ムートンブーツは終わった!? スタイリストに聞く、今年の「フラットシューズ」の履き方
スリッポンなどから始まった昨年からのフラットシューズ人気は、まだまだ続いている様子。ひもを編み上げにして縛るレースアップシューズや、お手入れ簡単なのにおしゃれ感満点なサイドゴアブーツなどにも注目が集まっているようです。
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ファッション雑誌でもひんぱんに特集が組まれ、街で見かける回数も多いのではないでしょうか。ヒールをお休みする日でも、足元に気は抜けません。上手なコーディネート方法をスタイリストの植村さんに教えてもらいました。トレンドをおさえたフラットシューズでかわいくおしゃれに外出しましょう!
■フラットシューズブームの背景&実情
「レースアップシューズやローファー、サイドゴアブーツなど今人気を集めているフラットシューズは、もともとトラッドなスタイルを好む人には定番のアイテムでした。そんな中、チェック柄をはじめとするブリティッシュスタイルが流行となったことで、注目度がぐんとアップした様子。これまではヒールを合わせたフェミニンなスタイルを好んでいた人たちの間でも、気になるアイテムに格上げされたようです」(植村さん)
レースアップシューズやローファーには、きちんとした雰囲気を保ったままコーディネートをカジュアルダウンさせる効果も。スニーカーほど抜け感がないため、大人の気取りすぎない着こなしを求める女性にはぴったりのアイテムなのだとか! 人気の続くノームコアの流れをくんだ「こなれた」「普通」のおしゃれにはもってこいです。
■流行しているフラットシューズの特徴
いずれのフラットシューズも丸みの強いシルエットではなく、きれいめスタイルにも組み合わせやすいシャープなシルエットが人気とのこと。丸みの強いものは子どもっぽく見えることもあるため要注意! そんなときはデザインやカラーで印象を調整しましょう。また、ヒールのないペタンコな靴ではコーデのバランスが取りにくいとの声ら、厚底タイプも今は多く出ている様子。アイテムを選ぶ際は、シューズを含めた全身のシルエットにも気を配ることが大切なようです。
人気のカラーは、黒やダークブラウンなど落ち着いたトーン。「白×黒」や「ベージュ×茶」など、メリハリがつくカラーを掛け合わせたコンビもよく見かけます。また、これまでカジュアルなイメージの強かったスリッポンも進化しているのだそう!
トレンドアイテムとして注目され、より大人な履きこなしが求められたことで、ハラコやエナメルなど高級感のある素材を使用したものが多く取り扱われるように。ラグジュアリーな質感がプラスされ、大人なコーディネートにもぴったりになりました。
■今年もムートンブーツでOK ? それともトレンドに履き替えた方がいいの?
「販売店舗数や街を歩いている人が減少しており、ムートンブーツの流行は去った様子」と、植村さん。ちょっとした外出など気楽な場所で履く方がよさそうです。ムートンブーツにスキニーパンツをインする定番のコーディネートをしていた方は、この機会に思い切ってトレンドスタイルに履き替えましょう! ソックスとトラッドシューズ、ソックスとサイドゴアなど、ソックスとセットで合わせればバランスが取りやすくなります。
■スタイリスト植村さんオススメのフラットシューズコーデ
(1)細身デニムとサイドゴアで作る大人のカジュアルスタイル
細身デニムにサイドゴアを合わせ、少しハードな印象に。スタイルアップ効果をのぞむなら、自分の背の高さや脚の形に合わせたアイテム選びが大事なポイント。特に細身デニムのシルエットに妥協は禁物! しっかりと自分に似合うバランスを見付けましょう。
また、ボトムのロールアップ具合を加減することでも手軽にバランスが調整できます! シャツなどきれいめアイテムを合わせつつ着崩せば、「こなれ」を感じさせる大人のカジュアルスタイルに。
(2)レザースリッポンが主役のトレンドコーデ
スリッポンを履くときは、形や素材にこだわりましょう! 安易に取り入れてしまうと、足元だけカジュアルになり、違和感のあるコーディネートなってしまうことも……。丸みをおさえた黒のレザースリッポンは、大人が気軽に取り入れやすいおすすめアイテム。白のパンツやベージュのコートで全体のトーンを抑え、靴の色の重さでバランスを取ればトレンドコーデの完成です。
(さとうまほ/Pistatio)