ネット用語「ンゴ」の意味は? 元ネタ・使い方・例文も紹介
「ンゴ」とはどういう言葉なのか知っていますか? 今回は、ネット用語「ンゴ」について解説します。意味や使い方、元ネタなども紹介するので、「ンゴ」に関する知識がほとんどないという人はぜひ参考にしてみてくださいね。
「○○したンゴ」「やばいンゴ」というように、「ンゴ」はネットでよく使われる言葉の1つ。
しかし、ネット用語に詳しくない人からすると、一体どういう意味があるのか想像もつかないですよね。
そこで今回は、「ンゴ」について解説します。意味や元ネタ、使い方なども紹介するので、「自分でも使ってみたい」「ネット用語についてもっと知りたい」という人はぜひチェックしてみてくださいね。
「ンゴ」の意味は? 元ネタは? 意味と語源を解説
「ンゴ」という言葉には、どのような意味があるのでしょうか。また、どのようにしてできたのか、由来についても気になりますよね。
まずは、「ンゴ」の意味と語源を解説していきます。
「ンゴ」の意味
「ンゴ」という言葉自体には、特に意味はありません。「やばいンゴ」「疲れたンゴ」というように、単純に語尾につけて使うネット用語です。
元々は、「失態を犯した自分や、他人を嘲笑う時に使われる」というニュアンスが含まれていましたが、現在では語感の良さから、意味を持たせずに語尾に付ける言葉として使われています。
「ンゴ」の由来
「ンゴ」という言葉は、「なんでも実況ジュピター」、通称「なんJ」と呼ばれるスポーツ関連の「2ちゃんねる」掲示板にて生まれたといわれています。
きっかけは、あるプロ野球の試合に関する書き込み。楽天イーグルスの「ドミンゴ・グスマン」投手が、勝利を目前にサヨナラホームランを打たれてしまい、逆転負けしてしまったという試合が2008年にありました。
その時、ネット掲示板「なんJ」には、ドミンゴ選手の失態を嘲笑う意味で、「ドミンゴww」や「ンゴー!」といった書き込みが増えたのだそう。
それがネット掲示板で流行り、次第に「ンゴ」という言葉は、失態を冒した人に対すて嘲笑する意味で使われるようになっていったようです。
「ンゴ」の使い方と例文
では実際に、「ンゴ」という言葉はどのように使われているのでしょうか。
ここからは、「ンゴ」の使い方を例文と共に解説していきます。
自分の失態を嘲笑する時
「ンゴ」は、自分が何かしらのミスをした時、失態を冒した時に使われることの多い言葉です。
「自分の失態を深刻に捉えて欲しくない」「呆れるほどの失態だったのでジョークとして消化したい」といったニュアンスがあり、自虐する意味で使われています。
それではいくつか例文を紹介します。
例文
・うっかり終電逃して、帰れなくなったンゴww
・間違ってアカウントのデータ全部消しちゃったンゴww
・今日、可燃ゴミの日だった……完全に忘れてたンゴ。
自分以外の人の失態を嘲笑する時
「ンゴ」は、他人の失態を嘲笑う意味で使われることもあります。また、他人の迷惑行為を、ネタとして話す場合にも使われているようです。
話し相手を対象にするというよりは、第三者を指す場合が多く、その人を見下すような発言になります。
対象の人を傷つけることになったり、誹謗中傷と捉えられたりしてしまう可能性があるので、あまり使わない方が良いでしょう。
具体的にどのように使われているのか、例文を紹介します。
例文
・あの人、また今日も遅刻してきたンゴww
・真剣に文考えて書いたらしいけど、漢字間違えてるンゴ笑
・うちの近所の人、毎週末、夜にパーティーしててうるさすぎるンゴww
意味を持たず語尾として使う時
「ンゴ」という言葉は、何も意味を持たず、ただ文章の語尾につけて使う方法もあります。
「かわいい」「やばい」などの形容詞につけたり、「○○した」「○○する」といった動詞に付けたりと、さまざまな言葉の語尾に付けて使われています。
特にSNSで頻繁に見かける、メジャーな使い方です。例文を紹介するので、参考にしてみてくださいね。
例文
・ちょっと買い物するのに外出してきたけれど、今日暑すぎるンゴ。
・仲良い友達とカラオケ行って楽しかったンゴ!
・最近、○○ちゃんにハマりすぎてて、イラスト描いてみたンゴ。
「ンゴ」以外の「なんJ」ネット用語
「ンゴ」の他にも、ネット掲示板「なんJ」で生まれたネット用語がたくさんあります。
「ンゴ」と同じようにSNSでよく使われているので、それぞれ意味をチェックしておきましょう。
「ニキ」「ネキ」
「ニキ」とは「兄貴」の略、「ネキ」とは「姉貴」の略で、主にSNSやネット掲示板で使われているネット用語です。
物知りな人、何かと手助けしてくれる人など、頼り甲斐のある人のことを、尊敬や親しみを込めて呼ぶ場合に使われています。
「ニキ」は男性に向けて、「ネキ」は女性に向けて使います。また、「○○ニキ」というように、名前や単語と組み合わせる使い方もメジャーです。
「ぐう聖」
「ぐう聖」とは、「ぐうの音も出ないほど聖人」という意味のネット用語。素晴らしい行いをした人のことを、賞賛する場合に使われる言葉です。
ちなみに、「ぐうの音も出ないほどかわいい」という意味の「ぐうかわ」、「ぐうの音も出ないほど正論」という意味の「ぐう正論」など、「ぐう○○」とつく言葉は他にも多数あります。
「なにわろ」
「なにわろ」とは、「なにわろてんねん」を略した「なんJ」語。相手に対し、「なにを笑っているんだ?」と逆ギレする意味を込め、ツッコミとして使われている言葉です。
「なにわろ」は、ネタとして使う言葉なので、本当に怒っている時には使いません。相手に「なにわろ」と言われた時は、相手は本気で怒っているのではなく、ジョークとして言っているのだと解釈しましょう。
ネット用語を活用してSNSを使いこなそう
今回紹介した「ンゴ」のようなネット用語は、SNSで多くの人が使っています。友人や知人、ネット上で知り合った人とやりとりする中でも、頻繁に登場することでしょう。
もちろんネット用語をあまり知らなくても、SNSを利用することは可能です。
しかし、知っている言葉が増えれば、会話の内容やノリを理解しやすくなるので、より一層オンラインでのコミュニケーションを楽しめるようになるはずです。
ぜひ少しずつでも良いので、知っているネット用語のバリエーションを増やしてみてはいかがでしょうか。
(上色ゆるり)
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