
【夢占い】悲しい夢の暗示とは? 振られる・けんか・嫌われる……シーン別に解説
悲しい夢を見ると悪い事が起こりそうで不安になりますよね。悲しい夢にもさまざまなパターンがありますが、それぞれどのような意味を持っているのでしょうか? 占い師のかたやま伸枝さんに教えてもらいました。
人は眠っている間、魂が別の次元に飛んで、その人に必要な学びを得ているといわれています。夢はあなたの無意識(=魂)が、今のあなたに何を伝えたいかを示すメッセージなのです。
悲しい夢は、魂があなたに何か大事なことを伝えたいと願っている証し。どんなメッセージなのか、夢を解き明かしていきましょう。
悲しい夢の意味とは
実は夢占いにおいては、魂があなたに強く伝えたいことがあるほど、夢を見た後にネガティブな感情の味付けをするといわれています。したがって、悲しい夢を見たからといって、悲しいことが起こるとは限りません。
ただ、あなたの無意識が悲しんでいることは確かです。悲しみの理由は、あなたが自分をないがしろにしていること。無意識はあなたに「もっと自分を大事にして」と訴えているのです。
夢の中の「悲しい」という感情が表すもの
夢の中の悲しみは、あなたの人生に今、愛情面で問題があることを表します。しかしそれは、他の誰かから愛されていないといったことや、周りの人に対してあなたの愛情が足りないというわけではありません。
自分自身への愛情が足りないことから悲しい夢を見るのです。
ただし、悲しみが強烈な場合は強い感情でストレスを洗い流そうとしている可能性もあるようです。
悲しい夢を見る人の心理
「自分への愛情不足」と言われて納得する人は、少ないかもしれません。ですが、他人に関心を持ち過ぎていたり、他人との距離の取り方が間違っていて、自分への愛情が疎かになっている人は大勢います。
例えば「もっと彼に愛されたい」「彼はわたしのこと本当に愛しているのかしら」とばかり考えてしまう人は、ほとんどの場合、自分自身へ愛情を注ぐことを怠っています。
「悲しい夢」を見た時はトラブルに注意
悲しい夢を見た場合、例外を除くと自己否定が強過ぎたり、反対に他人への非難や執着が強過ぎて、自分を大切にできていない場合が多いようです。
そのまま放っておくと、ネガティブな気持ちが強くなって、人間関係に歪みが生じてしまうでしょう。それにより、思いがけないトラブルが起こることになるかもしれません。もっとポジティブな形で、自分自身に関心を向ける必要があるようです。
悲しい夢ばかり見るのは「無意識が感情を浄化している」
悲しい夢を見てしまうのは自分への愛情が足りないというお告げですが、毎晩悲しい夢ばかりを立て続けに見るのは、あなたの無意識がストレスを発散し、感情を浄化しようとしていることを表します。
私たちが泣けるドラマを見てストレス発散するのと同じことを、無意識のうちにやっているのですね。
パターン別「悲しい夢」の意味
ここからはパターン別に悲しい夢を解説します。
(1)悲しくて泣く夢は「ストレス発散」
夢の中で悲しくて泣いている夢は、無意識がそうした夢を見せることでストレスを発散し、感情を浄化していることを表します。泣く夢自体に、ストレスや緊張、欲求不満解消の効果があるのです。
したがって、泣く夢を見たこと自体は問題視しなくても良いのですが、逆に今あなたはストレス発散や、感情の浄化が必要な状態にあるともいえます。起きている間に自分でストレスを発散するか、環境そのものの整備や改善をしましょう。
(2)悲しくて泣きながら起きるのは「自分への愛情不足」
悲しくて泣きながら夢から目覚めたのなら、それは無意識が「もっと自分を愛して」と訴えていることを表します。
最近、自己嫌悪に陥ったり、疲れていて衣食住に手をかけない雑な生活態度で過ごしていませんか? または、恋人や親や好きな人、周囲からの愛情を欲しがる気持ちが強過ぎて、自分自身へ愛情を注ぐことを怠ってはいないでしょうか。
特別な理由など無くても構いません。無条件に自分へご褒美をあげてみてください。
(3)誰かとけんかして悲しい夢は「心の傷やつらさを我慢し過ぎている」
夢の中に出てくる人物は、それが誰であっても自分自身の象徴といわれています。
誰かとけんかしている悲しい夢を見たなら、あなたは心の傷やつらさ、欲求不満を素直に表現できずにいて、無意識があなた自身に、そのつらさや欲求不満を訴えているのです。
まずは傷ついた痛みやつらさ、欲求が満たされないことを、誰かに話してください。周囲に受け止めてくれる人がいないようでしたら、カウンセラーや電話相談サービスなどを利用しても良いでしょう。また、今のつらい環境から逃げるのもおすすめです。
(4)誰かに嫌われる悲しい夢は「自己嫌悪に陥っている」
夢の登場人物は全て自分の代わりであるならば、嫌っている人物も嫌われているあなたも、両方自分ということになります。誰かに嫌われている夢は、実は自己嫌悪を表しているのです。
夢の中で嫌われている理由がはっきりしているなら、それはあなたが自分自身を許していない部分です。そこを少しずつでも修正すれば、もっと自分を好きになれるでしょう。
しかしその前に、本当に修正する必要があるのかどうかも考えてみてください。欠点は長所の裏返しであることも多いものです。
(5)誰かが死ぬ悲しい夢は「自分のある特質が失われることを惜しんでいる」
夢に出てくる人物は全て自分の代わりなので、死んでいく誰かもまた自分を指します。誰かが死んで悲しむ夢は、自分の中のある特質が失われていき、それを無意識が惜しんでいることを表しているのです。
例えば、子どもが死んで悲しいなら、あなたの無邪気で純粋な部分が失われることを無意識が惜しみ「もっと自分の子どもっぽい部分を大切にして!」と訴えています。その死んだ人が持つ個性や特徴や立場をあなたの特徴と捉え、それをもっと大事にすべきです。
(6)恋人に振られて悲しい夢は「自分の異性的な部分が失われることを惜しんでいる」
あなたが女性なら、夢の中の恋人はあなたの男性的な部分です。何事も恐れず積極的に自己主張できる、そんな部分が失われることを無意識が惜しみ、「もっと自分の男性的な部分を大切にして!」と訴えています。
他人の目を気にして、自己主張を抑えたり、本当は勝ち取りたい地位や仕事を見送ってはいないでしょうか。自分の欲求を抑えずストレートに行動した方が、さらにあなたらしく生きられそうです。
(7)悲しい話を聞く夢は「自分を大事にしていない」
夢の中で話をしているのは、無意識下のもう1人の自分です。そして悲しい話の内容は、もう1人の自分があなたに「自分をこんな風に大事にしていなくて悲しい」と訴えかけているもの。
話の内容で、何が悲しかったかをよく思い出してください。あなたはその悲しい話の内容のように、自分自身を扱っている可能性が高いのです。今、必要以上に自分を追い込んだり、無理をさせたり、虐げたりしていませんか。もっと自分を大切にしてください。
(8)理由もなく悲しい夢は「心の声を無視している」
見ている夢の内容は特に悲しいわけでもないのに、理由もなく悲しみが込み上げる……こんな夢を見たとしたら、あなたは心の声を無視しすぎています。
もっとおしゃれを楽しみたい、もっと職場の人とフランクに付き合いたい、恋人が欲しい、太るのを気にせずおいしいものを食べたいなど、欲しい物ややりたいことを抑え込みすぎている状態を、無意識があなたに教えているのです。
試しにノートや手帳に、欲しい物ややりたいことを無理にでも100個書いてみてください。そしてできることから実行しましょう。きっと毎日が輝き出します。
(9)心の底から悲しい夢は「夢を使ったストレス発散」
心の底から悲しい夢は、あなたの無意識が夢を使ってストレスを発散させている可能性が高いようです。
おそらくあなたには今、強めのストレスがかかっていることでしょう。ですが、そのストレスから逃れるのが難しいことも、無意識は理解しているようです。
あなたの無意識は、泣けるドラマを見てストレスを発散する時のように、心の底から悲しい夢を見せることで感情に強い揺さぶりをかけ、ストレスを逃がそうとしています。別に悪いことは起こらないので、栄養と睡眠をしっかり取り、心身の健康を保ちましょう。
悲しい夢を見たなら、もっと自分を大切に生きて
私たちはただ単純に、肉体だけで生きている存在ではありません。肉体とは別に魂を持って存在し、魂(=無意識)は常に成長を目指しています。
悲しい夢を見たのなら、あなたの魂は「もっと自分を大切に生きて」とあなたに訴えているのです。
自己愛は否定されがちなものですが、自分を大切にできないと、他人を大切にすることもできません。また、自分を客観的に見ることができないと、真に自分を大事にすることもかなわないのです。
悲しい夢を見たのなら、もっと自分をクールに見つめ直しましょう。そして、親友を大切にするように、自分自身を大切に生きてください。
(かたやま伸枝)
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