初めての教育係。新入社員を上手に指導するコツ #お仕事ハック
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回は「新卒社員にうまく指導できるか不安」というお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
新卒社員にうまく指導できるか不安
初めて自分に新卒社員の後輩がついて、教育係として指導することになりました。だけど明らかに自分とはスクールカーストが違うキラキラ系女子で、苦手意識があるので、どう接すればいいのかわかりません。先輩としてナメられず、かつ円滑に指導するコツを教えてください。
なるほど……。そうですよね、教える側も一人の人間。無心で後輩の指導に当たることができたらベストですが、それが難しい時もありますよね。
ともあれ、「自分はキラキラ系女子に苦手意識がある」と認めたことが、まず偉いです! この事実から目を背けていると、あなたは「なんかやりにくいな」とモヤモヤ。
後輩も、「先輩、なんか自分にだけ当たりが強い……?」とモヤモヤ。お互いやりにくくなってしまうので。
まずは「苦手意識」の原因を探ろう
では、モヤモヤをスッキリさせていきましょう!
まず、なぜあなたはキラキラ系の後輩に苦手意識があるのか。
多分、高校時代などに、自分は彼女たちより劣っている、もしくは彼女たちから見下されている感覚があった。その感覚が、今も残っている。そういうことですよね。
過去にそういう感覚を持っていたなら、それはもう仕方がないこと。
でも、今も同じように感じているのなら、それはナンセンスです!
なぜなら、あの頃のあなたと今のあなたは違うから。そして、あの頃の彼女たちと今の彼女たちも違うからです。
「重視されること」は学生と社会人で違う
学生時代のカーストを決めるのは、学校での立ち位置ですよね。学校は本来、勉学の場ですが、日本の場合、中学までは義務教育で、高校や大学も、惰性や就職だけが目的で進学する人が少なくない。
つまり、勤勉さよりも、見た目の華やかさ、性格の明るさ、運動能力などの方が評価されやすい。少なくとも学生の間ではそういう空気があると思います。
でも、今あなたがいるのは会社。業務で成果を上げることが一番の目的となる場所。これまで軽視されがちだった勤勉さや知性、責任感などが重視される場所です。
そこをおろそかにしている人が、いくら見た目や雰囲気がキラキラしていたところで、「その前に仕事をしろ」と思われてしまう場所です。
「自信のなさ」が伝わるとナメられやすい
つまり、後輩はここからが勝負。「あぁ、あのキラキラちゃんね」と揶揄される存在になるか、見た目も仕事も抜かりない若手と褒められる存在になるか。
もしかしたら、あなたは「後輩に見下されている」と感じた瞬間があったかもしれません。だとしても、全く気にする必要ナシ! 今後、後輩の業務が始まればそんな余裕はなくなります。
もし今後、見下されることがあるとしたら、それは「ナメられてはならない」というあなたの気持ちが漏れたとき。つまり、自信のなさが後輩に伝わったときです。
でも、あなたには、社会人として職場で身に付けてきたスキルがあります。自信を持っていいんです!
やるべき仕事を真面目にやり、教えるべきことを面倒臭がらずに教える。そこに集中していれば、自然と後輩はあなたを先輩として尊敬するようになりますよ!
POINT.
・学校で感じたカーストは過去のものなので気にする必要ナシ
・キラキラ系の後輩はここからが正念場
・「ナメられないようにしよう」と思うと、むしろナメられる
・社会人として身に付けたスキルに自信を持とう!
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)