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紅茶の種類と特徴一覧! 産地や等級でどう変わる?

上色ゆるり

紅茶にはさまざまな種類があり、どれを選べば良いか分からないという人も多いはず。そこで今回は、人気の紅茶の種類を紹介します。名前はもちろん、各種類の特徴も解説するので、紅茶選びに悩んでいる人は要チェックです。

「ダージリン」や「アッサム」など、紅茶にはさまざまな種類があり、どれを選べば良いのかと悩んでしまいますよね。

そこで今回は、紅茶の中でも人気を集めている茶葉の種類と、それぞれの特徴について解説します。

産地によってどのような味の違いがあるのか、ブレンドティーとは何か、グレード(等級)とは何かなど、紅茶の種類に関する情報を幅広く紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

エリアティーについて

紅茶の種類はさまざまな分け方がありますが、まずは代表的な「エリアティー」について解説していきます。

“エリア=茶葉の産地”による分け方です。

「一度は聞いたことがある!」という紅茶の名前が多数あるはず。「これって産地のことだったんだ……!」という新発見があるかもしれません。

エリアティーとは?

エリアティーとは、どこで採れた茶葉なのかを示す名前がつけられた紅茶のこと。産地によって味や香りが変わるため、このような分け方がされています。

紅茶を栽培している国は、主にインドやスリランカ、中国などがあります。それぞれの国で、どのような種類の紅茶が採れるのかは、次に紹介していきます。

エリアティーの種類

それでは、エリアティーの具体的な種類とそれぞれの特徴を紹介していきます。

ダージリン

ダージリンはインドの北東部にあるダージリン地方で採れる紅茶。その優れた香りから、「紅茶のシャンパン」とも言われる世界三大紅茶の1つです。

春・夏・秋に収穫される茶葉で、2月下旬〜4月上旬に採れるものを「ファーストフラッシュ」、5月下旬〜6月月下旬に採れるものを「セカンドフラッシュ」、10月下旬〜11月月下旬に採れるものを「オータムナル」と呼びます。

それぞれの特徴は以下の通り。

・ファーストフラッシュ:爽やかな渋みとみずみずしさ

・セカンドフラッシュ:芳醇でフルーティな香りとコク

・オータムナル:マイルドで際立つ甘み

このように、季節によって味や香りの違いを飲み比べるのも、ダージリンならではの楽しみ方です。

アッサム

アッサムもダージリンと同じく、インド北東部で採れる紅茶。名前の通り、アッサム地方で栽培されています。

特徴は、深いコクとまろやかな甘みのある香り。

また、茶葉の仕上げ方によって味わいに違いがあります。「CTC製法=CRUSH(つぶす)、TEAR(引き裂く)、CURL(丸める)という工程」のアッサムは、やや雑味のある味わいでミルクティーに最適。

一方「オーソドックス製法=機械での人手による伝統的な製法の再現」で作られた茶葉は、香りが良く、ストレートで飲むのが良いとされています。

ウバ

ウバは、スリランカのウバ地方で採れる紅茶です。先ほど紹介したダージリンに続き、ウバも世界三大紅茶の1つです。

バラやメントールを思わせる独特な香りが特徴的で、香りを楽しむためにストレートで飲むのがおすすめ。ミルクティーにすると、渋みのあるしっかりとした味が楽しめます。

なお、7~9月がクオリティのピークとされています。

キーマン

キーマンの産地は中国。ダージリン、ウバと並ぶ世界三大紅茶です。キーモンやキームンと呼ばれることもあります。

特徴は、スモーキーな香り。中でも高級なキーマンの茶葉は、蘭のような甘い香りがすると注目を浴びています。

渋みが弱く甘みがあり、ストレートティーやミルクティーにぴったり。澄んだ明るい色合いを楽しむのであれば、ストレートがおすすめです。

ブレンドティーについて

紅茶ショップなどで陳列棚を眺めていると、「ブレンドティー」というものを目にすることはありませんか? ブレンドティーとは、いったい何を指すのでしょうか。

ブレンドティーとは?

ブレンドティーとは、収穫時期や産地、品質の違う茶葉を混ぜて作った紅茶のこと。

茶葉を混ぜる目的はさまざま。新しい味を作るためにブレンドすることもあれば、価格や品質を調整するためにブレンドする場合もあります。

茶葉をブレンドすることによって、そのままの茶葉では楽しめない味わいが生まれることに醍醐味があります。個性的な紅茶を探したい時にもいいでしょう。

ブレンドティーの種類

有名なブレンドティーには、以下のような種類があります。

イングリッシュブレックファスト

イングリッシュブレックファストは、コクや渋みがしっかりとした味わいが特徴。朝食の時間にぴったりの紅茶として楽しまれています。

ブレンドされる茶葉はさまざまありますが、一般的にはアッサムやセイロン、ケニアを用いる他、中にはキーマンを使用するものもあります。

ミルクティーとの相性が良く、日本でも多くの人に親しまれています。

・アフタヌーンブレンド

アフタヌーンブレンドは、イングリッシュブレックファストよりもさっぱりとした味わい。その名の通り、午後のティータイムを楽しむための紅茶です。

ミルクティーに合うようブレンドされているものが多く、アッサムやセイロン、ダージリンなどの茶葉を組み合わせて作られるのが一般的です。

フレーバーティーについて

ブレンドティーと同様、フレーバーティーもよく聞く言葉。何となく香りや味がついているもの、とイメージできますが、具体的にどのような紅茶を指すのでしょうか。

続いては、フレーバーティーの特徴と主な種類を紹介していきます。

フレーバーティーとは?

フレーバーティーとは、人工的に香りをつけた紅茶のこと。

紅茶にドライフラワーやドライフルーツを混ぜたり、茶葉にフレーバーオイルを吹きかけたりすることで香りがつけられています。

ベルガモットの香りがついている「アールグレイティー」も、このフレーバーティーに当たります。

ちなみに、人工的に香りをつけていない紅茶は、「ノンフレーバーティー」と呼ばれています。

フレーバーティーの種類

アールグレイ

最も有名なフレーバーティーと言えば、先ほど紹介したアールグレイでしょう。

ダージリンやセイロン、キーマンなどの茶葉をベースにベルガモットのフレーバーをつけたのがアールグレイです。従って、ベースとなる茶葉によって風味は異なります。

ストーレートやミルクといったさまざまな飲み方に適しており、フルーツなどを添えてアレンジして飲むのもいいでしょう。

スイート系フレーバーティー

バニラやカスタード、キャラメルなどの香りがついている、スイート系フレーバーティー。デザート感覚で飲めるのが魅力です。

フルーツ系フレーバーティー

フルーツ系フレーバーティーは、オレンジ、桃、レモンなど、フルーツの香りがつけられている紅茶。アイスティーとして飲むのにぴったりです。

・ナッツ系フレーバーティー

アーモンドやヘーゼルナッツ、栗などの香りがついている、ナッツ系フレーバーティー。チョコレートを使ったお菓子と相性が良いと言われています。

グレード別で分ける紅茶の種類

紅茶は、茶葉の産地や品種の他、「グレード」によっても名前がつけられています。

紅茶におけるグレードとは、どのようなことを指すのでしょうか。ここからは、グレード別の紅茶の種類について解説していきます。

紅茶のグレードとは?

紅茶におけるグレードとは、茶葉の大きさのこと。大きければ大きいほど茶葉の抽出時間が長く、小さいものほど抽出時間が短くなります。

グレードは、「等級」と呼ばれることもあり、品質の良し悪しを表すものと勘違いしてしまいがち。しかし質は関係なく、単純に大きさを示すものなので、混同してしまわないよう注意しましょう。

紅茶のグレードの種類

OP(オレンジ・ペコー)

一般的に細かい針状で、大型な茶葉を「OP」と呼びます。長さは、7~11mm程度。細くねじれた形をしており、ゆっくりと時間をかけて抽出するタイプです。

BOP(ブロークン・オレンジペコー)

「BOP」は、2〜4mm前後の茶葉。香りやコク、渋みをしっかりと味わえるのが特徴です。

・BOPF(ブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス)

「BOPF」は「BOP」よりも細かい茶葉で、1〜2mm前後の大きさ。ティーバッグや水出しなどのような、抽出しにくい入れ方でも、味が濃く出るのが特徴です。

・D(ダスト)

「D」は、0.5〜1mm前後の、細かい粉状の茶葉のことで、最も小さいサイズです。抽出時間が短い上、香りも水色も濃く出るのが魅力でしょう。

特徴を知って、お気に入りの紅茶の種類を見つけよう

紅茶は、今回紹介したもの以外にもさまざまな種類があり、全てを把握するのは難しいかもしれません。しかし、少しでも知識が身につけば、自分の好みに合う紅茶を見つけるのにきっと役立ちます。徐々に学んでいくのも楽しいですよね。

また、知っている紅茶の種類が増えると、飲み比べをするなどの味わい方もできるはず。

お気に入りの紅茶を見つけるべく、ぜひ気になったものから手に取ってみてはいかがでしょうか。

(上色ゆるり)

※画像はイメージです

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