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負けず嫌いな人の特徴とは。長所や短所はどんな所?

高見綾(心理カウンセラー)

負けず嫌いの自分を好きになれない人もいるでしょう。一方で、あまり闘争心がなくいまひとつがんばりきれないというタイプの人は、負けず嫌いの人に憧れる面もあるかもしれません。

負けず嫌いの人に共通する特徴にはどんなものがあるのでしょうか。また、よい意味での負けず嫌いなる方法、行きすぎた負けず嫌いを直す方法があれば知りたいもの。

心理カウンセラーの高見綾さんに詳しく教えてもらいましょう。

負けず嫌いに共通する特徴について

まずは、負けず嫌いの意味や負けず嫌いの人の特徴について教えてもらいました。

そもそも「負けず嫌い」の意味って?

負けず嫌いとは、人に負けることが嫌いな性質のことを言います。

現代では「負けず嫌い」と表現しますが、明治時代には「負け嫌い」という言い方がされていたようです。ほかにも「負ける嫌い」、「負けず魂」という表現もありました。

負けず嫌いな人は競争心が旺盛で、それゆえとても努力家であることが多いです。目標を立ててそれに向かって一生懸命がんばります。

負けず嫌いな性格は、表に出やすい人と出にくい人がいます。表に出さないタイプの人は面と向かって張り合うことはしませんが、静かに情熱を持って人知れず悔しがったり陰で努力を重ねたりすることが多いでしょう。

負けず嫌いな人はエネルギッシュで面倒見もよく、組織において中心的な人物になることも少なくありません。

負けず嫌いの人の特徴5つ

次の5つのような特徴があります。

(1)向上心がある努力家

向上しようという意欲があり努力を惜しみません。特にライバルがいると燃えやすく、競争して切磋琢磨することが好きです。

(2)競争心が強い

負けたくないと思っている分野については競争心が強いです。自分よりできる人を見ると、嫉妬したり落ち込んだりすることも。

(3)高い目標を持つ

理想が高く、「自分はこれくらいできるはずだ」と考えます。そのため、高い目標を掲げてがんばることができるのです。

(4)プライドが高い

負けず嫌いな人はプライドが高いです。周囲の人よりも優位な存在でありたいと無意識に感じていることがあります。

(5)見栄っ張り

優位に立ちたいと無意識に思うために、見栄を張ってしまうところがあります。間違いを指摘されることが嫌いです。

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負けず嫌いの人の心理

続いては負けず嫌いの人の心理です。

悔しい。嫉妬心

仕事では負けず嫌いな性質が発揮される多くの場面があります。私たちが嫉妬するのは「自分と同じくらいのレベル」だと認識している人に対してです。ライバル心とは「少し背伸びをしてがんばれば手が届く」と感じた相手に対して持つもの。

たとえば同僚が仕事で活躍しはじめて、よい成績を出して上司から評価されているとします。そういった状況を負けず嫌いな人が見ると、悔しいと感じるでしょう。

自分を情けなく感じて落ち込むことも

ときには同僚の才能に嫉妬し、同じようによい成績を出せていない自分が情けなくて落ち込むことも。

その悔しさをバネに、最終的には「私にもできるはず」と考え、どうやれば追いつけるのか思案して必死に努力を重ねます。

粘り強く頑張る努力家

負けず嫌いな人はとても努力家で、成果が出るまでがんばり続ける粘り強さを持っているのです。

その結果、ときには同僚を上回る成績を出すこともあるでしょう。

良いこと悪いこと? 負けず嫌いの長所と短所!

時として揶揄されることもある「負けず嫌い」な性格。良いことなのでしょうか? 悪いことなのでしょうか?

良い面と悪い面の両方を詳しく解説してもらいました。

負けず嫌いは成長する? 負けず嫌いの長所

負けず嫌いの長所は、何といっても目標に向かって粘り強く努力できるところ。

動機は「負けたくない」「勝ちたい」というところからはじまっているのですが、そういった悔しさを動機にすると、短期間で爆発的なエネルギーが出ます。

負けず嫌いな度合が強ければ強いほど、負けている状態の自分が許せなくなるので、結果を出すまでずっとがんばり続けることができるのです。

そのため高い成果を出しやすく、自分自身の成長につながることが多いでしょう。

負けず嫌いは損もする? 負けず嫌いの短所

負けず嫌いの短所は、他人の出す結果に敏感に反応してふり回されてしまうことがある点。

負けている状態が嫌いなために、落ち込むなど感情のアップダウンが激しくなることがあります。

「悔しいから自分の成長のために努力する」という適切な方向に進めれば問題はありません。しかし、悔しさのあまりにライバル心をむき出しにして張り合う、人からのアドバイスを聞けない、負けていることを認められないなど、優位に立つために相手をコントロールしようとする方向に走ってしまうと、人間関係に支障をきたしてしまうでしょう。

負けず嫌いになる方法と直し方

良い面悪い面の両面あることがわかった「負けず嫌い」という性格。

取り入れたい人、過剰な負けず嫌いの気持ちを緩和したい人、両者いるのではないでしょうか。高見さんに詳しく聞いてみました。

負けず嫌いになるには?

人と争うことが苦手だったり、闘争心がどうしてもわかなかったりする人たち。その中には「こんなにがんばったのにうまくいかなかった」という状況になることが嫌で、がむしゃらにがんばってダメだったら怖いからという理由で闘争心を出すことを抑圧しているという人も多いです。

そういう人は過去に努力をしてみてもうまくいかなかったという経験から「努力しても意味がない」と諦める傾向が。

良い意味で負けず嫌いの要素を持つためには、小さな目標を設定してそれをクリアする経験を積み重ねることです。

すぐに諦めてしまう人は一発大逆転を狙いすぎるところがあるので、まずは少しがんばればできるような低めの目標を作ることが大切。

負けず嫌いな人ががんばれるのは、自分が変わって成長していくことが純粋に楽しいからです。目標を確実にクリアしていくことで「やればできる」と自信になり、向上心につながりますよ。

負けず嫌いを直すには?

みんなで楽しく会話しているだけなのに、「それ私も知っているよ」と人の話を取ってしまったり、楽しみたいだけの行事で勝ち負けに本気でこだわったりすると、場の雰囲気が悪くなります。

誰かが褒められているときに張り合いすぎて「私の方がすごいのよ」というマウンティングをしてしまったり、褒められている人の粗探しをしたりしてしまうと、人からは嫌がられますよね。

行きすぎた負けず嫌いな行動をしてしまう人は自己肯定感が低く、常にまわりに敵を作り戦っているために安らぎがありません。

まわりを敵と見なすのではなく、味方を作りましょう。誰かの良さを認めても、自分の価値が下がるわけではないのです。まわりの人の良いところを見つけて褒めるようにしましょう。

そして同じように自分のよいところも認めて褒めてあげることが大事ですね。

良い意味での「負けず嫌い」を身につけよう

負けず嫌いには長所も短所もあることがわかりましたね。

勝ち負けにこだわりすぎるあまり、相手のよさを認めないなど、「行きすぎた負けず嫌い」は周囲にも嫌われてしまいますが、粘り強くがんばれる「よい負けず嫌い」の気持ちはぜひ持ちたいものです。

そんなモチベーション持てない、なんて人は高見さんのアドバイスにあったように、小さい目標を掲げて少しずつ成功体験を積んでいくのがいいようですよ。

(文:高見綾、構成:Kaoru Sawa)

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※画像はイメージです

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