アロマキャンドルの正しい消し方とは? 長持ちさせるお手入れ方法
アロマキャンドルを消す時、息を吹きかけてしまいがち。ですが、正しい消し方は専用のふたなどを使用することです。今回は、アロマキャンドルを長持ちさせるための正しい火の消し方を解説します。
つい息を吹きかけて消しがちな、アロマキャンドル。しかし長持ちさせたいならこの方法は避けて、正しい方法で火を消さなければなりません。
正しい消し方を覚えて、お気に入りのアロマキャンドルを最後まで安全に、長く使いましょう。
アロマキャンドルの消し方とは?
アロマキャンドルを消す時、火に直接息を吹きかける人が多いのではないでしょうか。しかし、息を吹きかけて消すのはあまり好ましくありません。
正しく消しておかないと、次回使おうとした時に火がつかなかったり、長持ちしなかったりする可能性があります。
さらに、最悪の場合にはやけどで負傷したり火事になったりするケースも考えられます。そうなっては、せっかくの癒やしタイムが台無しです。
正しい消し方なら、アロマキャンドルを最後まで安全に、長く使えるようになるのです。
消し方にはいくつかの方法がありますので、それぞれ紹介していきます。
(1)キャンドル用の火消し道具「スナッファー」で消す
アロマキャンドルを消すのに特におすすめなのは、「スナッファー」と呼ばれるキャンドル用の火消し道具を使うやり方。
キャンドルの火にスナッファーでふたをして酸素を遮断し、火が燃え続けられなくなって消える仕組みです。またスナッファーには持ち手がついているので、やけどの心配もなく安全に火を消せます。
今回使用したスナッファーは、ふたの部分がゆらゆらと動くように作られています。このようにふたの部分が可動式のものだと、深い器の底にキャンドルを設置した場合でも上から被せられるので便利です。
消す際には静かに火へ近づけていき、そっとふたをします。
ほとんど煙が立ち上らずに、火を消せました。
ろうそく消しでもアロマキャンドルを消せる?
そしてこちらは仏壇用のろうそく消しです。ろうそく消しをアロマキャンドルに使えるかどうか、実際に試してみました。
こちらのタイプは、ふたの部分が可動式ではありません。ろうそくや浅い器に入ったキャンドルなら、問題なく消せます。
しかしこのように深い器に入っている場合には火までふたが届かず、うまく消すことができませんでした。
消すまでの雰囲気にもこだわりたい方は、ぜひすてきなスナッファーを1つ用意しておくと良いでしょう。
静かに火を消す一連の所作にも、風情があります。見栄えも良いので、来客時にアロマキャンドルを灯す場合にはそろえておくと良いでしょう。
(2)「キャンドルディッパー」で芯を倒して消す
「キャンドルディッパー」と呼ばれる、キャンドル専用の火消しツールもあります。
キャンドルディッパーは先端が耳かきのような形状になっており、アロマキャンドルの芯を倒し、中心にたまった溶けたロウの中に入れることで火を消すアイテムです。
この方法で火を消せば、不快な煙を抑えてアロマキャンドルを消すことができます。
キャンドルディッパーは、火を消す以外にも使い方があります。芯がロウに埋まってしまった場合にかき出したり、溶けたロウに落ちたゴミを取り除いたりとさまざまな用途に使えるのです。
(3)ピンセットで消す方法
スナッファーやキャンドルディッパーがない場合には、ピンセットを活用して消す方法もあります。キャンドル専用のピンセットがあるので、そちらを使用するのがおすすめ。
消し方としては、ピンセットで芯をはさんで倒し、溶けたロウの中に浸すだけ。この作業で火が消えます。
専用のピンセットが手元にない場合、家庭内で他の用途に使っているピンセットでも火を消すことは可能です。ですが、ロウが付着して本来の用途で使いにくくなってしまう場合もあるので注意してください。
(4)割り箸を使う方法
最後は、割り箸を使う方法を紹介しましょう。スナッファーなど専用の道具もピンセットもない場合には、身近にある割り箸で代用が可能です。
火の消し方としては、割り箸の先端部分を使ってロウに火を入れて消します。
火を消した後は、このように芯を立てておきましょう。
割り箸で消す方法は簡単ではありますが、おしゃれさや安全性において専用の道具に劣ります。基本的には専用の物を使用し、どうしてもない場合は割り箸を使うようにすると良いでしょう。
アロマキャンドルでやってはいけない火の消し方
ここからは、やってはいけないアロマキャンドルの消し方を紹介します。長く最後まで使ったり、安全に楽しむために大切なことです。
(1)息を吹きかけて消す
前述の通り、アロマキャンドルに息を吹きかけて消すのは好ましくありません。
ろうそくというと、ついつい息を吹きかけたくなってしまいます。しかしアロマキャンドルに息を吹きかけて消すのは危険です。キャンドル上部にたまった液状のロウが、息を吹きかけることによって周りに飛び散ってしまうからです。
また、息を吹きかけることで火が消えた後に煙が立ってしまいます。せっかく楽しんでいた香りが、最後に煙のにおいで終わってしまうほど残念なことはありません。
アロマの香りをそのまま楽しむためにも、できるだけ煙を立てないように心掛けたいもの。そのため息を吹きかけて火を消すのはNGなのです。
(2)手であおいで消す
アロマキャンドルの火を、手であおいで消すのも危険です。
仏壇やお墓のろうそくを消す際には、「息をかけてはいけません。手であおいで消すもの」と教わったかもしれません。しかしアロマキャンドルは手であおいで消すのはNGです。
というのも、仏壇やお墓のろうそくは細いので、ロウが上部にたまりません。しかしアロマキャンドルは表面にロウがたまっています。
息を吹きかけるのと同じ理由により、手であおいで消すのは消えた後に煙も立ちますし、ロウが周辺に飛び散る可能性もありおすすめできません。
アロマキャンドルの火を消した後の注意点
アロマキャンドルを消した後には、長持ちさせるための注意点があります。ちょっとしたひと手間を紹介しましょう。
(1)アロマキャンドルの芯を立てておく
アロマキャンドルの火を消した後は、芯を真っすぐ立てておきます。
芯をロウに浸して消すと、ロウの中に芯が浸かった状態です。このままにしておくと、次回使う時に火がつきにくくなります。そのために芯を真っすぐに立てておくことが大切です。
(2)溶けたロウは捨てておく
アロマキャンドルを使用していると、中心に溶けたロウがたまっています。火を消した後は、溶けたロウをできるだけ取り除いてあげましょう。
というのも、次回火を灯した時にロウのにおいが強くなってしまい、アロマキャンドルの香りが楽しめなくなってしまうからです。
たまっているロウは、キッチンペーパーやティッシュなどに吸わせて捨てます。この際、ロウがとても高温なので、やけどには十分注意しましょう。
取り除いたロウは、冷めたことを確認してから燃えるゴミに出します。ただし、自治体によって分別方法が異なるため、事前に確認しておくと安心です。
この時、決してキッチンや洗面所に、溶けたロウを流さないようにしてください。下水道管の中で冷えることによってロウが固まってしまい、トラブルの原因となってしまいます。
(3)芯をカットしておく
最後に、芯をカットしておきましょう。
芯が長いままだと次回火を灯した時に炎が大きくなりすぎて、短時間で燃え尽きてしまいます。アロマキャンドルを長く楽しむためには、大きすぎない炎をゆっくり灯すことが理想です。
芯を切る時は、専用のハサミを使えばロウの中にカットした芯が落ちてしまうことはありません。専用のハサミがない場合には、よく切れるハサミでカットしましょう。
芯をカットしておくことは、最後まで上手に使い切るための大切なひと手間です。
アロマキャンドルは正しい消し方で長く楽しめる!
アロマキャンドルの正しい消し方はお分かりいただけましたか? 正しく消しておけば、また次回も楽しめます。
誤った消し方によって大切なアロマキャンドルの寿命が縮まり、最後まで楽しめないと残念ですよね。
お気に入りのキャンドルを上手に消して、ぜひ長く楽しんでください。アロマの香りと炎のゆらぎに癒やされて、優雅なひと時が過ごせますよ。
(ほしななこ)
※画像はイメージです