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「めざとい」って悪口? 本当の意味と「めざとい人」の10の特徴

浅田悠介(浅田さん@令和の魔法使い)

「めざといね」と言われたとき、あなたはどんな気持ちになりますか? もしかしたら、どういう意味かよく分からないかもしれませんね。催眠心理療法士の浅田啓介さんが「めざとい」という言葉の本当の意味と、めざとい人の特徴を教えてくれました。

「ちょっと、めざといよね」。

そう言われたとき、喜んでいいのか悪いのか。

よく分かんないですよね。すごく微妙なニュアンスが込められている気はするけど。

そもそも、「めざとい」って、どういう意味なのでしょうか?

今回のテーマは「めざとい人について」です。

言葉の意味や特徴を解説しながら、「周りからどう思われているのか」に迫ろうと思います。気になるものは気になりますもんね。

「めざとい」の意味

まずは言葉の意味を考えてみましょう。見えてくることもあるはずですよ。

シンプルにいえば、めざといとは「目を付けるのが速い・すぐに見付けることができる」という意味になります。何かと気付くのが上手だ、という感じですね。

また「すぐに(かすかな物音で)目が覚める」という意味もあります。とはいえ普段使うのは前者の意味が多いでしょう。

ちなみに、全国的に使われている言葉なので方言ではありません。

「めざとい人」の10の特徴

次に「めざとい人」の特徴を考えてみましょう。

いくつもパターンを挙げるので参考にしてください。自分に当てはまるか、チェックリストとして使うこともできますね。

(1)人が気付かないことに気付く

めざとい人は、とにかく気付くのがうまいですね。

よく観察していて、四六時中、目を光らせているのです。周りの隠し事も、書類のミスも、道端に落ちている小銭もパッと気付くわけです。その発見に「どうして気付けるの?」と、驚かれたこともあるでしょう。

誰もが気付かないことに気付くから「めざとい」わけですね。

(2)人を見る目がある

その観察眼は人間を見るときにも発揮されます。いわゆる「人を見る目がある」というわけですね。

めざとい人は、直感で相手がどんな人物か把握します。「あのときは礼儀正しかったけど、ちょっと女癖悪そうだね」という具合です。

時たまシャーロック・ホームズもびっくりの観察眼を披露するでしょう。

それもロジックというより直感や経験則によるものが多かったりします。だからこそ、周りから「あの彼のことどう思った?」と頼りにされることもあります。

(3)細かいことを覚えている

めざとさは記憶力にも使われます。細かいことを覚えているのが得意なのです。

「あのときはこう言ってましたよね……?」といった会話記憶から「たしか3個あったはず」といった映像記憶まで、周りも感心するほど記憶しています。

もちろん記憶するためには、それに気付いていなければなりません。だからこそ記憶できるのです。まさに観察力のなせる技というわけです。

(4)メリットとデメリットに敏感

めざとい人は損得に敏感です。

これは「そもそも損得に敏感な気質」であり「損得を敏感にリサーチできる能力がある」という意味でもあります。前者は気質で、後者は能力です。

細かな違いに気付き、それが自分にとって得なのか損なのかを自ら調べて判断することができるのです。これも一種の才能でしょう。

(5)お金に細かい

めざとさは金銭にも表れます。

ちょっとケチなのかもしれません。過去に貸したお金のことをいつまでも覚えているタイプです。もちろん、これも悪いことではありません。むしろ現代社会において、金銭感覚がしっかりしているのは長所でしょう。

いざというとき頼りになりそうですよね。

(6)頭の回転が速い

何かと細かなことを処理するのが得意です。

この特徴は会話にも表れ、ぽんぽんと話を進めることができます。話のスピードが速いので、ジョークを言っても周りが理解するのに時間がかかる……ということもあるでしょう。

名実ともに「頭の回転が速い」という印象を抱かせるはずです。ちょっといい性能のコンピューターみたいなものですね。

(7)目がキョロキョロと動く

めざとさは行動にも表れます。

とくに目です。周りを観察して情報を取り入れようとするからこそ、キョロキョロと動くのです。獲物を狙う動物みたいなものです。

常に新しい情報を探していて、それが「他人は気付かないこと」になるのです。まさに目の付けどころがシャープな人こそ、めざとい人といえます。

(8)他人の話を聞きながら他のことを考える

めざとい人は複数のことを同時に考えがちです。特に他人との会話において、その特徴は顕著に表れます。

相手と話をしながら観察したり、他のことを考えたり。脳を二つ持っているようなものです。その二つ目の脳でいろんなことをめざとく発見するのです。

(9)頻繁にネットサーフィンをする

めざとい人は情報収集が好きです。

すぐにスマホでさくさく調べたりします。新しいものや調べること自体に抵抗がないのですね。

面倒くさがることもありません。その先に何があるかわからないからこそ「お得情報があるかも!」と、どんどんリサーチするのです。

現代でめざとくあるにはネットが必須なのかもしれません。

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【めざとい人診断】細かいところに目がいくタイプ?

(10)連絡がマメ

他人に対する気配りも細やかなので、連絡もマメに行います。

情報通なので「こんなイベントあるよ。好きじゃなかった?」と連絡をくれたりもします。人間関係を維持するのがうまいのです。

なんだかんだ友達にいると面白いタイプかもしれません。

「めざとい」のは良いことか、悪いことか

めざとい人の特徴が分かったところで、「めざとい」と言われることが良いことか悪いことかを考えてみようと思います。

この言葉には、なんとなく「悪賢い」イメージがありますよね。一般的なニュアンスを挙げると「自分の利益に細かい」という感じでしょうか。

しかし本来的には「(細かいことに)気付くのが速い」というだけの意味なのです。

他人の心情や、周囲の状況に気付ける能力のことをいうのであって、そこに「自分のメリットにだけ」という制限は込められていません。

これが大事なポイントです。本来の意味は観察力がある、記憶力がいい、情報通であるという、すごく貴重な能力を指す言葉なのです。

大事なのは「何となくのニュアンス」に惑わされないことでしょう。

確かに揶揄するために使われることもあります。しかし、実際は、悪いことではなく、単なる能力を指す言葉です。むしろ場合によっては、優れた人材だといえるのです。

ポジティブな意味の「めざとい人」になろう

 

さて、今回は「めざとい人」がテーマでした。

もう一度強調させてください。とても大事なことだと思うから。

周りの語るニュアンスは関係ありません。大事なのは、あなたがいい人生を送ることだけですから。めざとくってもいいわけです。

それは利益にだけ「めざとく」なることではありません。むしろ他人の気持ちや、周りの状況を見抜いて、誰もが幸せになるように行動できることだと思います。

そういう「めざとさ」なら周りからも大歓迎されるのではないでしょうか。

あなたに幸せが舞いおりるように願っております。

(浅田悠介)

※画像はイメージです

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