すぐ飽きる人の特徴とは? 飽きっぽい原因&長所や短所
すぐ飽きる性格で、仕事や恋愛が長続きしないと悩んでいませんか。でも、飽きっぽい性格には短所だけでなく意外な長所もあるのです。今回は、心理カウンセラーの大塚統子さんに飽きっぽい人の原因と特徴を解説してもらいます。
趣味や恋愛は楽しいはずなのに、なぜか「長続きしない」と悩んでいませんか? 夢中になってもすぐに興味がなくなってしまい、自分を「飽きっぽい」と思う人は少なくありません。
今回は、すぐ飽きるタイプの長所と短所、心理的な原因、すぐに飽きない自分になるコツを紹介していきます。
すぐ飽きる人の特徴
「飽きっぽい」という言い方は、「根気がなくて続かない」「すぐ嫌になる」などの意味で使われやすく、どちらかと言うとマイナスの印象を持たれがちです。
しかし、物事には必ず両面があるもので、すぐ飽きるタイプにも長所と短所の両方があります。
すぐ飽きる人の特徴【長所編】
まずは、すぐ飽きる人の長所を見ていきましょう。
(1)好奇心が旺盛
すぐ飽きる人は、好奇心が旺盛で、新しいことや知らないことに興味を持ちやすい傾向があります。人や物事に魅力を感じる「好きになる力」も豊富に持っています。
同時に、慣れて新鮮味が失われたり、求めていた知識を得て納得したりすると、興味の対象は別の物に移っていきやすいでしょう。
(2)決断と行動が早い
流行や情報に敏感で、「これ!」と思ったらすぐに試すなど、決断と行動が早い傾向があります。チャレンジ精神も旺盛で、迷うよりも「とにかくやってみる」ことを選びやすいでしょう。
実際に行動すると、自分に「合う」「合わない」を実感できるので、続けるか止めるかの決断もしやすくなります。
(3)自分の気持ちに正直
すぐ飽きる人は、いつだって何かを積極的に楽しみたいし、常にワクワクしていたい人です。
そんなふうに自分の気持ちや感覚に正直で、噓が付けない純粋さがあります。裏表のないまっすぐさは、表現次第では人を惹きつける魅力になるでしょう。
すぐ飽きる人の特徴【短所編】
続いて、すぐ飽きる人の短所をご紹介します。
(1)ペース維持が苦手
すぐ飽きるタイプの人の興味や情熱は、まるでジェットコースターのように急激に上がり下がりをしがちで、観覧車のように一定のペースを維持することは難しいようです。
瞬発力はあるけれど、継続力は弱めなのが弱点です。
(2)自信を持ちにくい
いろいろなことに積極的にチャレンジするものの、結果を出すまで続けないことも多いので、何かを極めた達成感や成功体験が少ない傾向があります。
また、周りから「飽きっぽい」と言われていることも多く、そんな自分にコンプレックスを感じることもあるようです。
(3)せっかちなところがある
興味を持って始めても、「うまくできない」と感じるとすぐにやめることが多いようです。
飽きっぽいタイプの人はせっかちなところがあり、結果を出すまでの地道な努力や我慢、待つことや育てること、裏方に回って人を支えることなどが苦手な傾向にあります。
すぐ飽きる原因
恋愛でも仕事でも、あんなに魅力的に思えたのに、短期間で魅力が感じられなくなるとしたら、落差にがっかりしてしまうでしょう。
なぜすぐ飽きるのか、心理的な理由を紹介していきます。
すぐ飽きる原因【恋愛編】
飽きっぽくて恋愛が続かない理由は、
・マンネリ化して刺激がなくなったから
・相手をよく知らないのに一目惚れしたから
・理想が高くて相手にがっかりしやすいから
といったことが一般的に言われています。ここからは、さらに踏み込んだ心理的な理由を2つ紹介します。
(1)自分を深く知られるのが怖い
表面的な付き合いならば、自分の嫌なところを隠すのは難しくないでしょう。でも、恋人関係になると、お互いをより深く知るようになります。
深層心理で、知られたくないブラックな自分を隠している人は、2人の関係が濃くなると困ってしまうわけです。無意識にそれを防ぐために、「飽きた」と言って相手と距離を取ろうとすることがあります。
(2)相手にのめり込むのが怖い
「好きになったら負け」という言葉があるように、人を好きになると自分が弱くなると思う人もいるでしょう。
特に、勉強や運動を頑張って成果を上げてきたタイプの人は、自分ではコントロールできない恋心は非常に怖く感じるもの。
もっと好きになって相手にのめり込むのを避けるために、盛り上がった気持ちをクールダウンしようとします。その時に、相手の嫌なところを探すなどして、結果的に飽きる場合があります。
すぐ飽きる原因【仕事編】
飽きっぽい人は、「本当にやりたい仕事は別にあるのでは?」「もっと自分に向いている仕事があるのでは?」などと考えがちです。
仕事が続かない心理的な理由は、
・望んでいる気持ちが感じられない
・嫌な気持ちを感じるのを避けたい
のどちらかが非常に多いです。
(1)楽しさや喜びが感じられない
仕事には、想像していたほど楽しくない、毎日が同じ業務の繰り返し、簡単すぎてつまらないといったこともあるもの。
常にワクワクを求める飽きっぽいタイプの人は、楽しさや喜びが感じられないことが大きな苦痛に思えるようです。
(2)「できない自分」を感じたくない
多くの仕事では忍耐や積み重ねも必要です。仕事ができるようになるまでには失敗もしますし、自分の未熟さを痛感することもあるでしょう。
すぐ飽きる人の心理には、「できない自分」を感じなくて済むように、次々と別のことに興味を移している場合もあります。
すぐ飽きる性格を直す方法
やる気や興味を持続して、飽きない自分になるにはどんな方法があるのでしょうか。1つのことを長く続けるコツを紹介していきます。
(1)自分を褒める
まず、「飽きる」「飽きない」での判断をやめてみましょう。そして、自分の長所に焦点を当て、好奇心や決断力や行動力や素直さがあることを褒めましょう。
「自分は飽きっぽい」という自己イメージを変えることが大切です。
(2)やりたいことを習慣化する
「これをやっていて自分は楽しいかどうか」と考えると、飽きてしまうこともあります。
必要なことは、当然するべき習慣にしてしまいましょう。例えば、歯磨きやトイレなどと同じように習慣になると、「楽しいかどうか」考えずに続けることができますよ。
(3)小さな目標を作る
目標を小さく設定すると達成しやすく、頻繁に喜びを感じやすくなります。
自分自身の成長や恋愛関係の進展、仕事の進行などで変化の刺激をキャッチしやすくなると、飽きにくくなるでしょう。
(4)穏やかさを再認識する
新鮮味や強い刺激は気持ちが大きく揺さぶられるので、魅力を感じやすいもの。ですが、刺激は少ないけれど、「安心できる」「落ち着く」といった穏やかさの素晴らしさを再認識してみましょう。
穏やかさを大切にする人には大人の雰囲気が備わって、より魅力的な自分になれるかもしれませんよ。
(5)何か1つ達成してみる
まず、興味があって、短期間でできる難しくないことを1つ探しましょう。そして、それに集中してやり遂げてみるのです。
何か1つ「飽きずにやり遂げた」という経験ができると、自己認識が変わっていくはず。
「飽きっぽい」という自己イメージを変えて
「自分は飽きっぽくて、何事も長続きしない」と思うと、マイナスの自己イメージになります。
しかし、少し視点を変えれば、「いろいろなことに好奇心を持つことができ、決断と行動が早い」というプラスの自己イメージにすることもできるはず。
最初に自分を肯定してから、やる気や興味を持続する工夫に取り組んでみてくださいね。
(大塚統子)
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