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男女それぞれで異なる「おしゃれな女性」の特徴

やまとなでし子

おしゃれな女性って、身の回りに一人はいますよね。男女それぞれの目線から見たときには、おしゃれの判断基準が違う場合も。今回は、そんな男女で異なる「おしゃれな女性」の特徴について、コラムニストのやまとなでし子さんに解説してもらいました。

おしゃれをするのは好きですか?

ファッションで自己表現をしているおしゃれさんもいれば、異性の目を意識して着たい服を我慢している男ウケ重視のおしゃれさんや、会社の規則に縛られる中で上手にファッションを楽しんでいるおしゃれさんなど、その形はさまざま。

そんなおしゃれについて、今回は男女それぞれから見た解釈の違いを紐解いていきたいと思います。

男性ウケのいい「おしゃれな女性」

まずは、男性から見た「おしゃれな女性」のポイントを探っていきましょう。

コンサバ重視

カジュアルすぎて体のラインを一切拾わない服や、グレージュやブルーのような人体の血色からかけ離れた色のネイル、カラーのインパクトが強すぎるメイク、派手な柄物を取り入れたファッション、そして女性には賛美される流行などは、男性に理解されないことが多く、おしゃれのつもりが全くの逆効果になることも。

筆者自身、グレージュのネイルを「爪死んでるの?」などと茶化され、「お前の爪もナチュラルにこの色にしてやろうか?」と恐怖漫画さながらの勢いでブチギレたこともありました。

流行を追うこと=おしゃれではなく、清潔感があって女性らしい優しい色を取り入れたコンサバなファッションをおしゃれだと感じる男性が多いのです。自分のおしゃれに無関心な男性ほど、この傾向があります。

筆者が出会った中には、「デートにスカートをはいてこない=デートに気合いを入れてない。おしゃれをしてこなかった」とまで判断する保守的な男性もいて、目ん玉がこぼれ落ちたこともありました。すぐに拾い上げましたが、それくらい男性のおしゃれ思考は保守的なのです。

品がある

きれいなお姉さんは永遠の憧れ。品があるファッションは男性ウケ抜群です。

露出はしすぎない、服はきちんとアイロンがかけられていてシワがない、毛先までケアされた美しい髪、手入れの行き届いた靴など、清潔感と品は一蓮托生(いちれんたくしょう)。

品はファッションだけでなく、マナーや言葉遣いなどの言動にも表れます。自分自身を気高く見せることにもつながる、それが品なのです。

艶っぽい要素を一滴

ダボッとしたオーバーサイズの服などは、男性には理解されづらい上にかわいらしさのアピールチャンスが死滅しがちです。

品も大切だけど、若干の艶っぽさも重要。筆者の統計では、トップスをタイトめなものにしてフレアスカートをはいたり、タイトスカートや薄手のニットワンピを着たりなど、どこかに一つ体のラインを拾う部分を作り、艶っぽい要素を一滴たらすことで男ウケが爆増します。

自分に似合うものが分かっている

男性はファッションを細部まで細かく注目はしません。ので、ネイルの細かいデザインに凝ったり、ブランド物を身に付けたりしても、それを評価してくれるのは女性だけ。

男性は全体の雰囲気でおしゃれかどうかを判断しています。その人自身のイメージに合っているか、肌と服の色がマッチしていて明るく見えるか、サイズ感が合っているかなどの項目を、脳内で無意識のうちに「似合っていてかわいい」「おしゃれである」「艶っぽくていい」などとジャッジしているのです。

そんな判断基準なので、自分に似合うものがわかっている人=おしゃれである、と印象付けることができます。

女性ウケがいい「おしゃれな人」の特徴

一方で、女性から評価される「おしゃれ」とはどのようなものでしょうか。

細やかなトレンド重視

先に述べた男性とは真逆で、女性はファッションを頭の先から爪の先、果ては一つ一つの持ち物のブランドまで細かくチェックしています。

もちろん、闇雲にトレンドを取り入れてもそれはおしゃれさにはつながりません。流行への感度や情報収集力、それを自分のスタイルにうまく組み込むセンスが必要。

それらのファッション、持ち物、メイクやヘアスタイルなど、選び方のセンス一つ一つに対する総合的なジャッジが積み重なって、「おしゃれである」と認定されるのです。

色使いが上手

ついつい無難なベーシックカラーに逃げがちなコーディネートの中で、色を上手に取り入れている女性はおしゃれですよね。

トップスやスカートなどメインに色を持ってくるのはもちろん、アクセサリーやバッグ、靴といった小物で上手に色を利かせるには高度なセンスが必要。だからこそ、そんなセンスを持ち合わせている人を「おしゃれだ」と思うのです。

プチプラを上手に取り入れている

一歩間違えると一気に安っぽく見えてしまうのがプチプラのお洋服。上手にお得なものを取り入れて高見えさせている人は、真のおしゃれ。

安く見えないデザインや、生地感、色合いのものを見つけてくるのが上手だったり、いいお洋服の中にうまくコーディネートして倍くらいのお値段に見えるコーデに昇華させたりしています。

「それかわいい! どこの?」と聞いたときにプチプラだと、ちょっと安心すると同時に、妥当な値段感だと思わせないアイテムの選び方やコーディネート力の高さに、思わず脱帽してしまいますよね。

小物使いが上手

同じコーディネートでも小物があるとないでは、おしゃれさや高見え度が違います。ただし組み合わせ方によってはコーデがクドくなってしまうので、さじ加減にセンスが必要とされます。

例えばジーンズにTシャツといった究極にシンプルなコーデでも、バッグやアクセサリー、小物を上手に取り入れるか否かで、近所のコンビニスタイルか街へのショッピングか行き先が大きく違って見えるほど、その効果は絶大なのです。

バランス感覚がうまい

カットソー1枚でも丈、肩の落ち方、襟の開き方、生地の厚さ、肉感の拾い方など全然違ってきます。

自分の体型に合わせてスタイルを良く見せる形や生地感、バランスを知っている人は本当におしゃれです。自分の弱点を上手にカバーする方法を知っているので、スタイル良く見える服の合わせ方を熟知しているのです。最近だと骨格診断などもあるので、参考にしてみるといいかもしれません。

参考記事はこちら▼

シンプルなのに洗練されている。小物使いが工夫されている。街で見かけるおしゃれな人は、何が特徴的なのでしょうか。10の質問から、おしゃれな人度を診断します。

「おしゃれ女子」に対する男女のギャップまとめ

春夏秋冬、毎年目まぐるしく変わるトレンドたち。色や服の丈一つとっても毎年少しずつ流行は変化しています。

女性はトレンド重視、男性は雰囲気重視

女性たちは、季節ごとにアップデートされるトレンドを感度高く、そして細やかに取り入れ、自分の個性と合わせて昇華させている人をおしゃれだと認識しますが、そんなみみっちいトレンドなど男性たちは知ったこっちゃありません。

「全体の雰囲気が上品でかわいい」こと。彼らにとってはそれ以上でも以下でもない。It’s simple.

時に奇抜さもおしゃれとして受け入れられる女性と違って、男性にとって奇抜さはちょっと異質。コンサバ is best.ある意味単純です。

ブランドへの真逆の価値観

女性にとってハイブランドは憧れの存在。洗練されたそのデザインは、時にカジュアルブランドが後続して模倣したデザインの商品を販売するなど、ハイブランドは「おしゃれの頂点」のイメージ

しかし男性にとっては、ルイ・ヴィトンのモノグラムのように、有名かつ見るからにブランドが主張されているもの以外はノーブランドと同じ。よほどブランド好きな男性でない限りなんのアピールにもならない上に、ブランド物だと分かった瞬間、「お金がかかりそうな女性」と思われて敬遠される場合も。

宝塚の男役への反応と同じ

男性っぽさのあるカジュアルファッションを女性がしているとギャップがかわいいし、ジャケットにパンツとヒールでバシッと決めた女性はかっこ良くて憧れますよね。

しかし、それらは男性には響かないことも多いです。男性は本能的に庇護欲やかわいらしさを女性に求めがちなので、宝塚の男役が男性にはあまり響かないのと同様に、強さや自立しすぎているファッションは男性には刺さらない可能性も

清潔感は何をとっても大切

同じお洋服でもシワの有無で生活感満載になるか、パリッと美しいいでたちになるかは雲泥の差です。

服に毛玉やシミがなく、サイズやバランス感が合っていることは男女どちらから見てもおしゃれの重要項目。男性はそれをなんとなく「清潔感のある人だな」と判断しているし、女性は無意識でも小姑のごとく細かく見てしまいます。

そういった男女の違いはあれど、見ている項目は同じ。おしゃれはまず、清潔感から

ファッションは自分を内側から武装するもの

男性とは真逆の柔らかさ、美しさ、時に艶っぽさを感じさせてくれるものが、男性受けのいいおしゃれ。対して女性受けは、磨かれたセンスと感度、日々の努力への総合評価です。

ですが、「ウケ」とは関係なく、個性のままにおしゃれをしている人は、自分の生き方を確立しているようでかっこいいですよね。

服やメイクがバッチリ決まった日は自信に満ちて、行動が変わることもあります。ファッションが作用する力は無限大。外面を着飾るだけでなく、内面から湧き出るものと融合して初めて、本当の「おしゃれさ」になっていくのかもしれません。

人からどう見られるかということだけにとらわれず、ファッションを自分の武器にして、人生を充実させていきたいものですね。

(文:やまとなでし子、イラスト:のでこ)

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