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「稀によくある」ってどういう意味? 由来や使い方

上色ゆるり

「稀によくある」はSNSなどで度々登場するネット用語。「稀」と「よくある」という言葉から、矛盾しているように感じる人もいるかもしれません。そこで今回は、「稀によくある」の意味を解説。由来や使い方も覚えて、ネット用語の知識を深めましょう。

掲示板やSNSなど、インターネットではネット用語と呼ばれる特殊な言葉が使われることが多々ありますよね。

「草」「バズる」といった有名なネットスラングが増えてきているものの、どのような意味なのか全く知らないマイナーな単語もまだまだあるでしょう。

「稀によくある」という単語もそのうちの1つ。ネットでは度々登場する言葉ですが、普段の生活では使わないため、知識がほとんどないという人も多いはず。

そこで今回は、「稀によくある」の意味を解説します。語源や使い方なども紹介するので、「ネット用語についてもっと知りたい!」という人はぜひチェックしてみてくださいね。

「稀によくある」とは

「稀によくある」とは、稀にあることなのか、よくあることなのか分からず混乱してしまいますよね。

まずは、「稀によくある」の意味について解説します。

意味は?

「稀によくある」は、一般的に「よく起こり得るが、それほど頻度が高くないこと」を指します。

また、「よくあることでもあるし、滅多にないことでもある」という、どちらともいえない状況を表す場合もあります。

このように、「稀によくある」という言葉の意味にはいくつかパターンがあります。分かりやすいように図解していきます。

「稀によくある」を図解

「稀によくある」という言葉は、「よく起こることだが頻度が高くない」「滅多にないことだが人によってはよくあること」など、表現する状況のパターンがいくつかあります。

そこで、「○」と「×」の記号を使った図形を用いて解説していきます。「○」は発生した時を、「×」は発生していない時を示しています。

パターン1:よく起きるが、発生する頻度が低いこと

上の図のように、「頻度は高くないが、時期によってはよくあること」という意味で「稀によくある」という言葉を使う時があります。

しょっちゅう起きることではないが、期間を限定すればよく起きることともいえる、といった状況を表しています。

パターン2:頻度は高くないが、全体的にはよくあること

上の図のように、「多くの人が稀に経験すること」を指す場合もあります。

個人に注目すると頻度が低いものの、全体で見るとよくあることといった状況を表す言葉として使います。

パターン3:滅多にないが、人によってはよくあること

上の図のように、「滅多にないことではあるが、人によってはよくあること」といった状況に対しても「稀によくある」を使う時があります。

ほとんどの人にとっては「稀にあること」、しかしある人にとっては「よくあること」、この2つの状況をいっぺんに表現することができます。

「稀によくある」の由来は?

「稀によくある」は、インターネット掲示板「2ちゃんねる」で生まれた、「ブロント語」と呼ばれるネットスラングの1つです。

「ブロント語」とは、ゲーム関連の「2ちゃんねる」掲示板でかつて有名だった「ブロントさん」と呼ばれる人が生み出した言葉のこと。

そんな「ブロントさん」が、とある事柄について掲示板で議論していた際に、「稀にだがよくある」と発言したのが由来といわれています。

使い方と例文

「稀によくある」は、先に図解したいずれかの状況を表現する際に使われています。

例えば、ある事柄について「たまにではあるけれど、よくあることだよ」と人に伝えるには、「稀によくあることだよ」という使い方ができます。

また自分に関する事柄で、「たまにではあるが、よくあることなんだよね」と伝えるために「〜することが稀によくある」ということもできます。

それでは具体的な例文を紹介します。

例文

・それ、稀によくあるバグだから日が経てば直っていると思うよ。

・自分が今何をしようとしていたのか分からなくなる、という稀によくある現象。

・元々甘いものが好きなわけではないのに、ダイエット中に限って異常にケーキを食べたくなることが稀によくある

「稀によくある」の類語は?

「稀に」の類語には、「めったにない」「頻繁でない」などがあります。

そして「よくある」の類語には、「よく見られる」「特別でない」「珍しくない」などの単語が相当します。

しかし「稀によくある」は、「ブロント語」と呼ばれる特別なネット用語であるためか、明確な類語は存在しないといわれています。

「稀によくある」を使う時の注意点は?

「稀によくある」は、インターネットでのみ使われる特別な言葉です。

ネット上でのやりとりにおいてはネタとして通じますが、元々の言葉の意味としては矛盾しているため、日常生活で使うと相手を混乱させてしまうことがあります。

そのため、親しくない人やネット文化に詳しくない人との会話では極力使わない方が無難です。

また、SNSをよく使う人でも「稀によくある」の意味を知らない人も多いので、相手とシーンをよく見極めて使いましょう。

用語を覚えてネットならではの会話を楽しもう

「稀によくある」は、「たまにではあるが、よくあること」という、何ともいえない矛盾した状況を表現する時にぴったりの言葉です。

意味が曖昧なので、むやみに使うと相手を混乱させてしまうこともありますが、適切に使えば表現の幅が広がるはず。

また、これまで理解できなかった、SNSやネット掲示板にある文章の意味もスムーズに理解できるようになるでしょう。オンラインでの会話をより楽しみたいという人は、ぜひこの機会に意味や使い方を覚えてみてくださいね。

(上色ゆるり)

※画像はイメージです

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