「料理男子」はモテる? 結婚相手としてはアリ?
巷で急増している「料理男子」。ひとり暮らしで料理を極める男性は多く、また女性だけではなく男性をターゲットにした料理本や料理番組も増えていますよね。今や「料理は女の仕事」なんて古い価値観なのかもしれません。やはり結婚相手にも「料理男子」を選んだほうがいいのでしょうか?
料理男子とは
料理男子とは、主に3パターンに分かれます。
趣味として料理にハマり、クオリティを追求していく「速水もこみち」タイプ
料理は極めるとおもしろいものです。調理器具から食材までこだわり、中には半日くらい野菜を煮込んでブイヨンを作る……など、もともと凝り性の男性ほど、どんどんのめり込んでいきます。料理番組『MOCO’Sキッチン』に出演する速水もこみちさんのように、料理のクオリティを追及していくのがこのタイプです。
健康や節約のために、料理の手際がよくなっていく「主婦寄り男子」タイプ
不況の時代を賢く生き抜くタイプがこちら。コンビニ弁当やファストフードでお手軽に済ますのもいいけど、どうも不健康っぽい。そして、外食に頼るとなんだかんだ高くつく。健康や節約目的で自炊しているうちに、主婦ばりの手際のよさを発揮する男性もいます。
料理に興味もやるけど、今はまだ料理はできない「料理男子予備軍」タイプ
「料理に興味はあるけど、何から手をつければいいかわからないから、やらない」という将来の料理男子予備軍です。専業主婦のお母さんのもと、長年実家暮らしをしてきた男性も多く、キッチンはお母さんの城であり、料理をする機会がなかったというケースも。少なくともやる気はあるので、将来夫婦で暮らすようになれば、素敵な料理男子に変貌を遂げる可能性を秘めているのがこのタイプです。
結婚するなら「料理男子」がオススメ?
共働きだったら「料理男子」のほうがありがたい?
疲れ果てて帰ってきて、温かいごはんができていたら、ホッとするのは男性だけじゃないはず。「メシはまだ?」なんて催促されるよりも、「ごはん作っておいたよ!」と出迎えてもらえるほうが、そのやさしさに感涙してしまいそうですよね。
でも、男性のほうが料理ができるとプレッシャーになり、女性の見せどころがなくなってしまうかもしれない。いろいろな考えがあると思いますが、巷で増え続ける「料理男子」について世の中の女性はどう思っているのか、アンケート調査してみました。
女性の6割は「料理男子」と結婚したい
共働き家庭が増え続ける昨今、それに比例するように「料理男子」と結婚したいと願う女性も増え続けているようです。
Q.結婚するなら「料理男子」or「料理できない男子」どちらがいいですか?
料理男子(60.4%)
料理できない男子(39.6%)
※有効回答数106件
「男子厨房に入らず」なんて言われていた時代もありますが、今やそんな価値観は時代遅れ。男だって、生きる術として料理のひとつでもできたほうがいい、という女性が多数派です。アンケート調査で「料理男子」がいいという女性が6割を超えている結果が、時代を象徴しているようですね。
多くの女性が「料理男子」と結婚したい理由
自分が忙しいとき、作ってもらえると便利だから
・「これからの時代共働きかもしれないし、できるほうが便利だから」(33歳/金融・証券/事務系専門職)
・「一緒に料理ができるし、忙しいときにご飯が作れなくても自分で作ってくれるので心配がない」(29歳/団体・公益法人・官公庁/その他)
おいしい料理を作ってもらえそうだから
・「おいしいものを作ってくれそう。お菓子専門とかいいなー。うちの旦那は何もできないので」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「おいしい料理を作ってもらえたら感動するから」(33歳/食品・飲料/事務系専門職)
自分が料理をしないから
・「自分がほとんどしないのでやってくれる人がいい」(29歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「私が料理できないから、手とり足とり教えてほしい」(28歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
「料理は女の仕事」というひと昔前の価値観はすっかり崩れ去り、なんでも一緒に協力していきたいと考える女性が増えていることが結果に反映されています。実際問題、外で働いて、家のことを全部やって……って、かなり無理があると思いますよ。もともとバリバリ働いていた身としては(笑)。
女性が「料理男子」に惹かれる理由
「料理を作ってもらえると楽」や「いざというとき助かる」など、便宜上の利点もありますが、一番は「料理男子」の共感力に尽きます。実際に料理をするからこそ、「疲れているときに料理をするのは結構しんどい」とか「この料理にどれだけの手間暇がかかっているか」などの想像力が働きます。逆に、料理をしない男子は「え? 今日はお惣菜を買ってきたの? 作らないの?」なんて、仕事で疲れて切っている彼女に平気でダメ出しをしてくるかもしれない(泣)。
筆者も俄然「料理男子」がいい派です。我が夫はラーメンと焼きそばしか作れませんが、それでも週末に料理をしてもらえるだけでかなり助かっていますし、子育てに疲れた日に手軽に出前を頼んだとしても「しかたがないよね」と許してくれるやさしさがとてもありがたい(笑)。
「料理男子」と結婚したら実際どうなる?
料理はひとつのコミュニケーションにもなり得ます。一緒に作るのでもいいし、交代で作ってもいい。できあがった料理に会話が弾むことだってある。そういう意味で温かい家庭が築けるのではないでしょうか。
実際に料理男子と結婚した女性がよく言うのは、「食事は毎日のことだから、分担できることでとても助かるし、旦那が作ったおいしい料理を食べることで幸せを感じる」ということ。
「料理男子」を苦手とする女性もいる
その一方で、「料理男子」を苦手とする女性たちも少数派ながら存在します。プレッシャーを感じてしまったり、自身の腕の見せ所を奪われた気分になったりする場合もあるんですよね。
料理男子と結婚したくない理由
プレッシャーになりそうだから
・「なんでもできると逆にプレッシャーになるので」(29歳/生保・損保/営業職)
・「料理が上手な人だとこっちがプレッシャーになるので」(28歳/医薬品・化粧品/販売職・サービス系)
自分が料理が得意じゃないから
・「自分が得意じゃないほうなので、あんまり料理ができすぎると自信がなくなるから」(28歳/医療・福祉/専門職)
・「自分もあまり料理が得意とは言えないので、相手がオーブンやグリルを使いこなせるような料理上手だと気が引ける」(31歳/その他/その他)
自分をありがたがってほしいから
・「料理ができない人のほうがありがたがってくれそうだから」(33歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)
・「私は活躍できるというアドバンテージがあるからです」(24歳/運輸・倉庫/クリエイティブ職)
専業主婦家庭に育ち、いつもお母さんが料理をしている環境が当たり前になっていると、「いい女=料理ができる」という固定概念に縛られてしまい、「料理は女の役割」というプレッシャーを感じてしまう人も少なからずいるようです。
料理ができない男性と結婚したら実際どうなる?
自分が料理好きで、料理をすることに負担を感じないのだとしたら、まったく問題ありません。逆にキッチンを荒らされることが嫌いな女性もいますしね。
友人で、料理好きが高じて趣味で調理師免許を取得した強者がいます。彼女の料理はプロ級! そして「おいしい」と食べてもらえることが何よりの喜びなんだそうで、毎日生きがいのように料理を楽しむ女性だっています。ちなみに、彼女の愛する調理道具は鉄のフライパン。適当に水洗いして、自然乾燥なんて試みた日には錆びてダメになってしまう代物です。そんなこんなで、彼女のこだわりの調理道具には指1本触れてほしくないそうです。
ただし、毎日料理をすることに負担を感じてしまう女性の場合は、パートナーとの意識のすり合わせが必要になります。何気ない「メシ、まだ?」の一言にカチンときてしまうのだとしたら、その気持ちを理解してもらえるよう話し合いが必要ですし、「料理男子」に変貌させるベく地道に導いていく努力も要するかもしれません。日々のことですから、無理は長続きしません。ずっと一緒にいるために、自分の気持ちを切り替えるか、相手に歩み寄ってもらえるよう試行錯誤するか、よりよい道を模索していくことになるでしょう。
女性は料理男子を選ぶべき?
「どのようなライフスタイルが理想なのか?」によって、選ぶ男性像が異なります。
前述したように、共働き予定で「料理を作ってもらえたら、ありがたい」と思うのなら、「料理男子」を選んだ方がいいでしょう。「専業主婦として家庭の味を極めたい。キッチンは女の城」と思うのなら、選ぶべきは料理男子ではないかもしれません。
ただし、ひとつ言えることは、完璧な人なんてどこにもいないから、結婚後もお互い歩み寄れる関係性が大切です。自分が全部料理を作るつもりでいたとしても、結婚は「まさか」の連続です。育児が想像以上に大変すぎて、料理を作る余力がないと感じる日が来るかもしれません。そんなときは「最初に決めたルールだから」と意固地になるよりも、臨機応変に対応できるカップルのほうが末永く幸せでいられるのではないでしょうか。
料理男子かどうかよりも、「臨機応変さ」と「ポテンシャル」が大事!
近現代のライフスタイルに照らし合わせていくと、「料理男子」はとてもオススメです! しかしながら、もっとも大切なことは、そのときの状況に合わせて歩み寄ることができる「臨機応変さ」と「ポテンシャル」です。
今は料理ができない男子だったとしても、料理に興味がある男子はたくさんいます。しかし、野菜の切り方や調味料の基本など料理に関する知識がまったくなく、何から手をつければいいのかわからないからやらない、というケースも多いもの。そんな彼には、ミールキット(適量の肉や魚、カット野菜、調味料がすべてセットになっているもの)を買ってあげれば、案外すんなり「料理男子」に変貌を遂げるかもしれません。
「今、何ができるか?」よりも「どれだけ思いやりを持って相手に寄り添っていけるのか」のほうが、100倍くらい大事なのではないでしょうか。
(ひろん)
※マイナビウーマン調べ
調査日時:2018年4月12日~4月14日
調査人数:399人(22~34歳未婚女性)