものを頂く時のマナーを紹介します。
(1)お茶のお代わりはスタッフにお願いする
アフタヌーンティーでは、基本的にお茶をお代わりすることができます。
その際、自分で注ぐのではなくスタッフの方にお願いするようにしましょう。ソーサーはテーブルに残したまま、カップのみを渡します。
紅茶の茶葉を変えられる場合もあるので、聞いてみるのも良いでしょう。
なお、もし近くにスタッフの方がいない時は、自分で注ぎます。
イギリス製のティーポットにはフタが落ちないようストッパーがついているので、片手で注ぐのがスマートです。
(2)紅茶を飲む時はソーサーも持ち上げる
紅茶を飲む時は、ソーサーも持って飲むと上品な雰囲気になります。
利き手でカップを持ち、反対の手でソーサーを持ちましょう。
なお、お茶を飲む時は音を立てず、カップを傾けて静かに飲むのがマナーです。
【服装編】アフタヌーンティーのマナー
アフタヌーンティーに行く時、服装についても気になる人がいるはず。
ここでは、服装のマナーについて見ていきましょう。
レストランに行く時のような服装が基本
かつては上流階級の社交場として使われたアフタヌーンティーですが、近年は誰もが気軽に楽しめるようになってきています。
そのため、アフタヌーンティーだからといって特にドレスコードなどの決まりはありません。
しかし、アフタヌーンティーはホテルやティーサロンなどで提供されることも多いため、少しかしこまったレストランへ行く時のような服装をするのが望ましいでしょう。
ドレスアップまでする必要はありませんが、きれいめの服装を意識すると良いかもしれません。
男性の場合は素肌の見える履きものを避ける
男性の場合、スーツにネクタイなどのフォーマルな服装をする必要はありません。
ただし、ジャケットにシャツなど、きれいめな服装がおすすめです。
履きものも革靴でなければいけないといった決まりはないものの、サンダルなど素肌の見えるものは避けましょう。
女性はラフすぎない服装であればOK
女性の場合、スカートやワンピース、パンツスタイルなどきれいめの服装を選びましょう。
露出の高すぎる服、ジーンズにTシャツなどのカジュアルすぎる服装は避けるのがベターです。
基本を押さえて楽しいアフタヌーンティーを!
過去には細かなマナーを重んじる風潮もあったアフタヌーンティーですが、近年はより気軽に楽しめる場も増えてきています。
ですが、基本的なマナーを知っておけば、ホテルなどでのアフタヌーンティーも気後れせずに楽しむことができるでしょう。
今回紹介した内容を参考に、ぜひアフタヌーンティーを楽しんでみてくださいね。
(marie)
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