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人を信じる方法4つ。人を信じるのが怖い原因と対処法

小日向るり子

生きていく上で避けられない人との関わり。しかし、人を信じるのが怖くて人付き合いを難しく感じる人がいるのも事実です。そこで今回は心理カウンセラーの小日向るり子さんに、人を信じられない原因と、信じられるようになる方法を解説してもらいます。

恋人、友人、職場の同僚など、「自分の身近にいる人を信じたいのに信じられない」「人を信じるのが怖い」という思いを抱えていませんか?

かといって、常に他人と一定の距離を置くように気を張っているのもしんどいものです。

今回は、人を信じるのが怖い原因や、信じられるようになるコツをお伝えします。

人は信じない方が良いの?

「自分は人を信じない。信じない方が楽だから」と言う人もいますよね。

身近な人に裏切られてつらい時に、アドバイスとして「人なんか信じちゃダメだよ」などと言ってくる人もいるかもしれません。

人を信じられずにつらい気持ちの時にそうした言葉を聞くと、そこまで割り切った考えができる人をうらやましく感じ、そう思えない自分を責め、さらに落ち込んでしまうということも。

しかし、「人を信じない」というのは強さではありません

それは、「人を信じる」ということが難しいからと、自己防衛のために編み出した考え方の1つです。

もちろんその考えも完全に否定すべきものではありません。

しかし、人が1人では生きていけない限り、「人を信じられなくてつらい」いうのは自然な感情です。

ここからは、人を信じるのが怖い原因として考えられること、そして信じられるようになるコツをお伝えしていきます。

人を信じるのが怖い……その原因は?

人を信じるのが怖い原因は単純なものではなく、いくつもの要因が元々の性格と複雑に絡み合って形成される場合もあります。

今回は、その要因として考えられる大きなものを3つ挙げます。

(1)自分が過去に裏切られたから

例えば、「すごく信じていた恋人にひどく裏切られた」など、過去に人を信じて傷ついた場合です。

このような体験をすると、「もう二度とあのようなつらい思いをしたくない」という防衛心理が働き、人を信じることが難しくなります。

特に、元々繊細な気質を持つ人は一度の経験でもこのような状態になりやすく、立ち直るまでに時間がかかる傾向が強くなります。

(2)身近な人が過去に裏切られたから

親や兄弟など、自分の身近にいて日常生活に影響を持つ人が人間不信に陥ると、それが自身にも影響することがあります。

例えば、「親が仕事で関係者から裏切られた結果、家計が困窮した」といったことなどがそれにあたります。

幼少期から思春期という多感な時期の体験は、人格形成に大きな影響を与えます。苦悩する家族を見ていると「人を信じたら不幸になる」という価値観が生まれやすくなります

(3)他人から刷り込まれたから

人は、自分が好感を抱いている人の言葉には共感しやすく、エスカレートすると盲目的に信じてしまう場合があります。

つまり「『人を信じてはいけない』と言っている人の言葉を信じてしまう」という矛盾した思考になることがあるのです。

特に現代はSNS等で発信することで多くの人に影響を与える、通称“インフルエンサー”の存在が、フォロワー同士の集団意識と相まってこうした思考を生むこともあります。

人を信じる方法4つ

ここからは、人を信じられるようになるための考え方や行動を紹介します。やりやすいものからチャレンジしてみてください。

(1)原因を探して受け入れる

まずは「人を信じられるようになりたい!」という気負いは捨てましょう。

その上で、「人を信じることができない」という自分の心の状態を探ります。

人を信じられなくなった原因である過去の体験や環境、自分の性格を、まずは事実として受け入れてみましょう

自分の性格を分析したり、過去のつらい体験を振り返ったりすることには勇気が要るものです。

しかし、原因を突き止めて受け入れることは、前に進むための準備をすることでもあります。無理のない範囲でチャレンジしてみましょう。

(2)うそをつかない

人を信じられるようになるには、自分がうそをつかないことも大切です。

例えば、あなたが友達と遊びに行く約束をしていたのに当日行く気がしなくなり、うそをついてドタキャンしたとします。

するとそれ以降、自分が友達から遊びの約束を急にキャンセルされると「友達は、あの時の自分と同じようにうそをついているのでは?」と疑うようになりがちです。

このように、うそをつくと自分が疑心暗鬼になる原因を自分で作ることになります。余計に人間不信にならないためにも、うそをつかないことが大切です。

(3)正しい行いをする

先に述べた「うそをつかない」こと以外でも「正しい行いをすること」を心掛けましょう。

例えば、何かやましいことがある時に理不尽な目に遭うと「この前私が○○したことを、○○さんが根に持って復讐してきたのかもしれない」といった不信感が湧いてくるものです。

しかし、自分にやましいことがなければ「私は悪くない。今回はたまたま運が悪かっただけだ」と割り切ることができます。

自分の言動に対する確固たる自信が、恐れることなく人を信じる力になります

「正しい行いをする」といっても、難しく考える必要はありません。「自分が悪いと思ったら素直に謝る」「何かしてもらったら感謝を伝える」といったことをしっかり守るだけです。

「そんなこと」と思う人もいるかもしれませんが、年齢を重ねると処世術が身について、「少しぐらいなら構わないだろう」という甘えの心が出てくるものです。

いま一度、自分の行動を振り返り、改められるところは改めていきましょう。

(4)自分がされたらうれしいことを人にもする

人を信じるには、「人を信じられる環境をつくる」ことも大切です。

環境犯罪学には「割れ窓理論」というものがあります。これは、「建物の窓が壊れているのを放置しておくと他の窓も割られるようになって風紀が乱れる」という理論です。

この理論は逆もしかりで、落ちているゴミをすぐに回収したり、壊れているところを迅速に修理したりすることで、客のマナーを向上させた施設もあります。

つまり、「環境は人の心に影響する」ということです。

これを利用して、自分がされたらうれしいとことを他の人にも積極的に行い、周囲の環境を良くするように心掛けてみましょう。

一緒にいると温かい気持ちになれる人の周りには同じような人が集まり、そこに好循環が生まれます。

そうした環境をつくることで、自然と人を信じることができるようになっていきます。

焦らず少しずつ変わっていこう

人を信じられない要因は人それぞれで、簡単に受け入れたり乗り越えたりできるものばかりではありません。

ですので、すぐに人を信じられるようになろうとしなくても大丈夫です。

人は人によって傷つけられることもありますが、人によって癒やされ、変わることも必ずできます。

今回紹介したコツを、ぜひ参考にしてみてください。

(小日向るり子)

※画像はイメージです

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