マザコンとは。マザコン彼氏の特徴と付き合い方

「彼氏はマザコンなのではないか」と思っている方もいるかもしれませんね。

そもそも、どこからがマザコンなのでしょうか。母親思いとマザコンはどう違うのか。見分け方も知っておきましょう。

マザコン男性には心理的な特徴があります。マザコン彼氏の恋愛観や、付き合った場合の注意点などについて詳しく解説します。

マザコンとは

まずマザコンの意味を知っておきましょう。母親思いの男性とはどこが違うのでしょうか。

マザコンの意味

マザコンとは、マザーコンプレックスの略で、母親に対して過度の愛着や執着を抱くことで、成人しても母親に支配されている状態をいいます。

私たちは思春期になると、親から自立を始めます。ところがその自立がうまくいかず、心理的に母親と癒着してしまうと、母親とは別の考え方を持つことが良くないことのように感じます。

さまざまなことで顔色をうかがうようになり、「お母さんにどう思われるかな？」と評価を非常に気にするようになるのです。

どこからがマザコン？　マザコンの定義とは

一般的にマザコンは、パートナーよりも母親を優先して言いなりになってしまう男性のことを指します。

母親との健全な関係が育まれなかったことで、自己肯定感が低く自信がありません。不安や恐れから、「お母さんから愛してもらいたい」という強い執着心を持っています。

母親思いの男性との違いは、精神的に自立しているかどうかです。

母親思いの男性は、母親を大切にしていますが、パートナーを優先します。自分のことは自分で決めることができますし、母親と意見が違ったときには、はっきりとその意思を伝えることができます。

マザコン男性の特徴と心理

マザコン男性には、具体的に言動や心理にどんな特徴があるのでしょうか。

マザコンになってしまった原因や背景についても解説します。

彼氏をチェック！　マザコン男性の特徴5つ

マザコン男性の代表的な特徴を5つ挙げます。パートナーや気になる男性は、いくつ当てはまるかチェックしてみましょう。

多く当てはまるほど、マザコンである可能性が高まります。

（1）母親の話ばかりする

こちらから聞いてもいないのに母親の話が頻繁に出てきます。

何かと「うちのお母さんは……」という会話が出てくるのが特徴です。

（2）母親に相談して決めている

何か困ったことがあったり決めなければいけないようなことがあると、母親に相談します。

母親に「こうしたほうがいい」と意見を言われると、大抵はそれに従います。母親がNOと言ったものについては、彼の中でもNOになることが多いです。

（3）母親に頻繁に連絡している

メールやLINE、電話などで連絡を取り、今日の出来事などを報告しています。

母親思いの男性でも、ちょこちょこ連絡する人はいますが、マザコン男性は毎日していたり、1日に何度もしていたりするなど、その頻度が高いのが特徴です。

（4）母親が身の回りの世話をしている

一人暮らしの自宅に、合鍵を持った母親が定期的に掃除にきたり、冷蔵庫の中身を補充しにきたりします。そのため家事全般は不得意です。

下着や靴下、服なども母親が選んだものを着ていることがあり、オシャレに対する関心が薄いのも特徴。

お金にも無頓着で、通帳や残高の管理などをしてもらっている人もいます。

（5）母親とパートナーを比較しがち

過保護に育てられてきていることが多いため、自分がお世話してもらっていたのと同じようなことを彼女にも求めます。

「うちの母親はこうしてくれた」というようなことを言ってきます。

マザコンになる代表的な原因4つ

上記のような特徴を持つマザコン男性が、なぜマザコンになってしまったのでしょうか。

代表的な4つの原因を解説します。

（1）母親が過保護

母親にとって息子が大人になることはうれしい反面、自分はもう必要なくなってしまうという寂しさが募るものです。

その寂しさから、母親がいつまでも息子を小さな子ども扱いしています。

それに対し、息子は何もできない子どものままでいることによって、愛されようとします。

（2）母親が過干渉

母親が「あれしなさい、これしちゃダメ」と口うるさく干渉すると、息子は母親の価値観を常に押し付けられている状態になります。すると、本当は違うことがやりたくても言い出すことができません。

愛されるために自分を押し殺します。

（3）母親が罪悪感で子どもを支配している

母親が「私は大変なのよ」と弱い自分を演出し、同情を誘います。息子が母親を突き放そうとすると、母親が泣いて抵抗して「そんな扱いされるなんて私は不幸だ」などと言います。

息子の罪悪感を刺激することで行動を支配し、コントロール下に置こうとします。

（4）父親と母親が不仲

父親が母親を十分にサポートできていなかったりすると、母親は子育てにすべての希望を託そうとします。

マザコンの母親は孤独で無価値感が強く、息子が心の隙間を埋めてくれる存在になっているのです。

マザコン彼氏の心理と付き合い方

彼氏がマザコンの場合、どのように付き合っていけばいいのでしょうか。想定されるトラブルやその対処法について紹介します。

マザコン彼氏の恋愛観と付き合う際の注意点

マザコン男性の恋愛観の特徴と、付き合う際の注意点をまずは解説します。

（1）女性に優しい

女性である母親のことを常に気遣って育ったため、基本的に女性に優しくて穏やかな性格であることが多いです。

彼女の気持ちを受け止めてくれ安心感を与えてくれます。

（2）理想の女性像を押し付けてくる

彼女に母親の姿を重ねているため、「理想のお母さん」のような振る舞いを求めてくることが多いです。

対等なパートナーとしての接し方が分からないからこその言動なので、「私はあなたのお母さんじゃないよ」と都度話してみる必要があるかもしれません。

（3）女性にリードしてほしい

何でも母親が決めてきているので、基本的に甘えん坊で優柔不断です。

自分で決断する力が弱いので、ぐいぐい引っ張ってくれることは期待できないかも。女性にリードしてほしいと思っています。

（4）セックスは淡泊

彼女に母親を投影しているので、セックスが淡泊だったり、なかなかうまくいかなかったりと問題が出てくることが多いです。

彼女がリードして、セックスの良さを教えてあげることができるとうまくいくようです。

マザコン彼氏との結婚はあり？

マザコン傾向のある男性と結婚した場合に想定されるトラブルとしては、彼氏は彼女よりも母親の肩を持つということです。

過干渉な母親であれば夫婦のことについても口を出してくることがあるかもしれません。

妻と母親がけんかしたときや、意見が食い違ったときなどにも、妻には「母親と仲良くしてほしい」と言ってくることが多いでしょう。

妻としては納得がいかないものですが、ここで怒って夫と母親の癒着を剥がそうとしても、なかなかうまくいきません。

夫は「お母さんから愛されたい」と思っていますので、妻を選ぶことは母親を裏切るような気持ちになるのです。

母親も、孤独感を抱えており息子から必要としてもらいたいと思っています。

夫の母親と仲良くして、「夫が母親を自然に手放していけるようにサポートする」という意識でいる方がうまくいきます。

夫が自らの意志でやったことで母親を喜ばせてあげる体験ができれば自信につながるでしょう。すると行動動機が「愛されたい」から「母親を喜ばせたい」に変わっていきます。

そうすれば夫とも夫の母親とも関係が良好になり信頼を得られるはずです。

母親思いの男性は素敵！　マザコン男性にも良い面はある

マザコン男性は、母親から精神的に自立しておらず、「お母さんから愛されたい」という思いが行動動機になっています。

それは母親の過保護や過干渉など、家庭環境が原因となっていることがほとんどです。

お付き合いする場合には、彼女が彼をリードしてサポートしていく意識を持つとうまくいくはず。

優柔不断の傾向はありますが、女性に優しく一緒にいると安心感を得られるマザコン男性。

彼の良い面を見つめ、可能ならそこを伸ばしていけるようにサポートしながら、上手に付き合っていってみましょう。

（高見綾）

※画像はイメージです