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彼女が大好きすぎる彼氏が危険な理由

ウイケンタ(コラムニスト)

彼女が大好き過ぎるのか「大好き大好き」と言ってくる彼氏っていますよね。彼らの過剰ともいえる愛情表現は一体どこから来るのでしょうか。人気コラムニストのウイさんに、彼女が大好き彼氏の心理や付き合い方について教えてもらいました。

誰でも恋人には深く愛してほしいと思っています。浮気なんか論外。自分のことだけを見ていてほしいと願っているはずです。

しかし、日本人はいつまでたっても愛情表現が下手くそだといわれています。海外のようにストレートな言葉で愛情表現する人は確かに少ないのかもしれません。そのため、女性の中には「あれ? 私って本当に愛されてるのかな?」と不安を抱く人もいることでしょう。

とはいえ、中にはたくさん愛情表現をする男性もいます。あいさつ代わりに「かわいい」「大好き」と言い、あれこれ気を使って尽くそうとする男性です。

その愛情表現は時に過剰になり、女性は「愛されすぎて……逆に……ちょっと怖いんですけど」という不安を抱くほどに。

なぜ彼らは恋人を愛し、過剰と思えるほどの愛情表現をするのでしょうか?

今回はそんな「彼女が大好きすぎる彼氏」の正体について書かせていただきます。

過度な愛情表現の理由。彼女大好き彼氏の危険な心理

過剰なまでの愛情表現って、実は危険なこともあるんです。なぜ危険なのか。

3つのタイプに分けて解説させていただきます。

(1)愛情表現をする自分が大好きなだけ

「彼女だけを一途に愛する男はかっこいい。それに、俺はなる」という病気にかかっているんですよね。もちろんその志は立派なのですが、まるで自己暗示をかけるように、自分の気持ち以上の愛情表現をする男性がいます。

このタイプの男性はナルシストに多く、周囲にもいかに自分は恋人のことが好きかを言って回ります。それは、あなたの評価を上げたいのではなく、どちらかといえば「こんな一途な俺、どう? いいでしょ?」という周囲へのアピールなんです。

口から出る言葉と行動が伴わないという特徴があり、わりとすぐに息切れしてしまう人が多いです。

(2)人間付き合いが減点方式になっている

付き合いたての状態から過度な愛情表現をする彼氏の中には、あなたが100点満点だから付き合った人がいます。100点満点の彼女なので、それはそれは好きで好きでしょうがないのです。愛情表現も多くなります。

って、ここまでは聞こえはいいですけど、ちょっとしんどくないですか? ずっと100点を求めてくるっていうことですから。

しかも、この手のタイプはあなたに彼の気に入らない言動があった際、減点してきます。「料理が上手じゃなかった。マイナス5点」「いびきをかいていた。マイナス10点」。点数が減れば減るほど愛情表現は減っていきます。

もちろん、具体的な数字で点数管理なんかしていないんですけど、無意識で減点方式を採用しているのです。このタイプは高学歴・高収入の高スペックな男性に多いです。

(3)捨てられないか不安でしょうがない

過度な愛情表現を行う人の中には、その背景に「不安」を抱えている人が大勢います。ここでいう不安とは「あなたに捨てられないか」という不安です。

愛情表現を通して「こんなに好きなんだから嫌いにならないでくれ、同じくらい好きになってくれ、僕だけを見てくれ」という要求をしているんです。

このタイプの彼氏は「愛情表現」という名の免罪符を掲げ、二人の関係にさまざまなルールを設定したり、あなたにも自分への愛情があるのか確認してきます。

「○○のこと本当に大好き。○○も俺のこと大好きだよな? 他の男と出掛けたりしないよな?」。

それだけならいいのですが、たちの悪い人だとわざと不機嫌になってみたり、女性が不安になるような言動、やきもちを妬くような言動をしてきます。

このタイプの特徴は束縛が強く、自分に自信が無い男性が多いことです。

参考記事はこちら▼

「彼女依存度」を診断で詳しくチェックしてみましょう。

安心な愛情表現って? 問題のない「彼女大好き彼氏」

愛情表現が過剰な彼氏の3タイプをご紹介させていただきました。これだけ見ると過度な愛情表現って悪いことばかりに感じてしまいますが。全て駄目かといえば決してそうではありません。

本来、愛情表現とは二人の愛を確認するためには必要不可欠なものです。では、安心できる愛情表現とはどのようなものでしょうか?

それは「一切の見返りを求めない愛情表現」です。

前述の3つのタイプの男性たちは愛情表現にムラがあったり、あなたを試してきたり、嫉妬したり、束縛したりしてくるのに対して、本当にあなたのことが好きで好きでしょうがない彼氏の愛情表現にはこれらの要求が一切無いんです。

何度こっちが「分かった分かった。しつこい」と言っても自分の思いだけをストレートに伝えてくるでしょう。そんな人なら安心しても大丈夫です。

危険な「彼女大好き彼氏」との付き合い方

彼が「一切見返りを求めない愛情表現」の場合は特に対策なんかしなくてもいいと思うのですが、それ以外の場合、何かしら対策をした方がいいと思います。

(1)「愛情表現する自分が好き」の彼氏

「愛情表現する自分が好き」のタイプは時間が解決してくれることが多いです。

初めは口から出る言葉と行動に乖離があっても、そんなの長続きしません。いつか必ず実際の愛情に見合った愛情表現に落ち着きます。

(2)「減点方式採用」の彼氏

「減点方式採用」タイプの彼氏の対策で大事なのは「あなたは変わらないこと」です。

彼が何かしら要求してきても、それに応えようと無理する必要なんかありません。彼氏が減点しようが、それは彼の勝手な価値観なのですから。その先に別れがあるとしても、そんな勝手な価値観に付き合ってあげる必要なんか無いんです。気高く、凛としていればいいんです。

(3)「不安で不安でしょうがない」の彼氏

「不安で不安でしょうがない」タイプに必要なのは「安心」です。

私はあなたの彼女で、あなたのことだけが好きですよ、ということを何度も愛情表現を通して伝えてあげてください。その気持ちが伝われば彼も安心して過度の愛情表現は落ち着くと思います。

彼氏の愛情表現は言葉じゃなくて行動に注目しよう

過度な愛情表現をする「彼女大好き彼氏」について書かせていただきました。

過度な愛情表現の裏には、それぞれ何かしらの問題を抱えていることがあることを覚えておいてください。

しかし、その問題が解決されると愛情表現は減ったりもします。彼女を「大好き」、「愛してる」と言う回数が減るかもしれません。それが彼女を不安にさせることもあるでしょう。

でも、大丈夫です。それはいわば一般的な愛情表現に落ち着くということ。

言葉にすることだけが愛情表現でしょうか。

オープンでストレートな愛情表現をする文化を持たない僕たちシャイな日本人って、仕事を頑張る理由があなたであったり、あなたが体調を崩したらすっ飛んできたり、あなたの前ではかっこつけたり、そういう少しだけ回りくどい行動を通して愛情表現をしたりするわけです。

これらの愛情表現って、ちょっと伝わりにくかったりするものですが、何とでも言える言葉の愛情表現なんかよりも行動に表れる愛情表現のほうがずっと信じられると思います。

(ウイ)

※画像はイメージです

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