「ブラクラ」の意味とは? 危険性と対策を解説
「ブラクラ」という表現について、聞き慣れないと感じる人もいるでしょう。ですが、安全なインターネット生活を送る上でぜひ知っておきたい言葉です。本記事では「ブラクラ」の意味や危険性、対策について解説します。
「ブラクラ」という言葉の意味をご存じですか?
実は、インターネットが使われ始めた頃から存在する言葉ですが、最近では意味を知っている人も少なくなってきているよう。
そこで、本記事では「ブラクラ」の意味について解説します。
危険性と対策も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「ブラクラ」とは?
まずは、「ブラクラ」の意味について解説します。
ブラクラとは「ブラウザに悪影響を与えるページやプログラム」
「ブラクラ」とは、「ブラウザクラッシャー」の略称。
その名の通り、インターネットブラウザを壊すような、悪意あるwebページやプログラムを指す言葉です。
ブラクラを目的としたwebページには、無限にウィンドウが開き続けたり、大きな音が鳴り続けたりするなど、ブラウザに大きな負荷を掛けるプログラムが仕組まれています。
これによって、閲覧者は正常な操作ができなくなり、ブラウザへの悪影響によってプログラム自体が強制終了するといったことが引き起こされるのです。
なお、ブラクラが仕組まれたwebページを閲覧して、ブラクラが実行されてしまうことを「ブラクラを踏む」といいます。
目的は嫌がらせだが、ウイルスに感染する場合も
一般的にブラクラの目的は、閲覧者のことを驚かせたり嫌がらせたりすることです。
そのため、ブラクラを踏んだとしてもwebページを離れれば特に実害はなく、パソコンのシステム自体に致命的なダメージを与えることはほぼありません。
ただし中には、コンピューターウイルスを強制的にダウンロードさせるようなケースがあります。
また、ブラウザの誤動作を解除するためと偽って、違法な料金を払わせるなどの詐欺に悪用される場合もあるため、注意が必要です。
精神的ダメージを目的とする「精神的ブラクラ」
中には、閲覧者へ精神的なダメージを与えることを目的とした「精神的ブラクラ」と呼ばれるものもあります。
例えば、心霊映像やグロテスクな画像を、予告なく表示することなどが挙げられます。
「ブラクラ」への対策
ブラクラは、パソコンに負荷を与えられるだけでなく、閲覧者が精神的なダメージを受ける危険性もあります。
ここからは、ブラクラへの対策について紹介します。
(1)不審なURLをクリックしない
ブラクラを仕込んだwebページへの誘導として、匿名掲示板やSNSなどに不審なURLが貼られている場合があります。
怪しいと感じるURLはクリックしないよう、くれぐれも注意してください。
万が一、ブラクラを踏んでしまった場合は、ブラウザを強制終了させたり、パソコンやスマホ本体を再起動させたりしましょう。
(2)セキュリティソフトを最新にしておく
まれではありますが、ブラクラを踏むことでコンピューターウイルスを強制ダウンロードさせられる場合もあります。
そのため、セキュリティソフトは常にアップデートしておき、最新状態で稼働できるようにしておきましょう。
「ブラクラ」に注意してインターネットを楽しもう!
ブラクラを踏んでしまうと、ブラウザが異常な動作を起こすので不安な気持ちになるものです。
パソコンやスマホ自体の故障を招くケースは少ないものの、コンピューターウイルスに感染する可能性もゼロとは言い切れません。
不審なサイトを訪問しないよう注意して、安全にインターネットを楽しんでくださいね。
(kirara)
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