あぁ、やりづらい……! 「マイペースな若手スタッフ」のやる気をアップさせるコツ3つ
新入社員が入社してはや数カ月。そんななか、反応がいまいち薄くて何を考えているかわからない、ぼんやり脱力タイプの後輩に悩んでいる人はいませんか? 常に自分を軸に行動。苦手なものは、会社の飲み会。素直でだまされやすく、「自由」という言葉に弱い……そんな「無反応マイペース型」の若手スタッフを思い通りに動かすための3つの作戦について、『戦略的、めんどうな人の動かし方』の著者である五百田達成さんに聞いてみました。
■イソロク作戦
軍人・山本五十六の格言、「やってみせ、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」を「イマドキの子」向けにアレンジした作戦です。自分がお手本を見せただけでは動かない人には、五十六の言葉を逆から行い、まずほめて、次に試しにやらせてみて、そのうえで言って聞かせて、最後にお手本を見せてみましょう。何ごともそつなくこなせる人が多い「ゆとり世代」。手厚すぎるようにも思えますが、プログラムしたとおりに動いてくれる機械だと割り切って接してみると、いい働きをしてくれることが多いんです。
■“プロでしょ”作戦
競争心が低く、やる気のない人には、根性論で語ってもモチベーションを上げさせることは難しいもの。そんなときには、「それって、プロとしてどうなの?」「ちゃんとプロとして仕事をしよう」と声をかけてみましょう。「プロとして」という言葉には、「あなたをプロだと思っている」というニュアンスが含まれているので、叱りつつも自尊心をくすぐることができるのです。いちばんよくないのが、「これがうちのやり方だ」「私はこれでやってきた」といった既存のルールにはめ込もうとすること。何よりも「自由」が好きな若手には、「既存のルールを守りつつ、成果を出す。それがプロでしょ」という言い方をしてください!
■“君はどうしたいの?”作戦
仕事を覚えさせ、モチベーションを上げさせたら、次にやるべきはひとり立ち。こちらから命令や指示をするのではなく、「君はどうしたいの?」と聞いて、相手の目標や約束を答えさせましょう。自分で口に出したことは、人に言われたことよりもやる気をもって取り組むようになるものです。責任感を高め、「自分から動く」部下に育てるための近道です!
手取り足取り、ていねいに。面倒で手間のかかることかもしれませんが、幼児と接していると割り切れば腹も立ちません。仕事をスムーズに進められるように、うまくコントロールしましょう!
(平林理奈/Playce)