「ロマンチスト」の意味は? 性格や付き合い方(診断つき)
男女ともに、その行動から「ロマンチストだな」と感じさせる人はいますよね。そんな性格の人とうまく付き合うにはどうすれば良いのでしょうか。今回は心理カウンセラーの高見綾さんに、ロマンチストな人の心理や特徴について解説してもらいます。
ロマンチストな人っていますよね。具体的にどんな性格かと考えると、漠然としたイメージはあるものの、ピンとこないことがあるかもしれません。
今回は、ロマンチストな人の性格や心理について詳しく解説します。
また、ロマンチストな人と上手に付き合うためのポイントも併せて紹介しますので参考にしてみてください。
そもそも「ロマンチスト」ってどういう意味?
辞書で「ロマンチスト」を調べると、下記の記載があります。
ロマンチスト
(1)ロマン主義者
(2)甘美な事柄や情緒、夢や空想を好む人。ロマンチックな人。空想家。夢想家。
(『精選版 日本国語大辞典』小学館)
このことからも分かるように、ロマンチストとは「甘美で情緒的なものを好み、夢や理想の世界に憧れを抱いている人」のこと。
どのような状況にロマンを感じるかは人によって違いますが、夢や理想の世界に憧れを抱き、またその世界観を実現しようと追い求める人でもあるといえるでしょう。
これまで私が出会ったロマンチストな人には、少女マンガに出てくる王子様のような男性とのロマンチックな恋愛に憧れる女性がいました。
また、別荘など自分の秘密基地を持つことが好きで、「新しい技術を開発して農業に革命を起こす」という夢を追い求めている男性もいます。
憧れを抱く対象はそれぞれ違いますが、自分の理想や夢を追い求めて楽しそうにしているという点では共通しています。
「ロマンチストな人」の心理と特徴5つ
ここでは、ロマンチストな人の心理や特徴について見ていきましょう。
(1)ドラマチックな恋愛に憧れがある
甘いセリフを交わすような恋愛が大好きなのも、ロマンチストな人の特徴です。
映画やドラマにあるようなドラマチックなシチュエーションに憧れを抱いており、運命の相手との出会いを求めていることも。
自分が物語の主人公になったようなつもりで想像を膨らませる人も多いでしょう。
(2)感受性が豊か
ロマンチストな人は感受性が豊かです。
感じる力が強く、ちょっとしたことでも感動するような繊細な感性の持ち主です。
自分の理想のストーリーをイメージする能力に秀でています。
(3)強いこだわりがある
ロマンチストな人は、独自の世界観を持っており、そこに強いこだわりがあります。
周りの人がどう思おうとも、自分のこだわりを大切にしていく芯の強さがあるのです。
中には、ストイックに努力をして夢や理想の実現を追い求め続ける人もいます。
(4)自分中心なところがある
ロマンチストな人の中には、自分中心でナルシスト的な傾向がある人もいます。
「彼女にロマンチックなことをしてあげられる俺はカッコイイ」「お姫様のように扱ってもらえる自分が好き」というように、自分の満足を優先するような面も。
(5)寂しがり屋で甘えん坊
ロマンチストな人は、自分独自の世界観があり一人遊びが得意な反面、寂しがり屋な面も持ち合わせています。
構ってほしくて相手にアピールをすることも少なくないでしょう。
あの人はロマンチスト? 診断リスト
あなたの身近にいるあの人はロマンチストなのでしょうか。いくつ当てはまるか診断してみましょう。
・運命の相手との出会いを求めている
・恋人と付き合うと、小さな記念日がどんどん増えていくタイプだ
・「愛してる」などの甘い言葉を普通に口にできる
・デートでは夜景の見える場所で過ごしたいタイプだ
・サプライズを企画することもされることも好き
・一目ぼれをすることが多い
・二人きりの時はスキンシップを大切にしたいタイプだ
7個中、5個以上当てはまった人は、かなりロマンチストな人だといえるでしょう。心の中に抱いた夢や希望を大切にするタイプです。
ロマンチストな性格のメリットとデメリットは?
ロマンチストに限らず、どのような性格でもメリット・デメリットは存在するものです。
ロマンチストな性格のメリット
まずはロマンチストな性格のメリットについて、詳しく見てみましょう。
(1)ロマンチックな恋愛ができる
ロマンチストな性格の人は、運命の相手との甘い恋愛を好みます。
ロマンチックなムードを大切にしますので、毎回のデートも楽しめることでしょう。
好きな気持ちをストレートに伝えてくれる人が多いので、ドキドキして刺激的な恋愛になることが期待できます。
(2)純粋に理想を追い続けられる
自分の好きな世界観がはっきりしており、迷いなく理想を追い続けられることはメリットだといえます。
理想を現実化するために努力することを惜しまないですし、理想を追っている間は純粋に楽しめます。
(3)イメージを膨らませて物事を楽しめる
たとえ同じことでも、他人が「1」しか感じられないところで、ロマンチストは「10」まで感じ取ることもできます。
ロマンチストな人はちょっとしたきっかけからでも、さまざまなイメージを膨らませることが上手です。
このように、空想をどんどん広げて1人でも楽しむことができるのです。
ロマンチストな性格のデメリット
ロマンチックな性格が裏目に出てしまうと、以下のようなデメリットになることもあります。
(1)理想を相手に押しつけてしまう傾向がある
ロマンチックな性格の人は、理想の恋人像というものを持っています。
理想を実現するために努力する人は、相手にも同じように努力してほしいと思いがち。
そのため、自分にも相手にも厳しくなりやすい面があるでしょう。
(2)理想と現実のギャップに悩みやすい
理想を追い求めるあまり、現実とのギャップが大きくなりすぎると悩みが深くなる傾向があります。
現実は現実として受け入れられたら良いのですが、理想に固執しすぎてしまうと、「こんなはずではなかった」と思ってしまうことがあるようです。
(3)頑固に思われてしまうこともある
自分が好きなものがハッキリしているため、時にはこだわりが強すぎることも。
そのため、周囲から「融通が利かない」「頑固だ」と思われてしまうこともあるようです。
ロマンチストな性格の人との付き合い方
こだわりが強いロマンチストな性格の人と上手に付き合うためにはどういったことを心掛けると良いのでしょうか。以下、3つのポイントを紹介します。
(1)こだわりを否定しない
ロマンチストな人は、自身の世界観やこだわりを大切に思っているので、それを否定してしまうと、心を開いてくれなくなってしまう可能性も。
そうならないために、そのこだわりが理解できないことであったとしても、いきなり否定しないようにしたいものです。
「へえ~、そういうこだわりがあるんだね」と一言伝えるだけでも、「理解を示してもらえた」と思って安心してくれるはずです。
(2)世界観に興味を持つ
ロマンチストな人の世界観を一緒に楽しんだり、面白がったりすることができれば、ロマンチストな人はうれしく思うはずです。
興味を示して話を聞く姿勢を見せるだけでも、「この人は分かってくれようとしている」と好意的に感じるでしょう。
(3)記念日を大切にする
ロマンチストな人は記念日を大切に思っています。
恋人がロマンチストな人の場合は、ムードを大切にした企画を考えたり、特別感を演出したりすると良いでしょう。
間違っても記念日を忘れてしまうと悲しまれてしまう可能性がありますので、相手がどんなことを望んでいるのかよく観察するようにしたいものです。
ロマンチストの世界観を尊重しよう
ロマンチストな人は独特の世界観やこだわりを持っています。
ささいなことでもイメージを膨らませて、さまざまなことに楽しみを見出していくことが得意です。
そんなロマンチストな人と一緒にいると、刺激的な恋愛が楽しめたり、感性の豊かさを味わったりすることができるでしょう。
ぜひロマンチストな人の世界観を尊重して上手に付き合っていきましょう。
(高見綾)
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