【難読】“りゅうせき”じゃない! 「流石」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「流石」の読み方です。
“りゅうせき”? “ながれいし”? どっちもまちがっているの? そう思ったら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「流石」の読み方は?
漂流、流れ星と読むので、「流」は“りゅう”、“なが・れ”と読むことが多いのではないでしょうか。「石」は化石と読むので“せき”か、そのまま“いし”と読む人が大半だと思います。
しかし、この2つが合わさると“りゅうせき”、“ながれいし”とは読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“さすが”と読みます。
「流石」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「流石」の意味は以下のように解説されています。
さすが【流=石/×遉】
[形動][文][ナリ]
1 評判や期待のとおりの事実を確認し、改めて感心するさま。なるほど、たいしたもの。「この難問が解けるとは―だ」2 あることを一応は認めながら、一方でそれと相反する感情を抱くさま。あることをそのままは容認できないさま。そうとばかりも言えない。やはりそうもいかない。
「世の中なべて厭 (いと) はしうおぼしならるるに、―なること多かり」〈源・花散里〉[副]
1 あることを認めはするが、特定の条件下では、それと相反する感情を抱くさま。そうは言うものの。それはそうだが、やはり。「味はよいが、これだけ多いと―に飽きる」「非はこちらにあるが、一方的に責められると―に腹が立つ」2 予想・期待したことを、事実として納得するさま。また、その事実に改めて感心するさま。なるほど、やはり。「一人暮らしは―に寂しい」「―(は)ベテランだ」
3 (「さすがの…も」の形で)そのものの価値を認めはするが、特定の条件下では、それを否定するさま。さしもの。「―の名探偵も今度ばかりはお手上げだろう」
聞いていた評判通りだった、評判以上にすごかったという、”褒め言葉”としての意味合いで使うことが多いですね。
読み方は難しいのですが、「流石、仕事が早いですね」なんて言ったりしませんか? 普段から、よく多用している言葉ですよね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「流石」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。聞き慣れた言葉も、漢字では書けないもの、読めないものが意外と多いですよね。
よく使う言葉は、漢字もしっかり覚えて使っていきたいですね!
(ななしまもえ)