お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

効果を比較。アイライナーの色の選び方

西田美穂(カラーアナリスト/美容研究家)

宮原圭佑

美しくくっきりとした目元を作るのは大変ですよね、しかしアイライナーを使えば、誰でもあっという間に印象的な目元になれます。一方で、うまくアイライナーを引けても、色が合っていなければ台なしということも。今回はそんなアイライナーの色の選び方とアイライナーの引き方を、カラーアナリストであり、美容研究家の西田美穂さんに教えてもらいました。

色の効果って? アイライナーの選び方

アイライナーのカラーによって、目元の印象は驚くほど変化します。しかし、ライナーはいつもブラックという女性も多いかもしれません。また、たまにはほかの色を使ってみたいけれど、黒以外にどんな色を選べばいいかわからないという場合も。さっそく、アイライナーの色の選び方についてご説明します。

正しい決め方は? アイライナーの色を選ぶ基準

パーソナルカラーに合わせる

肌の色、髪の色、瞳の色に調和する色を「パーソナルカラー」と言います。これらに合う色を選ぶと、魅力的な目元になるだけでなく、顔全体的のバランスが整います。

・肌の色に合わせる
ピンクがかった肌色……ココアブラウン
黄みがかった肌色……マホガニーブラウン

・瞳の色に合わせる
黄みがかった明るい瞳(スプリングタイプ)……明るいブラウン
柔らかいブラックや明るいブラウンの瞳(サマータイプ)……ピンクブラウン、グレー
深みのあるダークブラウンの瞳(オータムタイプ)……カーキグリーン、アッシュ系ブラウン
くっきりしたブラックの瞳(ウィンタータイプ)……ブラック、ネイビー

なりたいイメージに合わせる

メイクの楽しいところは、いつもとちがう自分になれるところ。ですから、「自分をどう見せたいか?」を「色の持つイメージで選ぶ」こともできます。例えば、きつく見えがちな目元をマイルドに見せたいなら柔らかいブラウン。逆に、コロンとしたかわいらしい目をキリッと見せたいならブラックを選びましょう。

アイライナーの色で変わる印象

アイライナーの色別に、それぞれどんな目元の印象になるかご紹介します。

ブラック

キリッとした印象に。アイラインを太くはっきりと引くほどに、モードな印象にもなります。また、ブラックは色の中で最も暗く、最も“締まる”色です。締まるがゆえに、まわりをぐるっと囲むと目が小さく見えてしまうので注意しましょう。

ブラウン

ナチュラルでマイルドな印象に。肌色と同系色の延長にある色なので、馴染みがいい色です。ダークブラウンであれば、黒より柔らかい印象になりつつ目力を出せます。また、明るめのブラウンならより自然になるので、なるべくメイク感を出したくない人、ナチュラルメイクが好きな人におすすめの色です。

ブルー系

クールな印象になります。ネイビーブルーなら知的な印象が増し、鮮やかなブルーなら涼しげな印象に。ブルー系のアイライナーを使うと白目の色に透明感が出るので、よりスッキリした目元を演出できます。

レッド系

女性らしく、情熱的で色っぽい印象に。血の色であり、皮膚の下にある色なので、肌に馴染みやすい色です。はっきりしたレッドなら鮮烈な強さが出て、ワインレッドなどの暗い色になると落ち着いた中に色気が増して見えます。

グリーン系

フレッシュで爽やかな印象に。パステル系ならいっそう爽やかに、エメラルドグリーンなら深みの中に透明感がある印象になります。また、グリーンにくすみが入るとカーキ系になりますが、こちらも肌に馴染み、メンズライクなナチュラル感が出ます。

初心者におすすめの色は?

メイク初心者であれば、最初は黒やブラウンから使って描き方に慣れましょう。色が肌に馴染みやすいため、少しラインがガタガタしても目立ちにくい点も嬉しいところ。慣れてきたらほかの色にもチャレンジしていくと、それぞれの色の効果と自分との相性もわかってくるはずです。

2018年人気カラーって?

今季は「ヴァイオレット」と「グリーン」に注目です。今年に入って発売されたものの中でも、ヴァイオレッド(紫系)のものがいくつかあります。洋服や靴などと合わせて、目尻に紫色が見えたら色っぽくてオシャレだと思います。合わせるリップも、ブラウン、ベージュ、ピンク系と幅広く選べるので、意外に合わせやすいのも素敵な点ですね。

次にグリーンですが、こちらも今春の新色アイライナーの中で多いカラー。深みのあるブルーグリーン系が多いようです。今年の流行色「ヴィジョナリーミント」はネイル、アイシャドウでよく見かけます。それに合わせるなら、深みグリーンのアイラインがおすすめです。

美容研究家が教える! アイライナーの引き方

アイライナーのカラーにこだわっても、効果的な引き方ができなければ意味がありません。そこでアイライナーの引き方について解説してもらいました。

アイライナーの引き方の基本

まずは上まつげの間を埋めます。ここを埋めるとまつげが密集しているように見えるので、目力がアップします。端から端まで、まつげの根元に点を打つように埋めていきましょう。さらに、黒目の上は1mmほど粘膜にも引いておきます。

次に、目の形によって、伸ばす方向を決めます。目の縦横比を、縦1:横3を基準にタイプ分けしてみてみましょう。

(1)目の横幅が狭いタイプ(丸い目)

・上のラインは横幅を出すために目尻を5~8mm伸ばすつもりで、目尻から自然に流れるカーブですっとラインを入れる。
・二重にかぶってしまう場合は、線が見えるまで少しずつ太さを足す。
・下のラインは、目尻から黒目のラインに当たるまでの範囲に、まつげの隙間を埋め綿棒でぼかします。
・下のラインは目尻側から3mm描く
・ラインを綿棒でなぞり馴染ませる。

(2)目の横幅が長いタイプ(切れ長目)

・縦幅を増すため黒目の上下にラインを足す。
・ペンシルタイプのもので、黒目の上だけラインを入れますが、真ん中を1.5mm、両端は1mmの太さの弧となるようにします。
・下はまつげの隙間に点を打つように入れる。
・ラインを綿棒でなぞりにじませる。

 

ポイントはここ! 失敗しないコツ

まぶた周辺の皮膚を引っ張ること

まぶた周辺の皮膚を引っ張ると、描きたい箇所の表面にハリが出るので、ラインのガタつきがなくなります。粘膜を埋めるときは上に、まつげの上に引くときは斜め上に、目尻のラインを延長するときは横に。それぞれ軽く押さえるように引っ張ってみましょう。

ひじ・手首を固定すること

手鏡でなく垂直に自立する鏡をテーブルに置き、両手を使える状態にするのが理想的。以下は、右利きの場合の描き方です。

・両ひじをテーブルにつく。
・顔はやや顎を上げ、左手でまぶたの皮膚を押さえる。
・右手でアイライナーを持つ。
・右手首の内側(血管の見えるところ)を頬骨の下に当てるように添える。
・左目を描く際は左手にぶつけるように、右手の小指の下の側面を当てる。

ここまで固定したら動かせるのはペン先だけですね。ブレずに狙ったところへペン先を動かすことができるので、失敗はだいぶ少なくなるはずです。

アイライナーの色を意識して上手にメイクする

アイライナーを意識することは目元をキレイに見せる上で大切ということがわかりました。季節、状況、環境、服、髪などによって使うアイライナーの色も変えて、そのときどきに合わせた目元を作ることで、魅力的な女性を演出できそう。アイライナーを使いこなして、自信に満ち溢れた日々を過ごしましょう。

(監修:西田美穂、文:ライター宮原圭佑)

※画像はイメージです。

SHARE