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心の余裕を持つ方法~余裕がない人に見られてる!?

織田隼人(心理コーディネーター)

Kaoru Sawa

「最近心に余裕がないな」と感じることはないでしょうか。なぜ心に余裕が持てないのか、今自分はどんな状態なのか、ときには見直すことも必要かもしれません。心に余裕がない人の特徴や、心に余裕を持つためにすべきことを心理コーディネーターの織田隼人さんに聞いてみました。

心の余裕がない人ってどんな人?

まずは心に余裕がないとはどういう状態のことを指すのかを考えてみます。どんな人が「心に余裕がない」状態に陥りやすいのでしょうか。また、心に余裕がない人はまわりからどう思われているのでしょうか。

心の余裕がない人の特徴

心の余裕がない人は、忙しかったり、お金がなかったりと、何かに追い詰められていることが多いです。当たり前ですが、ひとりの人が処理できる人間関係や仕事の量には限界がありますよね。限界が近づけば、段々と余裕がなくなっていき、限界値を超えると心に余裕を持てなくなるのです。もちろん人によって限界値はいちがってきます。ですが、どんな人であっても、余裕がなくなるとまわりの人への思いやりを持てなくなってしまいます。

心の余裕がない人の印象

心に余裕のない人は「面倒な人」「自分勝手な人」「手間がかかる人」などという印象を持たれがち。心に余裕がないときにどのような言動に出るかは人によって異なりますが、以下にあげられるようなパターンが多い傾向があります。

・誰かに慰めてほしいと思い「かまってちゃん」になる

・人と接する余裕がなくなり「自分のことを相手にしないで」という態度をとる

・「とにかく自分は偉い」と信じ込んで偉そうに振る舞う

・世の中に対して何にでも批判的になる

このような態度でいれば、周りの人に「面倒な人」「自分勝手な人」「手間がかかる人」と思われてしまうのも仕方がないかもしれませんね。

心の余裕を持つ方法

心に余裕がない原因がわかっても、どのようにして心に余裕を取り戻すことができるのかが問題です。心に余裕を持つにはどうしたら良いのでしょうか。

心の余裕がないときにまずすること

心に余裕がないときは、時間、お金、人間関係の3つを見直すことが大切です。

時間

真っ先にすべきことは時間を作ること。時間がないのなら仕事を見直すなどしましょう。必要であれば、仕事を辞めることも検討するべきかもしれません。転職活動は仕事を辞めてから始めることもできます。とにかく時間を作れば「考える時間」ができます。これが次の一歩に繋がるでしょう。

お金

次にお金の確保です。お金がなく生活ができないとなると、それだけで精神的に追い詰められてしまいます。とにかく生活基盤を作りましょう。家賃の安い物件に引っ越す、年会費のかかるものはできるだけ解約する、携帯電話を格安SIMに切り替えて通信費をおさえるなど、生活費を削れるだけ削ってみるのです。生活費が安くすむようになれば、お金にも余裕が出てきます。お金による生活の不安が解消されると、未来が明るく見えるので、何より心が安定してくるはずですよ。

人間関係

最後に人間関係を見直しましょう。面倒な人は相手にせず、上手に距離を置くこと。家族に問題を感じているのなら実家を出るなど、思い切った行動をとる必要があるかもしれません。職場の人間関係に頭を悩ませているのなら、転職も検討してみてください。

自分とってストレスの原因となっていることを順番に減らしていくと、時間、お金、人間関係に余裕が出てきて、神経をすり減らすことも減ってくるはずです。こうすると心にも余裕が出てくるでしょう。

心の余裕に必要なもの

心の余裕をキープするためには、一定レベル以上のストレスを溜め込まないようにすることが大切。そのためには上手に「逃げる」「避ける」ことを覚えましょう。仕事や人間関係など、どうしても上手く対処できないときには、逃げたり避けたりすることも必要なのです。実は「逃げる」「避ける」ということは、心に余裕がなくなればなくなるほど難しくなるもの。一度心に余裕をなくしてしまうと、「ここしか自分に居場所がない」と思い込んでどんどん自分で自分を追い詰めてしまうのです。だからこそ「こういうときには逃げる!」というパターンを自分の中で決めておき、追い詰められる前に逃げ出してしまいましょう。

心の余裕は自分で作れる!

追い詰められていると感じたり、「最近自分は嫌な人間になっているかも」と思ったりしたときが、生活を見直すいい機会です。時間、お金、人間関係について今一度よく考えてみましょう。余裕がないと感じた部分を見直し建て直すことで、心の余裕を作ることができるかもしれません。また、ストレスの溜め込み過ぎは心の余裕を奪います。上手に「逃げる」「避ける」という選択肢も使いながらストレスを溜め込まない生活を心がけましょう。

(文:織田隼人、構成:Kaoru Sawa)

※画像はイメージです。

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